博多住吉通信(旧六本松通信)

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駐日イラン大使の発言

2015年07月24日 | 時事

 毎日新聞の報道によりますと、イランのナザルアハリ駐日大使は23日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、衆議院を通過した安全保障関連法案の審議で安倍晋三首相が集団的自衛権を行使できる事例としてホルムズ海峡の機雷掃海を例示したことに対し、「イランを想定しているなら、全く根拠のないこと」と述べ、イランが機雷を敷設するなどして同海峡を封鎖する可能性を否定した。ナザルアハリ大使は「イランは有数の原油輸出国。(核開発疑惑を巡る)制裁で輸出額が半減し、これから輸出を増やそうとしているのに、なぜ海峡を封鎖する必要があるのか」と強調。2013年11月に岸田文雄外相とイランのザリフ外相が共同声明で確認したペルシャ湾での「航行の自由」に触れ、「日本との関係で航路の安全を確保することはイランの責務だ」と述べたとのことです。

ソースです ⇒http://mainichi.jp/select/news/20150724k0000m030046000c.html

 私は以前このブログで、日本とイランの外交関係が悪い訳でもないのに、安倍首相が国会でホルムズ海峡封鎖の可能性を理由に安保法制化を強行するのはおかしいと書きましたが、このナザルアハリ駐日大使の発言は正に私の書いたことを裏付けるものと思います。ホルムズ海峡封鎖の当事者になりうる国はイランとオマーンの2国しかないのですから、安倍首相の国会発言は、この2国に喧嘩を売るに等しい行為です。ナザルアハリ駐日大使の発言は、やんわりと日本政府の根拠のない発言を諌めるものですが、それで済むのであれば日本にとって幸運です。イラン政府による厳重抗議、大使召還になってもおかしくない失礼な発言だと思うのです。安倍首相のホルムズ海峡発言はこれを機に取り消されるべきでしょう。


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