逆転優勝の望みを賭けて
勝ち点差4で首位ハイバリーを追う2位グレートブリテン。ここで勝ち点3を得て逆転優勝に望みをつなぐ。
ハイバリーの2トップは現在リーグ10得点のオランダ代表ファン・ペルシーとリーグ12得点を挙げているスペイン代表レジェスである。
プレミアディビジョン第29節
スティーヴン・マクマナスがボールを奪ってロングパス。ハイバリーGKジャニングが飛び出し、アンディ・ジョンソンと競り合おうとする。ジャニングは走っていたが、不敵な笑みを浮かべると途中で止まった。
アンディ・ジョンソン「え?!」
副審が旗を揚げている。オフサイドトラップをかけたのだ。
今度はハイバリーが攻勢に入ると左から大きくパス。ファン・ペルシーがヘッドを叩き付け、ボールはワンバウンドしてゴールに向かおうとするが、GKバングがナイスセーブ。
37分、グレートブリテンは左でのFKで先制のチャンスを作り、モーアのヘッドはジャニングが抑える。
後半に入ってすぐにハイバリーは縦パスからレジェスのシュートをバングが横っ飛びでパンチング。
69分、グレートブリテンは左からパスを出す。これをダレン・ベントがシュートをゴール左に決めてグレートブリテンが先制。だが、ハイバリーも黙ってはいない。74分にFKで同点のピンチを迎える。フレブのFKはバングがキャッチしてゴールを割らせない。
79分、追加点で勝負を決めたいグレートブリテンはアンディ・ジョンソンがシュートを放つ。
「これ以上ゴールは割らせん!」
ジャニングの好セーブで追加点ならず。
1点リードのまま、アディショナルタイムに突入しようとしていた。
ロビンソン(このまま守り切れば優勝が見えてくる。頼むぞ、みんな)
ハイバリーは右からのクロスでグレートブリテンは最後まで気が抜けない戦いが続くが、これは流れそうだ。このままいきたいグレートブリテンだが、キーラン・リチャードソンがボールを拾ってすぐに左からクロスを上げる。
ここで途中出場のガーナ代表のクインシー・オグス=アベイエが執念でスライディングボレー。これが決まり、土壇場でハイバリーに同点に追い付かれた。
ハイバリー 1-1 グレートブリテン
(得点) 69分 ダレン・ベント(グレートブリテン)
90分 クインシー・オブス=アベイエ(ハイバリー)
ロビンソン「クインシー・オブス=アベイエという男。アフリカの選手だけあって身体能力は世界最高レベルだ。さすがハイバリーだ、簡単には勝たせてくれん」
現在リーグ3位のチェルシーは5-1の大差でバーミンガムを下して2位浮上。グレートブリテンは3位に陥落した。