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それでも「日本代表」は考えなければならない

2006年06月23日 | 教育ノート
 日本代表のワールドカップが終わった。
開催前日、本の紹介という形でこんな文章を書いてみた。
おそらく一戦目が全て。なぜ惨敗したか、考えることが、彼らにとって一番大事である。



 近所の書店で目に留まった本を全校集会で紹介しました。『教えて!ヒデ』(小学館)というサッカーの中田英寿選手へのインタビューで構成されている本です。サッカーのことが中心なのですが、こんなやりとりもありました。

――――Q 中田選手は小さい頃、どんな子だったんですか?
「小学校の頃は人見知りしない子供でしたよ。ぼくは、2つ上の兄がいるんだけど、兄の友達と遊ぶことが多かったかな。よく野球やったりサッカーやったり、ほかにも『かんけり』とか、なんでもやったよ。小さいころにいろんなことして遊ぶのって、後々プラスになることが多いと思う。最終的にサッカーをやるにしても、ほかのスポーツをやったことが役立つ場合がよくあるしね。」

 中田選手の「視野」の広さや「動体視力」の素晴らしさは人並み外れていると言います。よそ見をしていても車の運転が出来るという逸話もあるほどです。きっとエネルギッシュな児童期を送ったことでしょう。この文章によく表われていると思いました。

「外に遊びに行くんだったら1日ずっと遊べないとぼくはいやだし、中途半端に遊びに行くくらいだったら家にいたほうがいい。やるんだったら100パーセント。そうじゃなきゃやらない。そこをきちっとしないとダラダラして、どっちつかずになっちゃうしね。」

 集中力や切りかえの早さも、そうした態度で養われたのかも知れません。このように中田選手には動的なイメージが強いのですが、実は本人が一番大事と思っていることは、「考える」ということだそうです。他の人から多くを取り入れたとしても、最終的には何でも自分の頭で考えて判断する習慣の大切さを強調していました。物事の上達には欠かせないことだと改めて思いました。

 間近に迫ったワールドカップサッカー、ドイツ大会。日本チームの健闘を期待しましょう。
(6/8)

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