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博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

アメリカ政府が気候変動に関わる大量の観測データの廃棄を決定ーだそうです。

2025年05月09日 | 科学
 北欧ノルウェーの科学ニュースサイト”sciencenorway.no”がショッキングなニュースを伝えています。
 ー大量の科学データがアメリカの公式プラットフォームから削除されるリスクがあると、BBCは報じている。ドナルド・トランプ政権が研究プロジェクトの予算を削減すると、重要な気候研究が消滅する可能性があるとNatureは書いています。その一例が研究機関であるNOAAで、気候モデル、気象、ハリケーン警報に取り組んでいます。彼らは現在、5月初旬に削除が予定されているデータのリストを公開しています(上の写真です)。そのため、ここ数週間、全米の研究者が自分たちの研究を救おうと試みています。目標は、公式のサーバーとプラットフォームからデータが削除される前に、独自のサーバーとプラットフォームでデータを収集することです。これには、気象、洪水リスク、温室効果ガス排出、エネルギー生産、環境法に関するデータセットが含まれますー とのことです(注)。
 トランプ大統領が温暖化に伴う気候変動に否定的・懐疑的であり、そのためパリ協定を離脱したことや、石炭産業など化石燃料の使用を奨励するなどの政策に血道を上げていることは良く知られています。どれも正気とは思えないことばかりなのですが、その一方で真面目な観点から温暖化に伴う気候変動に懐疑的な専門家もいます。温暖化自体に懐疑的な立場、温暖化は認めるけれども人為的原因を否定する立場など、様々な立場からの懐疑論があります。ただし、科学的に実証されたと断言できる懐疑論は現在のところ存在しません。懐疑論を科学的に実証するためにも正確な観測データの体系的で継続的な収集が不可欠であることは懐疑論者も否定できないはずです。ところがトランプ大統領は、それを全部廃棄しようとしているのです。懐疑論を科学的に実証する気もないということのようです。アメリカ合衆国は中西部の穀倉地帯が旱魃など明らかに温暖化に伴う気候変動が原因と考えられる被害を受けつつあるのに、この仕打ちとは・・・皆様はどう思われますか。
(注)https://www.sciencenorway.no/climate-politics-society/researchers-race-to-save-data-im-utterly-shocked/2500604

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