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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感+ 2017/1/11>
2026年W杯の決勝大会は48チームで争うことになった。3チームのグループリーグ(以下、GL)で2チームが勝ち上がり、32チームによるノックアウトステージ(以下、KO)で世界一を決める。現状の32チームから、いきなり16チームも増えることの影響を考えてみた。

まず、大会を開催する国は、48のチームとファン・サポーターを受け入れ、80試合をこなさなければならないのだから、それなりのサッカー・インフラが整っている国に限られることになる。2026年大会では、2カ国以上による共同開催の可能性も高まるだろう。

大会日程については、2022年の冬のカタール開催から元の6月開催になるとして、検証してみた。ぼくのシミュレーションでは、2026年6月6日(土)に開幕し、7月5日(日)に決勝戦をおこなうことになる。GLとKOの1回戦を、1日4試合こなせば、1カ月以内におさまるから問題はなさそうだ。


ただし、GLを3チームでおこなうので、試合間隔に大きな差が出る。強国に有利とされるラグビーW杯ほどの不公平感はないだろうが、48チームを3つのランクに分けるシードの設定がグループ勝ち抜けに大きく影響するだろう。そして、優勝するためには、今と同じ7試合を戦うことになる。そのうちGLが2試合(今は3試合)、KOが5試合(同4試合)。KOになれば、延長、PK戦で決着をつけることになる。選手への負担は大きくなるはずだ。強豪にとっては、GLの試合は今よりも楽になり、KOは厳しくなると言えそうだ。

現地で観戦するファン・サポーターにとってはどうか。追いかけるチームを決めているサポーターにとっては、計画が立てにくく、観戦効率が悪くなるのではないか。広くW杯を追いかけるファンにとっては、試合数が増えるのだから観戦チケットが入手しやすくなるはずで、メリットはある。ただ、GLやKOの1回戦など、特に前半戦の試合のレベル低下は避けられない。観戦する試合の選択眼がこれまで以上に重要となる。

地域予選は、出場枠が広がるのだから、今よりも楽になるはずだ。その分、緊張感は緩まる。日本代表の応援においても、ホームゲームの観客動員やアジアの各国に応援に出かけるサポーターの数が減るのではないか。もちろん、7、8年後のアジア地域予選のときに、日本代表の力がどのあたりにあるかはわからない。今以上にサポーターの力を必要としているかもしれない。「48チームに拡大していてよかったね」ということもあるかもしれない。

少し想像をめぐらしただけでも、いろいろと出てくるものだ。これも、W杯の楽しみ方のひとつだと思う。

今回の大会規模拡大は、FIFAの財政再建や世界的なサッカーの普及・レベルアップを目的としたものと理解しているが、大会の肥大化で問題が噴出しているオリンピックの二の舞にはならないようにしてほしい(と言っても、もうなってしまっているのだが…)。



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<スポーツ雑感 2017/1/9>
ラグビー大学選手権の決勝戦に思わず見入ってしまった。新日鉄釜石や神戸製鋼を越える8連覇を狙う帝京大の強さはわかっている。だから、年々、帝京との差を縮めてきている東海大に期待していた。試合は、東海大がフォワード戦で優勢にたち、先制したことで、がぜん面白くなった。つまらないミスはなく、激しいぶつかりあいとターンオーバーの連続で息もつかせない。東海大は期待以上に健闘した。しかし、帝京大はさらに強かった。



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<スポーツ雑感 2017/1/8-3>
全日本バスケットボール選手権・女子決勝は、JX-ENEOSが余裕で富士通を退け4連覇を果たした。JXの強みは、渡嘉敷という絶対エースをおとりに、間宮、宮澤らが着実に得点を重ねるところにある。Wリーグのレギュラーシーズン1次ラウンドでも、JXは22勝無敗で独走状態だ。世界の舞台で、リオ五輪のベスト8以上の成績を残すためには、普段から国内でもっと熾烈な競争が必要だろう。JXを脅かすチームよ、出てこい!


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<スポーツ雑感 2017/1/8-2>
春高バレーの決勝戦を初めて会場で観て、残念に思ったことがあった。決勝戦が終わったところで、優勝を称えるために優勝校の校歌を流していた。そのとき、優勝校の選手たちは整列していたが、負けたチームはベンチ前で輪になって泣き崩れたままだった。負けたつらさで、優勝校を称える余裕がないのもわかる。だから、よけいに残酷で残念な光景に見えたのだ。決勝戦進出を称えて、試合の前に両校の校歌を流すのがいいと思っている。


