昨夜は体がだるくてあんまり書かなかったのと、新たな資料が登場しましたので。
あの「先見性あり」の本も「先見性なし」の本も、あれはようするに売れ筋の本なわけですよね。
「先見性あり」とされた人がレビューを多く書いた本。「先見性なし」も同様と。
つまり、レビューがたくさん書かれた本が上位に来てそれらがあそこにならんでいるというそれだけのことですよね。
そもそも先見性のある人がアマゾンにベストセラーのレビュー書くのかという疑問がありますね。
普通、「永遠のゼロ」なんて読まないよね。
たまたまあるはずの「先見性」が発揮されず(笑)、間違って読んでしまった場合でもレビュー書く?
「しまった。糞な本を読んでしまった。フィクションにしても出鱈目な本ですから皆さんは間違っても読まないように」というレビュー?
まあ、それぐらいしか思いつきませんが。
もしも読まないでレビューを書くとすればさすがにそれは無責任でしょう。おいらは東浩紀を読まずにけなしていますが、レビューは書かないですよ。
ここでだって読んでいないと断ったうえでけなしているだけですからね。うはは
最後の説明が面白くて「先見性のない人はマスコミや流行に影響される傾向が強い。」って書いてます。
流行ってベストセラーを読む人ですよね。「永遠のゼロ」を読む人ですよね。
こうなるともう先見性があったら流行のバカ本にレビュー書かんでしょ、恥ずかしいから。
それでね、当初の11冊がこちらに書いてあります。
あとから趨勢が変化した本らしいんですけどね。
これらの本のレビューで、当初は違ったけれども後に趨勢となる評価をしていた人を先見性があるとしているって。
11冊
1ドル 50円時代を生き抜く 浜矩子
お金は銀行に預けるな 勝間和代
小保方晴子さん守護霊インタビュー 大川隆法
憲法 青柳幸一
知らずに他人を傷つける人たち 香山リカ
殉愛 百田尚樹
2015年放射能クライシス 武田邦彦
福祉国家の闘い 武田龍夫
招かれざる大臣 長妻昭
劣化する日本人 香山リカ
悪いのは私じゃない症候群 香山リカ
これですよ。なんでこんな選択肢になるのよ。まあ、ひょっとするとすごく先見性のない人はわかるかもしれないけどある人を見分けるのは無理でしょう。
大川隆法を読む人とか(爆)
「殉愛」とかすげーよね。
それに香山リカさんのが3冊も入っていますね。
ネトウヨが嫌がらせでレビュー荒らしまくる様子が容易に想像できますが、こういうので先見性なんてわかるわけないんじゃないの?
ネトウヨが荒らしまくって評価が下がったとすると、それ自体が単なる流行ですからね。
もしもあとから評価が上がったとして、本のテーマから考えれば、それは先見性の問題ではなくて「正しさ」でしかないんですよ。
そもそも基本的に、本というものは文学的文章の場合ならどのくらい面白いか(あるいは、どのくらいためなるか)だし、
説明的文章なら、どのくらい正しいか、あとはやはりどのくらいためになるかなどであって、趨勢は関係ないんですけど。
レビューにおける「趨勢」などというもの自体が流行でしかないですからね。
リンク先のあれ、いきなり書いているのが
「先見性のある人物と先見性のない人物の特徴を見出す方法として、Amazon のカスタマーレビューを使用した機械学習を提案する。」ですからね。
完全にアホかと。
いや、この時点では「完全にアホ」は言いすぎかもしれないけど、本の選択も含めたら完全にアホですよね。
そして、これは何と論文なのだ。
調査をしてみて、これはどうだろうと検討するのではなくて、「見出す方法として提案する」ってそれはもうアホですよ。
例えば、大川隆法の本を真っ先に「バカ本だ」と指摘して評価1をつけた人がいて、他の人達(多くは信者でしょうけど)のレビューは当初は好評だったものの徐々に平均評価が下がって行ったと。
その場合、真っ先に評価1をつけた人は先見性があるのかっていうと、そりゃあ関係ないでしょう。
脳味噌がまずまず正常なだけですよ。
たいていは最初から読まないし。レビューも書かないし。
「残念な人々」とは、この論文を書いてしまった人たちとそれを安易に信じる人々のことではないでしょうか。
今日は別のがある予定です。
スキゾフレニアという用語を作った精神科医オイゲン・ブロイラーの誕生日なので
King Crimson - Live in Hyde Park (1969)
スタジオ録音がゆーちゅーぶから消えたので、ちょっと厳しい。


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