羽花山人日記

徒然なるままに

ワサビ

2022-11-27 21:12:37 | 日記

ワ  サ  ビ

昨日のNHKブラタモリは,安曇野が舞台だった。

私は,父が安曇の出身なので,血の半分は安曇である。懐かしい気持ちでテレビを見た。

番組に登場した案内役の元校長先生は,朴訥な信州人丸出しで,タモリをやや辟易とさせていておもしろかった。「安曇野はふぁんが多い」がキイワードで,この「ふぁん」は,日本語のファンと英語のfan(扇状地)のかけ言葉で,タモリが煙に巻かれていた。

安曇野を訪れる観光客は年間300万人を超え,山に囲まれた安曇野は扇状地が重層している。

この扇状地の伏流水を利用して,ワサビが栽培されている。番組では,安曇野最大の観光スポット,穂高町(現在は安曇野市穂高)にある大王のワサビ田が紹介されていた。

大王のワサビ田(2016年10月撮影)

ワサビは漢字で山葵と書く。日本在来の野生種から作物化された。学名は1属1種のWasabia japonicaと記載されていたが,ワサビ属は独立した属とはみなされなくなり,現在はEutrema japonicumとなっている。

野生のワサビは,山間の渓流に自生している。60年以上前になるが,上高地から徳本峠を越えて島々に下りた時に,一緒に歩いていた地元の方が,「この辺にあるはずだ」と,沢に分け入り,立派なワサビの株を掘り採ってきた。

ワサビは清潔で冷涼な水に育つ。水温が15℃を越えると腐ってしまう。そのため,栽培適地が限られていて,高価である。

穂高のワサビ田は扇状地の伏流水の湧水を利用しているので清潔な上に年間を通して水温が12℃前後で,周年栽培が可能である。伊豆のように渓流を利用した棚田ではなく,地面からの湧水による平地式の水田でワサビが作られる。

穂高のワサビは,伊豆に開発の遅れをとったため,当初は伊豆ワサビの補完物であった。しかし,1958年の狩野川台風で伊豆のワサビ田が壊滅して,一躍穂高ワサビが脚光を浴び,今や長野県はワサビ生産量全国一になっている。

民謡「安曇節」は謂う:

一夜穂高の山葵となりて,京の小町を泣かせたや

わたしは,ワサビ入りのソフトクリームが食べたい。

なお,練り山葵や粉山葵の原料の大部分は,ワサビではなくワサビダイコンである。これについては思い入れがあり,稿をあらためて書くことにする。

 

ジャパンカップ :またまた逃がした魚は大きかった

テレビの画面を撮影

このところ,惜敗続きだったが,今回もまた,三連複の一頭だけが外れていて,大魚を逸した。12月の有馬記念に今年最後の運をかけよう。

 

無念!ニッポン。コスタリカは粘り強かった。

 

STOP WAR!

コメント (3)
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