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<スポーツ雑感 2017/1/8>
春高バレーは、男子は駿台学園、女子は下北沢成徳が優勝した。超満員の東京体育館でおこなわれた男女の決勝戦で、もっとも観客にインパクトを与えたのは下北沢成徳の1年生、石川真佑(3番)だった。思い切りのよいスパイクが鋭い角度で相手のコートに突き刺さるたびに、スタンドがどよめいた。エース黒後の存在がかすむほどだった。ただ、男子日本代表のエース、石川祐希の妹と聞けば、納得の活躍だった。今後の成長が楽しみだ。



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<スポーツ雑感 2017/1/5-2>
TOKYO2020の森会長が、ゴルフ会場の霞ヶ関カンツリークラブ(川越)へのアクセスの不安を表わした。ボートなどの3会場が決まったら、今度はゴルフだ。霞ヶ関CCは、昨年の10月に、自費で、競技がおこなわれる東コースの改修を終えている。何をいまさらである。今後も、こんな混乱や不安を招くような調子での発言が続くことだろう。確か、鳴り物入りでスポークスパーソンが就任したはずだが、何をしているのだろうか。



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<スポーツ雑感 2017/1/5>
高校サッカー準々決勝、東福岡対東海大仰星は、妙に大人びた試合だった。前半は、東福岡が優勢だったものの、無理をせず余裕をもってボールを展開するばかりで、決定的な場面をつくることはなかった。後半になると、前半、落ち着いて受けに回っていた仰星が積極的に攻めだした。ゲームプラン通りだったのではないか。後半26分、ロングスローから決勝点を奪い準決勝進出を決めた。前年の覇者、東福岡は燃えることなく敗れ去った。


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<スポーツ雑感+ 2017/1/4>
命名権の売却を検討している新国立競技場。あわせて球技専用に改修することも考えられているようだ。サッカー専用にして、Jリーグ・クラブの本拠地に、という考えなのだろう。サッカーファンからすれば「勘弁してよ」と言いたくなる。球技専用にすると言っても、所詮、陸上トラック部分を観客席にする程度だろう。ピッチには近いかもしれないが、サッカーの面白さを観ることはできない。もちろん、既存の6万8千のスタンド席がピッチに近くなるわけではない。どうせなら、トラックがある方が、あきらめがつくというものだ。仮に4万人が入っても、スタンドのガラガラ感はぬぐえない。密度の高い、熱気のこもったスタジアムでサッカーを楽しみたい、それに、近い将来、日本の陸上界が世界をうならせる日がくるかもしれないではないか。ケンブリッジ飛鳥、サニブラウンらの飛躍で、新国立競技場を満員にできるかもしれない。命名権にも言えることだが、赤字を出さなければ国民の理解を得られるというものではない。赤字運営でも、必要だから造るのが公共の建造物だ。新国立競技場は、スタートのボタンのかけ違いが、ずっと尾をひいているようにしか思えない。残念極まりないレガシーになりそうだ。


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<スポーツ雑感 2017/1/3-2>
新国立競技場が命名権を売るそうだ。「東京オリンピックスタジアム」にスポンサー名をつけたいらしい。ややこしい話だ。「オリンピック」という名称や五輪のシンボルを使えるのは、IOCのワールドワイドスポンサーに限られるからだ。ただ、「2020東京オリンピック」や2020年大会のエンブレムならば、対象企業は広がるかもしれない。しかし、さらにJリーグ・クラブが絡むとなると、収拾をつけるのはかなり難しいだろう。


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<スポーツ雑感+ 2017/1/3>
新年初のスポーツ観戦は、例年どおり高校サッカーから。浦和駒場スタジアムで3回戦の正智深谷(埼玉)対創造学園(長野)と青森山田対聖和学園(宮城)を観た。
正智深谷対創造学園は、前日の試合で退場者を出し10人で戦った深谷が運動量で圧倒した。守備面で集中を欠く場面があったが3対0で完封。埼玉県代表としては6年ぶりの8強進出となった。主将の小山のポジショニングの良さと冷静なパスさばきが印象に残った。準々決勝を勝ち抜いて、埼玉スタジアムのピッチに立てるか。
青森山田対聖和学園は、5対0で青森山田が完勝した。独特なサッカーを展開する聖和に期待していたが、青森山田はドリブルにこだわる聖和の攻めを完全に読み切っていた。この試合、聖和には、ほとんどサイドチェンジのパスが見られなかった。個々の選手の巧妙なドリブルを活かすためのチーム戦術はどうなっていたのだろうか。今のままの聖和のスタイルで頂点を目指し続けるのだろうか。試合後に気になったことである。
準々決勝の正智深谷対青森山田は、実力的には青森山田の方が上だろう。ただし、2試合を大差で勝ち上がった青森山田がすきをみせれば、正智深谷にも十分勝機はあるはずだ。1992年(平成4年)の第71回大会以来の埼玉県代表のベスト4なるか。「サッカーどころ」埼玉の復活を期待したい。


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