北朝鮮対日本(NHK BS1)
おめでとう、日本代表。そして日本代表のサポーターのみなさん。
ぼくはというと、バーレーンに勝った時点で、ドイツW杯本大会への出場は決まったと思っていたので、柳沢の先制点のときも、大黒の追加点のときも、試合終了のホイッスルのときも、まったく高揚感はなかった。深夜の試合でもないのに、眠気をこらえなければならなかったことに、むしろ、そちらのほうに驚きがあった。
B組がほぼ決着したところで、アジア地区最終予選を振り返ってみたい。まず、緊迫感があり、面白かったと言える試合の記憶がないのが残念だった。イラン対日本戦ぐらいか。この原因は、アジア地区1次予選で、最終予選進出国を絞り込みすぎたことにあると思う。フランス大会のときの最終予選は、アジア地区3.5枠を10カ国が争った。それに対して、今度は、4.5枠に対して8カ国である。中国やUAEなどが、可能性を残しながらも1次予選で敗退してしまった。最終予選を戦うことによる伸びしろに期待する意味でも、10カ国を2グループに分けて最終予選をおこなうほうが面白くなるのではないか。
もう一つ残念だったのが、各チームのパフォーマンスのレベルがかなり低かったということ。日本についていえば、まともだったのはアウェーのバーレーン戦だけだった。同じ組のバーレーン、北朝鮮も最終予選を戦うアジアのベスト8にしては、かなり寂しかった。
日本がダメだった原因は、ジーコ監督の指導力のなさに尽きる。日本代表の監督になって2年と9ヶ月。やっているのは、一昔、二昔前の時代のサッカーのようだし、召集メンバーが固定している割には、試合ごとの出来・不出来の差が大きい。今や、トルシエ時代のメンバーが、トルシエ時代のパフォーマンスを展開しているだけの状態である。
ドイツ大会の開幕までちょうど1年。世界で最初に予選を突破した国のアドバンテージは、本大会までの準備期間が一番長いことにある。1年あれば十分チームの再建に足りるはずだ。
ジーコにやめていただくのは、今しかない!
(とはいえ、これといった代案もないのだが……。)
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