羽花山人日記

徒然なるままに

要らぬお世話

2022-11-04 20:41:36 | 日記

要らぬお世話

今日の朝日新聞に,文部科学省が内閣官房の依頼で,全国区の公立学校図書館向けに,北朝鮮による拉致問題に関する図書の充実への協力をお願いするという趣旨の文書を出しているという記事が出ていた。このような要請が行われたのは初めてだという。

司書の方々は,これは図書館の自由を侵害するものではないかと困惑している。一方,国側の担当者は,単なるお願いであって,図書館の自由を侵害するものではないと述べている。主観的には悪意はないとおっしゃっているのかもしれないが,その方がもっと悪い。知るべきことを知らなかったり,知ろうとしなかったりするのは,言い訳にならない。恥と知るべし。

ある傾向の図書を推薦するということは,それがどんな良書であろうとも,権力のやるべきことではない。戦前,戦中にあった推薦図書を通しての思想統制への道を開くパンドラの箱を開けることになる。

権力の側にある人は,有害無益の要らぬお世話と心得て欲しい。

 

芝野虎丸新名人

芝野虎丸九段が。井山裕太名人との七番勝負を4勝3敗で制し,名人位を奪還した。弱冠22歳。数々の棋戦で最年少記録を作ってきた実績からすれば,早すぎるとは言えない。

ちょっととぼけた感じでかわいいのだが,なかなかどうして,切るぞ,切るぞと刀の柄に手をかけて相手を追い詰め,歯向かってきたら一刀両断する凄腕の持ち主である。名人戦の4勝目が,あの大敵井山本因坊をそれでねじ伏せた。

一時の不調から立ち直った今回の快挙に,フアンとしては大いに留飲を下げた。

なお,虎丸君のやはりプロ棋士の2歳上の兄さんは龍之というそうで,碁好きなお父さんが龍虎を夢みて命名したらしい。

こんなところでわたしのお粗末な囲碁の話をするのは申し訳ないが,介護中は碁を打つ暇がなく,最近ネットの対局に復帰した。連戦連敗,たちまち2階級降格し,捲土重来を期している。

 

旭 光 三 題

11月4日,自宅ベランダより撮影

 

STOP WAR!

コメント (3)
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