家内に面白そうな映画があると教えられた映画が写真の旧ソ連映画「火を噴く惑星」(レニングラード科学普及映画スタジオ・1961年製作、原作:アレクサンドル・カザンツェフ、監督:パーヴェル・クルシャンツェフ)です。この映画は知らなかったのですが、なかなか面白い映画でした。旧ソ連が国際協力で有人金星探査を行う物語です。映画で描かれた金星は白亜紀の地球のような巨大な恐竜が闊歩し、火山活動の活発な世界として描かれていました。この映画が製作された1961年の段階では、金星は高温多湿な生命の存在する世界だという説がまだ有力でした。
太陽系第二惑星の金星は、直径、質量共に地球より少し小さい惑星(質量は地球の8割程度)です。宵の明星、明けの明星として昔から親しまれてきた惑星です。 金星は地球よりも太陽に近いので表面の平均気温は地球よりも高いだろうと予測されていました。また金星に天体望遠鏡を向けると、表面は厚い雲らしきものに覆われて見えませんでした。そのため金星は高温多湿の熱帯雨林が広がっているというイメージが強かったようです。また地球のような海もあるのではないかと言われてきました。炭化水素(石油ですね)の海に覆われているという説や二酸化炭素を溶かし込んだソーダ水の海に覆われていると言う説もありました。金星大気のスペクトル分析で二酸化炭素が多いということが分かっていたからです。上記の映画が製作されたのは、こうした当時の金星に関する学説が元になっています。(続く)
太陽系第二惑星の金星は、直径、質量共に地球より少し小さい惑星(質量は地球の8割程度)です。宵の明星、明けの明星として昔から親しまれてきた惑星です。 金星は地球よりも太陽に近いので表面の平均気温は地球よりも高いだろうと予測されていました。また金星に天体望遠鏡を向けると、表面は厚い雲らしきものに覆われて見えませんでした。そのため金星は高温多湿の熱帯雨林が広がっているというイメージが強かったようです。また地球のような海もあるのではないかと言われてきました。炭化水素(石油ですね)の海に覆われているという説や二酸化炭素を溶かし込んだソーダ水の海に覆われていると言う説もありました。金星大気のスペクトル分析で二酸化炭素が多いということが分かっていたからです。上記の映画が製作されたのは、こうした当時の金星に関する学説が元になっています。(続く)