自由遊泳に行きました。電車の中で足元を見ると、皆きれいな靴を履いています。だれを見ても良い靴です。自分の古びた靴が恥ずかしいくらいです。スニーカーも新しいきれいな靴を履いています。今はこんな形や色のスニーカーが売っているんだな!皆の生活が豊かになったなと痛感する一時です。
戦前は下駄がほとんどでした。木製のサンダルもありました。革靴を履いた人はいたのかしら?なんせ昭和12年生まれですから、子供時代は戦争中でした。下駄をはいて遊んでいたと思います。疎開先の国民学校(のちに小学校になった)では校庭は裸足、教室内は上履きなしで、足洗い場で足を洗って裸足でした。時々学校で配給になる靴はゴム靴ですっぽり入る何の飾りもない黒いゴム靴です。1クラス60人で当たるのが2人くらいでした。それほど物がない時代でした。配給は時々ありました。くじ引きです。すでに当たった人は参加で出来ません。私も1度当たりました。単なるゴム靴です。履いているうちにつま先が破れて来て、雨の日は足先から濡れてしまいますが、それでも履き続けていました。それほど物がなかった時代でした。私は学校へ下駄に足袋を履いて行ってたと思います。夏は素足で、冬は足袋だったかな?ですから今の人たちがきれいなカラフルな靴を履いているのを見ると、あの時代に大人だった人は苦労したなと思います。今日も帰りの電車で隣に座った叔母さんの黒のエナメルの靴には、きれいな緑色の花が左右3つついていました。可愛い靴。高いのだろうな!