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睡る姿は平和で美しい

2008年01月30日 | 教育ノート
 思えば一番初めに今で言う「漢字文化」に目覚めたのは「民」という字の成り立ちだった。教師になって二年目だったと記憶している。「目に矢を刺して奴隷化する」というその字源は衝撃的だった。それから結構、漢字の授業にははまった。
 それはともかく、「睡眠」は似た字を組み合わせた熟語であるが、字源から考えると正反対の組み合わせとも言える。これもまた興味深い。

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 「垂」は草木の花や葉がたれ下がっている形から出来た字で、眠くなってまぶたがたれることが「睡」の意味です。
 つまり「眠」と同じねむることですが、「睡る(ねむる)」と表される姿は「平和で美しいもの」とされているようです。例えば、水面で花弁を開閉するハスを「睡蓮」と書き表すこともあります。

 先日の職員会議で「子供たちの就寝時刻が遅くなっているのでは…」という話題が出ました。精一杯体を動かし、頭を働かせ、疲れてねむる子供の姿ほど平和で美しいものはない気がします。
 十分な睡眠後のすっきりした朝の目覚めが、一日のやる気にもつながります。それを邪魔しているのはテレビ?ゲーム?…。振り回されてはいけません。
(1/31予定)
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