羽花山人日記

徒然なるままに

ホームルーム

2021-05-16 20:17:08 | 日記

今朝8時から,BS4でわたしの母校,長野県松本深志高校にまつわる番組が放映された。高校時代の友人が知らせてくれ,観ることができた。

NNNドキュメント『ホームルーム~伍朗ちゃんのいる教室~』という番組で,1976年深志高校卒業の3年8組の生徒たちが,担任だった山本伍朗先生を囲んで続けていた「ホームルーム」を報じたものである。

山本先生も深志高校の卒業生でわたしの2年先輩にあたる。生徒たちは先生のことを「伍朗ちゃん」と呼ぶ。この呼び方に,教師と生徒の関係を超えた,人間的な親しみと敬愛を感じる。「ホームルーム」のきっかけは,古希のお祝いの希望を卒業生がきいたところ,「教壇に立たせて欲しい。」と先生に言われたことだったそうだ。以来9回にわたって「ホームルーム」が開かれ,そのたびに先生がテーマを決めて話され,また卒業生も教壇に立って自分の仕事や思いを語る。終了後は,それぞれが感想を書いて写真をつけて先生に渡す。極めて濃密な時間を過ごしている。さらに,その模様を現役の放送委員会の生徒が記録する。

わたしはここに教育の真髄を見る気がする。そして,このような歴史を作ってきた,先輩と後輩を心から誇りに思う。

伍朗先生は「教壇に立つのがライフワークだ」といわれる。ご自宅の机に積まれた書籍の山から,なおも研鑽を積まれてご自分の思想性を高め,それを「生徒」にぶつけようようとされるお姿がうかがわれ,わが身への励ましになった。残念ながら伍朗先生は,2020年の「ホームルーム」を目前にして,10月にお亡くなりになった。死の床から3年8組の卒業生に送った言葉,「私が見ているモノが全てだ。他のだれも見ることができない。私だけが真理と相会うことができる自由である。そこが人間の自由なんだと。」死を前にしたこの透徹した言葉。襟を正したい。そして,伍朗先生のご冥福をお祈りする。

写真はいずれもテレビの画面を撮影

 

コカリナを吹きました

K先生門下による「お楽しみ会」に参加した。それぞれが思いを込めて,コカリナを演奏した。私も2曲吹いた。ちょっと間違えたが,楽しかった。

 

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メロン

2021-05-16 20:17:08 | 日記

メロンが旬を迎えている。茨城県はメロン生産量ではぶっちぎりの日本一である。写真の品種はネット系赤肉のクインシー。当地では同じくネット系青肉のアンデスメロンと人気を二分している。

メロンの原産地はインドとされている。そこからシルクロードを経て東西に伝わり,西はヨーロッパでメロンとして結実し,東は日本で瓜として親しまれるようになった。メロンも瓜も学名はCucumis meloの同一種である。

メロンは日本では高級果物として,庶民の口に入りにくかった。このメロンを大衆化しようと,戦後になってウリとメロンの交雑が行われ,困難を克服してマクワウリ×メロンの一代交雑品種のプリンスメロンが1962年に坂田種苗(現サカタのタネ)によって育成され,露地栽培非ネット系メロンとして普及し,メロンが庶民の果物になった。

これを嚆矢として,露地栽培,温室栽培,ハウス栽培,ネット系,非ネット系の多彩な品種がリリースされ,われわれを楽しませてくれている。

日本のメロン品種群は,東西に分かれて育ったCucumis meloの末裔が,日本で邂逅して花開いたロマンの文化だとわたしは考える。

〈蛇足〉アンデスメロンの名前は,作っても,売っても,買っても安心ですの「アンシンデス」からシンを抜いて命名された。アンデス山脈とは縁もゆかりもない。

 

 

 

 

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