博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

フルーツケーキと永遠

2021年03月18日 | 科学

 先月のバレンタインデーに家内からフルーツケーキをいただきました(上の写真です)。このフルーツケーキを先日のホワイトデー(3月14日)に開いて二人で食べました。なんでそんなことをしたのかと言いますと、フルーツケーキは材料にふんだんに砂糖とアルコールを使用しているので長期保存がきくからです。

 さて私は光テレビのヒストリーチャンネルで放送されている『人類滅亡-LIFE AFTER PEOPLE-』という番組が好きでよく見ています。この番組は、2009年から2010年にかけてアメリカで放送された、人類が突如として消滅した1日後から1万年後の世界の変化を追うテレビシリーズで、全2シリーズ20話あります。人手によるメンテナンスを失った人工物、例えば超高層ビル、船舶、航空機、国際宇宙ステーション、石造や金属製の記念物などが風化や塩害、植物、バクテリアの浸食によって、どのように崩壊していくかをCGや現存する歴史的遺物、災害などで放棄された居住地の様子を素材に、様々な分野の専門家が解説するという内容です。一例としてニューヨークの地下鉄は湧水を排水するポンプが停止すると1日で水没してしまうそうです。だいたい100年から200年の間にエンパイアステートビルやエッフェル塔のような高層建築はことごとく崩壊するそうです。

 第2シリーズの「人類のいない祝日」の回(日本での初回放送日は2020年4月6日)でフルーツケーキが取り上げられていました。1878年にあるアメリカの婦人がクリスマスのためにフルーツケーキを焼いたのですが、不幸なことにその婦人はクリスマスの前日に病気で亡くなったそうです。フルーツケーキはしまい込まれて忘れられてしまいました。125年後の2003年に婦人のひ孫がフルーツケーキを発見して試食したところ全く変質していなかったそうです。上記の理由で、バクテリアもカビも寄せ付けないフルーツケーキは、おそらく「永遠」に保つだろうとナレーションされていました。


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