5月1日に再放送された『植物に学ぶ生存戦略』でフクジュソウが取り上げられた。
フクジュソウには向日性があって花はいつも太陽の方を向き,花弁の配置がパラボラアンテナのようになっていて,反射した光が中心部に集まって温度を外気より10℃高める。この花が咲く早春の寒い季節に,その温かさを求めて虫が集まり,受粉を助けるとされている。進化がもたらした見事な適応形態である。
講師の山田孝之さんは,この生存戦略をパクった例として俳優の皆川猿時さんを登場させ,彼が女性にもてるのは,暴飲暴食によってため込んだ体脂肪から発する温かさによると説明していた。ことの真偽はともかく,これは断じて進化に基づく適応形態ではない。
写真はいずれもテレビの画面を撮影