すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

世の中の傘になれなくても

2007年06月23日 | 教育ノート
 あまりに好天の日が続いたので、梅雨入りを待っていたわけではないが、ほんの少しほっとした気持ちになっていることも確かだ。
 昨年も感じたことではあるが、山際の道を色とりどりの傘を差しながら登校してくる子どもたちの列が、妙に美しく感じる季節である。


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 この字は象形文字で、雨傘を開いた様子から作られています。中国から渡来したので「からかさ(唐風のかさ)」という言い方もあります。
 辞典を開くと「からかさ○○」という言葉はいくつもあり、どれも今使われなくなっているなあと改めて思いました。
 さて「傘」には「傘下」という言葉が示すように、多くの人が身を寄せることのできるものという意味もあります。骨組みの形でしょうが、実際には「人」が四人いるような見え方もしますね。

 演歌の名曲『おふくろさん』のフレーズにある、世の中の傘になれという教えには届かなくても、濡れている友達がいたら傘を差しかけてあげる気持ちはしっかり持たせたいなあと思った梅雨の一日でした。

(6/21)
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