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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



金曜日(4/21)の午後、用事があって表参道を歩いていたら、いつの間にか写真の建物ができていた。nakata.net cafeだった。オープンは4月25日だそうだ。
2002年日韓W杯のときは、確か、丸の内にあった。今度は、表参道。その時々に最も話題性のある場所で展開する点には本当に感心してしまう。6月になって、W杯がはじまったら、満員で入れないだろうから、早めにのぞいておこう。それにしても、メトロの駅の構内から、地下街から、そして地上まで、人があふれている表参道に、さらに人が集まることになる。どうなることやら。
さて、ドイツW杯まで、あと50日をきった。nakata.net cafeを見習って、ドイツ行きの真剣に準備に取り掛かろうか。


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4月13日の日本サッカー協会の理事会で、新たに「日本サッカー殿堂」入りする10人が決まった。新田純興、玉井操、小野卓爾、竹内悌三、篠島秀雄、福島玄一、二宮洋一、賀川太郎、鴇田正憲、岩谷俊夫の各氏(すべて故人)である。

しかし、今回、もう1人、殿堂入りの候補がいた。金容植氏である。1936年ベルリン五輪で、スウェーデンを破ったときの日本代表のメンバーである。ちなみに、竹内悌三氏もベルリン五輪のメンバーである。金氏は、当時、日本の植民地だった朝鮮から、ただ1人五輪日本代表に選ばれた。五輪後も日本代表として活躍し、戦後は韓国代表の監督も務めた、日本サッカーの功労者と同時に、韓国サッカーの誇りといえる人物だ。

日本サッカーからみれば、その功績に疑いはない。しかし、韓国側からみて、金氏が「日本サッカー殿堂」に入ることは、どういう気持ちなのだろうか。植民地、朝鮮から選抜され、日の丸のユニフォームで活躍したことを称えられるのである。複雑なことは間違いない。

日本サッカー協会からの打診に対して、金氏のご家族からは、すでに韓国サッカー協会の殿堂入りをしているという理由で、「丁重なお断り」があったそうだ。しかし、本当の理由が、それだけでないことは容易に想像がつく。

2002年の日韓ワールドカップのおかげで、近くなった日本と韓国の心の距離だが、歴史のなかに残る距離までが縮まったわけではない。ぼくたちは、そのことをきちんと認識しておかなければならない。

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カード会社のVISAがFIFAのパートナーになることになった。契約期間は2007年から2014年までの8年間で、契約金は約300億円。すでに、アディダス、現代自動車、ソニー、コカコーラの4社が決定していて、VISAは5社目になる。FIFAの計画では、パートナー企業は6社限定だから、残りは1枠。マクドナルドあたりに落ち着くのだろうか。

VISAといえば、これまでオリンピックやラグビーのワールドカップなど、サッカー以外のスポーツに広くスポンサードしていた。これは、競争相手であるマスターカードがワールドカップをはじめとするサッカーのスポンサーをしていたためだ。結果的に、世界の2大スポーツイベントである、オリンピックとサッカーワールドカップを、マスターカードとVISAがそれぞれサポートしていたかたちになっていたのだが…。

今まで、ワールドカップのスポンサーになるには、1大会あたりの契約金が約40億円と言われていた。しかし、今回のFIFAパートナーは、ワールドカップという大会にとらわれずにFIFAの活動に全面的に協賛し、マーケティングの独占権などの恩恵を受けることになる。その金額が、これまでとの単純な比較では、2大会分で、約80億円が約300億円と跳ね上がったことになる。マスターカードもさすがに、この協賛金の高騰には躊躇したようで、その隙にVISAがサッカー界にまで進出することになったようだ。

とはいえ、ぼくら末端のサッカーファンには、それほど影響のある話しではない。ただひとつ、ワールドカップのチケットの決済が、マスターカードからVISAに変わるであろうこと以外は。なによりも、FIFAに集まった大金が、世界のサッカー界のために、有効に使われることを願いたい。

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4月1日から、ワールドカップのスポンサーであるバドワイザービールの消費者プレゼントキャンペーンが始まっている。賞品は、日本対ブラジル戦観戦ツアーと2006FIFAワールドカップグッズだ。

その広告が、4月4日(火)発売の週刊サッカーマガジンの裏表紙に出ているのだが、ちょっと気になることがあった。隅についているワールドカップのマークが、2006年ドイツ大会のものではないのだ。写真のように、バドワイザーのロゴとセットになっているのは、2002年日韓大会のマークである。この丸いマークは、2006年ドイツ大会のマークのなかにも使われているのだが、バドワイザーが、今、こういうかたちでマークをデザインするのはちょっと異様だ。うがった見方かもしれないが、2006年大会のマークを拒絶しているとしか思えない。

たしかに、2006年大会は、オフィシャルビールのバドワイザーにとってあまりおもしろくない事態になっている。本来なら、会場内では、オフィシャルビールしか販売できないはずなのだが、ドイツの組織委員会がドイツ国内の慣習を理由に、地ビールの販売をおこなおうとしているのだ。

1998年のフランス大会では、フランスの国内の法律によって、スタジアム内の看板広告を禁止され、その権利をカシオに売却した。2002年大会ではことなきをえたが、ビールの本場で、スポンサーの権利を剥奪されようとしている恨みは相当大きいはずだ。

サッカーマガジンの裏表紙の広告にまで、世界最大のイベントにまつわる思惑や駆け引きは、表れているのである。

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ビバ!サッカー研究会のシンポジウムに、セルジオ越後さんが参加してくれた。しゃべる、しゃべる。そして、わかりやすく、核心をつく、フレーズがポンポンと飛び出す。「サッカー評論家」というよりも、「サッカー・コピーライター」のほうがふさわしいと思った。シンポジウムで聞いたセルジオ語録を、いくつか紹介しよう。

●ブラジルでは、上手になった人だけが(きちんと管理された)練習をできる。それに対して、日本では、練習をして、上手になろうとする。
●個人技は、教えるものではなくて、伝えるもの。
●ブラジルにはサッカーの方言があるが、日本には標準語しかない。
<日本は教えすぎということ>
●日本は世界一補欠の多い国。
<高校サッカーに出場するチームが大勢の補欠を抱えていることに対して>
●ブラジルでは、年中、世界選手権がおこなわれている。
●まざらなくちゃ、競争は生れない。
<ブラジルは世界中からの移民が集まってできた国であり、厳しい競争があることから>
●サッカーと政治と宗教の話しに結論はない。
●スタジアム行くのは、なりたい子どもと、なれなかった大人。
●(ブラジルでは)素質がない子にうそはつかない。
●ポピュラーとは、誰でも、どこでも、いつでもできること。
<ブラジル人にとって、学校はエリートの場>
●アマチュアに国境はない。
<JFAが(アマチュアの)登録チームにまで外国人枠を設けていることに対して>
●登録=財源?
<もちろんJFAの姿勢に対して>

そして、最後に、セルジオ越後さんが言った。
●時間が足りない。もっとこういうのをやろう!

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