芳しくない結果が続いているとヘネバイラー監督は感じていた。
「やはり、カロツは後半から出場させた方が良いのかもしれないな」
以前のように、後半にカロツを投入する作戦にして、後半勝負に懸けることにしたのである。ただ、スタイルは変えずに4-4-2のダブルボランチを引き続き採用していく。
決勝トーナメント進出を懸けた第6節、リンドバーグが軽度の疲労で欠場し、代役に杉下がスタメンで入ることになった。
相変わらず、コーフェンがチャンスを潰す場面が目立って、ヘネバイラー監督の我慢の起用は続く。
それでも、前半終了間際にベルント・シュナイダーからのパスをG.ミューレンが流し込んで、マンシャフトが大きな先制点を挙げた。散々、酷評されてきたコーフェンも後半に執念のゴールを決める。
ヨーロピアンリーグ・グループE第6節
チェルシー 0-2 マンシャフト
(得点) 43分 G.ミューレン(マンシャフト)
73分 コーフェン(マンシャフト)
71分にカロツとマティアスを投入。チェルシーにシュートを1本も打たせずに完封した。その結果、グループ2位で決勝トーナメント進出を確定させたのである。バウアーは、この試合で欧州大会通算100試合目の出場となり、マンシャフトでは初。
第16節、3-1と2点リードしている60分過ぎにクルスカと交替でカロツを投入した。ダブルボランチには左サイドバックに入っていたバウアーを起用するという新しい試みだ。これは成功したと言っていいのか、試合は引き締まり、3-1のままバイエルンに勝利する。
ドイツ1部リーグ第16節
バイエルン 1-3 マンシャフト
(得点) 4分 リンドバーグ(マンシャフト)
12分 ビセンテ・イスマエル(バイエルン)
44分 リンドバーグ(マンシャフト)
48分 G.ミューレン(マンシャフト)
ただ、失点癖は抜けず、昨季にマークしたリーグ記録の14失点に並んでしまった。
プライムカップ2回戦、マンシャフトはリーグで善戦しているフライブルクと対戦。
ドイツプライムカップ2回戦
マンシャフト 2-0 フライブルク
(得点) 4分 リンドバーグ(マンシャフト)
29分 G.ミューレン(マンシャフト)
(警告) 59分 ワルテル・エスケルジーニャ(フライブルク)
勝つには勝ったが、試合内容は良くなく、他のクラブが相手だったら2点取れたかどうか。
リーグ前半最後の試合になる。コーフェンはプライムカップ2回戦で負傷し、アブラムシックがスタメンで出場。
ドイツ1部リーグ第17節
マンシャフト 3-0 カイザースラウテルン
(得点) 26分 リンドバーグ(マンシャフト)
64分 G.ミューレン(マンシャフト)
84分 G.ミューレン(マンシャフト)
(警告) 43分 ヘルミ(マンシャフト)
序盤は押されて苦しい立ち上がりだったが、盛り返して3-0と完勝。