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お気楽「脳」読書より

2013年03月22日 | 読書
 半年に一度くらいは読みたくなる「脳」関係の本。と言ってもごく軽い新書や選書類などである。
 そんなものでも結構知識はついてきているように思うが、実行が頼りないので、いつまでもだらだらと買うのだろう。

 でも一冊読むと、それなりに新しい用語に巡り合うことができて、それもまた楽しい。

 『脳から変えるダメな自分』(築山節 NHK出版)

 こんな安易な?本の中にも二つあった。

 「過程性」 「感情の安全地帯」


 過程性は、脳を上手く使うために重要な概念だそうである。
 著者はこう書いている。

 単純化して言えば「現在の状況に至るまでの過程を知らなければ、正常な思考力は働かない」ということです。

 過程があっての結果であることは誰しもわかっている。
 しかし、今私達に求められがちなのは、スピードと結果。
 一歩立ち止まって過程を見ることをするにはするが形式的で、本当に目を凝らしているかは自信がない。

 ある程度の時間と頻度、そして明確な視点を持つことが「正常な思考力」につながっている。
 過程性という情報収集を怠らないことは、そもそもの脳の性質であり、結果重視という妙な習慣はやはり警戒だ。


 感情の安全地帯…なんていい響きだろう。
 ネガティブな感情にとらわれたとき、「確実にできること」をする。
 それはどんな小さなこと、些細なことであってもいい。
 ただそれだけで、自分の心が落ち着き、明るさや冷静さを取り戻すきっかけを作れるということだ。

 これは基礎的なこと、簡単なことを疎かにしないことに通じる。

 突飛な連想かもしれないが、授業で詰まったときに一斉音読などを取り上げることがある。これは単なる気分転換でもあるのだが、見方によっては安全地帯にいったん引いて、次のアプローチの有効策を考えるイメージもわく。

 新年度のためのいいキーワードを見つけたような気になっている。

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