博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

アルテミス協定

2021年06月16日 | 宇宙開発・天文
 昨日に本ブログでご紹介した新法の宇宙資源法ですが、米国主導で進められている月探査計画であるアルテミス計画参加国(オーストラリア、カナダ、イタリア、日本、ルクセンブルク、アラブ首長国連邦、英国)が、昨年10月に締結したアルテミス協定に沿って制定された国内法のようです。アルテミス計画は、2024年に最初の女性宇宙飛行士らを月面に送ることを皮切りに月面と月周回軌道上に有人施設を10年がかりで建設するかなり壮大なアポロ計画以来48年ぶりに再開される月探査計画です。アルテミス協定は、宇宙条約を強化し実施するものであり、以下の原則が示されています。

平和的な探検:アルテミス計画の下で行われるすべての活動は、平和的な目的のために行われなければならない。
透明性:アルテミス協定の署名者は、混乱や紛争を避けるために透明な方法で活動を行います。(中略)
科学的データのリリース:アルテミス・アコードの署名者は科学的情報の公開にコミットし、全世界がアルテミスの旅に参加することを可能にする。
遺産の保存:アルテミス・アコードの署名者は宇宙遺産の保全にコミットする
スペースリソース:宇宙資源の抽出と利用は安全で持続可能な探査の鍵であり、アルテミス合意署名者は、そのような活動は宇宙条約に従って行われるべきであると断言する。
活動の不整対立:アルテミス協定諸国は、宇宙条約の要求に従って、有害な干渉を防止し、正当な配慮の原則を支持することを約束する。
軌道破片:アルテミス協定諸国は、破片の安全な処分のための計画にコミットします。
引用元はNASAのホームページです(上のマークも同サイトから引用させていただきました。原文は英文です)。⇒https://www.nasa.gov/press-release/nasa-international-partners-advance-cooperation-with-first-signings-of-artemis-accords
 不思議なことにロシアも上記計画に参加するはずですが、同協定には参加していません。しかし月面から採取出来て地球に運搬可能な資源は現時点では、ほとんど存在しないと思われるのですが(ヘリウム3?)、果たして日本は月面で何を採掘しようとしているのでしょうか。

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