死後の世界
ネット上に,「死後の世界を研究している科学者チーム」という記事が出ていた。
別にオカルト的な研究者集団ではない。心肺蘇生術(CPR)を受けた心停止の経験者567人にインタビューを行い,生と死の瀬戸際にいる人々の体験を聞いて研究し,興味深い結果が得られたという。
参加者の声として,夢や幻影、幻覚とは異なり,痛みや苦痛などを伴わずに意識が身体から離れる感覚を体験し、自分の人生、行動、意図、思考を他の人との関係で評価することができたという。
この研究の目的は,蘇生後の患者のケアについてのデータを得ることで,さらなる研究が必要だと研究者たちは述べている。
心肺停止後一定時間は脳が活動しているのは,別の研究からも示唆されているという。
伊丹十三監督,三国連太郎主演の映画「大病人」では,主人公が生死の境にある時に見た幻影が映し出されていたが,現実はどうも違うらしい。
わたしの友人の一人で,ゴリゴリの唯物論者がいて,奥さんを亡くした後に自分が重篤な心臓病を患い,生死の境から生還した後語ったことだが,「川があってその向こう岸に,家内がいて,こっちへ渡らずに帰れという身振りをしていた」という。「あれは三途の川だったのかな」と言っていたが,本気でそう思ったかどうか。
この類の経験談は,ほかの二,三の方からも聞いたことがある。
前にも書いたことだが,ゴリゴリの無神論者のサルトルが,死の床でふと目覚めた時,そばにいた看護婦に「ここはあの世なのか」と訊ねたそうだ。
わたしは死後の世界はないものと論理的には考えているが,心のどこかで,散々重ねてきた悪行が死後の世界で罰せられてはたまらないから,そんなものはない方が良い,と思っているかもしれない
サクマドロップ
テレビのニュースで佐久間製菓が廃業するというのを見て,昔なめた缶入りの「サクマドロップ」を思い出し,スーパーに出かけ探してみたが缶入りは見つからず。袋入りを三つ「買占め」てきた。
家に帰って袋を見ると,商品名は「サクマドロップ」ではなく,「サクマ式ドロップス」となっていた。
昔楽しんだ「サクマドロップ」とは違うものかとネットで調べたところ,廃業する「佐久間製菓」とは別に,「サクマ製菓」という会社があり,そちらの商品が「サクマドロップス」であった。
この二つの会社,いずれも1908年に佐久間惣治郎が創業した会社を再興したと称していて,創業時の商品名は「サクマ式ドロップス」であったということだ。
子どもの時になめたのがどちらだったか不鮮明であるが,缶の模様から「サクマ式」だったような気がする。
今度「サクマドロップス」も買ってみよう。
日 の 出
自宅ベランダより6時12分撮影
STOP WAR!