JAXAの発表によれば、無人金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入は失敗したそうです。残念なことです。金星周回軌道に入るためにはロケットを逆噴射しブレーキをかけなければならないのですが、必要な噴射時間の2~3割しかできなかったためブレーキがかからなかったということです。現在「あかつき」は太陽を周回する人工惑星になっています。機体には異常は無く燃料も十分に残っているので、6年後の2016年12月から2017年1月にかけて、金星に再接近し再度の軌道投入を試みるそうです。小惑星探査機「はやぶさ」も7年に及ぶ宇宙飛行を行い地球に帰還しましたが、「あかつき」は「はやぶさ」より太陽に近い軌道を飛行するので、太陽フレア、太陽風などでより過酷な環境にさらされます。機体の寿命も2年間の想定です。でも「はやぶさ」のように宇宙の過酷な環境に耐え抜き軌道投入の成功を祈ります。それに成功しなかったとしても人工物としての「あかつき」が内惑星軌道上で長期間に渡って受けるストレスを計測する重要な機会になるでしょう。
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