<カタールW杯雑感+ 2022/12/30>
カタールW杯観戦旅行の振り返り(2)
決勝の激戦から10日ほどしかたっていないが、カタールW杯ははるか昔の出来事のよう。今年のうちに、自分のためにカタールで感じたことを書き留めておきたい。
① アジアが目立った大会
今大会、ぼくの回りには、アジアからの観戦者が多かった。ファン・ヴィレッジに行く途中で一緒になったマレーシア人の二人連れ、メトロで話しかけてきたインド人、韓国戦で熱狂していた大勢の韓国人(あたりまえか)、日本対クロアチア戦の隣はパキスタン人の若者だった。日本戦のチケットがとれないと悪戦苦闘していた台湾人女性もいた。もちろん中国人も多かったが、当時のゼロコロナ対策の中、どうやって乗り込んだのだろうか。しかしながら、カタールでの開催は、アラブ圏、中東では初めてだが、2002年の日韓大会以来、アジアとしては2度目のW杯だ。アジアからの観戦者が多いのも当然かもしれない。
それに、今のFIFA、そして今大会を支えているのはアジアの企業だ。FIFAパートナーとして、韓国の現代自動車グループ、中国の大連万達グループ、カタールのカタール航空、カタールエナジー。大会を支えるFIFAワールドカップスポンサーとして、インドのByju’s、シンガポールのCrypto.com、中国のHisense、蒙牛乳業、VIVO。日本の企業名がないのは寂しいが、アジアの企業の躍進が目立つ。
そして、試合でもアジア勢はがんばった。サウジアラビアがアルゼンチンに勝ってアジア勢に勇気を与え、日本、韓国、豪州の3か国がR16に進出した。
② 日本のサポーターが多かった大会
スタジアムはもちろん、ドーハの街中でも日本のユニフォームをたくさん見かけた大会だった。それも、日本人以外の日本ユニフォーム姿を。アジア各国のファンに加え、欧州からの観戦者の中にも、日本のユニフォームがいた。日本人観戦者(サポーター)がどれほどカタールに行ったのかは不明だが、外国人を含めた日本のサポーターは、過去の大会よりも多かったのではないか。外国人サポーターが増えたのは、Jリーグの試合がアジアで中継されていること、日本人選手が欧州各国のリーグで活躍していること、そして何よりも日本チームの活躍が大きな要因だろう。しかし、同じくらい、熱心なサポーターの活動が効いていたのではないか。2002年日韓、2006年ドイツ大会でW杯に目覚め、スタジアムで日本のサポーターを増やそうと頑張っている者がいる。「日の丸ハチマキ」をスタジアムで配ったり、奇抜なコスプレでアピールしたり、試合後にごみ拾いをしたり。自分たちも楽しみながら、周りも巻き込んでいく新しいW杯体験が世界に受け入れられているようだ。
③ アラブの人たちを少し知ることができた大会
今回、ドーハに9日間滞在し、そこで気づいたこと、気になったことを列挙してみる。
・街中に野良猫と鳩のような鳥が多い。しかし、犬とカラスは見かけない。
・自転車を見かけない。やはり、日中は暑いのと、長いワンピースのような民族衣装では自転車に乗りにくいのだろう。
・親切な人が多い。特に、メトロ(地下鉄)では、年配の人や荷物をもった女性が乗り込んでくると、すぐに誰かが席を譲る。
・横断歩道で道を渡ろうとしても、車は止まってくれない。前回のロシアでは、特にモスクワ以外の地方都市では、ほとんどが止まってくれたのとは大違いだった。親切な人が多いのに、なぜ止まってくれないのだろう。
・酔っぱらいがいない。欧州のスタジアムだと、試合前に酔っぱらって寝てしまっているようなファンがいるものだが、今大会では、スタジアムでも、街中でも酔っぱらいはいない。なんとも不思議で、どこか安心だった。
・カレーは右手で、手づかみで。初めに、皿にもられたライスを右手でほぐし、カレーをかけ、右手だけで小さなやわらかおにぎりを作り、口に運ぶ。次に挑戦してみよう。
今回は、ここまで。
思い出したら、続きを書きます。
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