すぷりんぐぶろぐ

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気になるみある、はあ?

2017年12月25日 | 読書


 自分では口にしていないように思うが、いや正確には意味がつかめていなかったり、恥ずかしかったりして使えないのだが、雑誌やネットで見かけて、どうにも引っかかっていることばがある。これも一つのキニナルキとして載せておこう。

Volume91

 【み】
 穂村弘の連載に載っていた。「アントニオ猪木ある」などと使うそうである。「面白み」や「ありがたみ」の「み」に該当するようだ。検索したら昨年あたりから「雰囲気、気分」を表すとして使われ始めたようである。例えば「ご飯食べたみがある」「眠たみ」など。「さ」の類似とも考えられるが、どうなのかな。私にすれば、かなり「不思議み」や「不安定み」「流行らせようとしたみ」のある語だ。


 【オワコン】
 これは結構前から目にしていたが、近ごろ妙に発展的な使い方が出てきたように思う。「終わったコンテンツ」の略語で、流行らなくなった作品、商品、サービス等を表す語と思っていたら、例えば「日本のお笑いはオワコン」とか「夫婦という形態はオワコン」などという発言、文章を見かけるようになっている。コンテンツとは、形式に対する中身、内容のことだが、もはや形式や組織等まで拡がったか。


 【負ける気がしない】
 ごく普通と感じるが、辞書編集者の飯間浩明さんの文章で「なるほど」と思った。これは「気がしない」のに、予想になっているわけだ。今までであれば「食べた気がしない(自覚)」「読む気がしない(意志)」だったが、いつ頃からかマンガやドラマで使われ始めたのだそうだ。では、この意味をどう言うべきかを飯間さんは書いている。「負けそうにない気がする」、これで予想+自覚を表すことになる。「勝てる気がする」は予想に使えるが、「気がしない」はちょっと慎重に。