博多住吉通信(旧六本松通信)

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エッジワース・カイパーベルト天体

2017年08月01日 | 宇宙開発・天文

 昨日、本ブログでご紹介した、NASA探査機ニューホライズンズの目標天体である太陽系外縁天体2014 MU69ですが、これって、一体何なの?と思われた方も多かったかもしれません。2014 MU69は、エッジワース・カイパーベルト天体(Edgeworth-Kuiper Belt Object、EKBOと略されます)の一つです。EKBOは太陽系外縁の海王星軌道以遠に存在する天体の総称です。冥王星も実はその一つです。冥王星はEKBOの中では例外的に巨大で、これほど大きな天体は21世紀に入ってからも数えるほどしか発見されていません(エリスとか、セドナとか)。大半のEKBOは直径数キロから数十キロ程度の小惑星程度の氷の塊だろうと予測されています。そういう氷の塊が無数に太陽から72億キロから75億キロ位の距離の場所を公転していると考えられています。上の写真はEKBOの想像図です。写真はNASAのホームページから引用させていただきました。

 EKBOが時々、軌道を逸れて太陽に接近する場合を短周期彗星と呼びます。短周期彗星とは200年以内で太陽を公転する彗星のことです。有名なものではハレー彗星がそれです。

 2014 MU69は典型的なEKBOと思われます。つまりニューホライズンズは、宇宙開発史上始めて冥王星以外のエッジワース・カイパーベルト(EKB)の深奥部にある、ほとんど未知の天体を目指して飛行しているという次第です。

 上の写真のソースです。⇒http://pluto.jhuapl.edu/Participate/learn/What-We-Know.php?link=The-Kuiper-Belt


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