博多住吉通信(旧六本松通信)

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大規模太陽フレアの発生

2024年05月11日 | 宇宙開発・天文
 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の発表によりますと「日本時間5月8日(水)10時41分以降、10日(金)2時44分までに、太陽面中央付近に位置する黒点群13663および13664で大規模な太陽フレア5回を含む複数回の太陽フレアの発生を確認しました。この現象に伴い、コロナガスが地球方向へ放出したことが複数回確認されました。コロナガスは、日本時間の5月10日(金)の夜以降、順次到来することが予測されています。この影響で、地球周辺の宇宙環境が数日間大きく乱れる可能性があり、地球周辺の人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害などが生じる恐れがあり、宇宙システムの利用に注意が必要です。今後数日間は、この非常に活発な黒点群による同規模の太陽フレア及び関連現象の発生に注意が必要です」ということです(上の図です 注1)。同機構は「太陽黒点群13663、及び13664で、日本時間5月8日10時41分以降、11日10時23分までに、Xクラスの太陽フレアが7回発生しました。最大規模は5月11日発生したX5.8の太陽フレアです。Xクラス以上のフレアが3日間で7回発生したことは観測史上初めて」(注2)と解説しています。
 このフレアの影響で、通常は南北極域の高緯度帯でなければ見られないオーロラが北海道や東北、本州の日本海側など各地で観測されたとのことです(注3)。
(注1)https://www.nict.go.jp/publicity/topics/2024/05/10-1.html
(注2)NICT 宇宙天気予報 臨時ページ:https://swc.nict.go.jp/extreme.html
(注3)https://mainichi.jp/articles/20240511/k00/00m/040/201000c

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