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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



第50回日本短水路選手権水泳大会
2009/2/21 東京辰巳国際水泳場

短水路(25メートルプール)の競泳を初めて見た。しかし、よくよく思い出してみれば、小・中学校のプールは25メートルだったので、短水路を泳いだ経験は十分にあるわけだ。

2月21日、土曜日の午後2時30分から、日本のトップスイマーが集まった決勝が始まった。昨年の北京オリンピックで活躍した面々も大勢揃った豪華なレースで、続々と日本新記録が出た。子どものころに自分が泳いだ25メートルは、こんなに短かっただろうか。ため息の連続だった。

大会のプログラムに「メダリストたちが集結。新たな世界最速が決まる」とあった。参加選手もそうだが、観客席に目を転じれば、中村礼子、柴田亜衣、中村真衣、田中雅美ら、すでに現役を引退したメダリストも大勢集結していた。

個人競技ではあるものの、チームジャパンとして闘うことで、世界と好勝負を続けている今の日本の水泳界の一体感と勢いを感じた。




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大林杯ジャパントップ12卓球大会
2009/2/11 代々木第2体育館

文字通り日本の男女トップ12人の選手による卓球大会である。12人を3人づつ4組に分けてリーグ戦を行い、各組の1位4人がトーナメントで優勝を決める。強豪ばかりの密度の濃い戦いを期待して、会場は大会開始直後から満員である。そして、生涯スポーツ「卓球」らしく、高齢のファンが多い。高齢の方と中国人を多く見かけるのが、今の卓球会場である。

4月の末からの大型連休に横浜で行われる世界選手権に向けて、代表に選出されている、男子の水谷、女子の平野や福原がどんな活躍を見せるのかに注目した。

結果は、男子は決勝で水谷を破った岸川が優勝。世界選手権にダブルスでしか選出されなかったうさをはらした恰好になった。

一方の女子は、もっと意外な結果になった。リーグ戦で、正月の全日本の決勝を戦った平野と王輝が敗退。石川佳純も敗れた。対して、絶好調に見えたのが福原愛だった。

福原は、リーグ戦からトーナメントの1回戦=準決勝まで、すべてストレート勝ち。イージーミスが少なく、巧みな組み立てで、相手を揺さぶり、パワフルなショットでポイントを重ねた。全日本で王輝に翻弄されてベスト4に終わってから約1か月。ずいぶんたくましくなっていた。いよいよ、シニアの大会で初優勝かと期待がふくらんだ。

しかし、決勝戦で、第1ゲームを奪ったものの、その後、藤沼に逆転され、またしても優勝を手にすることができなかった。それまでの試合では、福原にあまり見ることのなかったミスが多くなったのは、優勝へのプレッシャーのためなのか。関係者によれば、世界を舞台にしのぎをけずってきた福原でさえ、国内大会でも極度の緊張に見舞われるという。この日は、試合の合間にサインをしたり、余裕があったようだが、肝心なところで弱さがでた。

次の大きな舞台は横浜の世界選手権だ。着実にパワーアップし、進化目覚ましい福原が、世界を相手に輝く可能性は高いと思う。2ヶ月後の福原に期待したい。



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2010年南アW杯 アジア最終予選
日本 0対0 オーストラリア
2009/2/11 横浜国際総合競技場


日本のほうがチャンスは多かったように見えた。しかし、オーストラリアの守備陣があわてた場面はほとんどなかった。日本の攻撃、そして、そこから生まれたシュートは、オーストラリアにとって、すべて想定内のものだった。

オーストラリアの意表をつくためには、当然のことながら、もっと創造力が必要だし、その創造力を結実させるためにコンビネーションも強化しておく必要がある。しかし、その核となる中盤が、実力的にいまいちの海外組中心では無理がある。この試合でいえば、中村俊輔はともかく、松井、長谷部の起用には疑問を感じた。

長谷部よりも、遠藤の相棒であるG大阪の橋本を見たかった。クラブワールドカップでの活躍で、外人相手でも十分やれることは実証ずみだ。また、自分のチーム、サンテチエンヌで出番の少ない松井よりも、新鋭の香川という選択もあったはずだ。

フォワードでは、最近勢いのある岡崎に期待していたのだが……。こちらは海外組ではなく、玉田、田中(達)の2人に負けたかたちになった。

この試合の先発は、強化試合での勢いよりも、名を優先したように見えた。日本代表の岡田監督は、負けないことを最優先で考えているはずのオーストラリアをあまりにリスペクトしすぎていたのではないか。保身を意識しているようにも感じられる。

積極的に、若手を代表に選ぶことは素晴らしいが、せっかく代表に呼んだのならば、オーストラリア戦のような厳しい試合に、その若手を思い切って起用してもらいたい。

今の日本代表のなかに、ピッチに立つことが約束されているほど抜きんでた選手は見あたらないのだから。



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日本対フィンランド戦後、「東京ビッグトーク 石原知事と議論する会」の参加者を募集するチラシを配っていた。もちろん、2016年東京オリンピック・パラリンピック招致活動の一環の企画である。

2016年オリンピック・パラリンピックの開催都市決定までの流れとしては、
・2月に開催計画などを盛りこんだ申請ファイルを国際オリンピック委員会(IOC)に提出
・4月にIOC調査委員が立候補都市を視察
・6月17日にIOCにてプレゼンテーション
・そして10月2日に再度プレゼンテーションを行った後、IOC総会で投票がおこなわれ開催都市が決定する。

また、東京の弱点と言われている世論調査は、4月から6月頃に実施されるのではないかと噂される。招致活動にとって、調査委員が来日する、そして世論調査があるかもしれない4月に向けて盛り上がりを形成することが当面の課題なのである。

その活動のひとつが「石原都知事と議論する会」である。しかし、本当に、議論をする気があるのだろうか。開催日は2月17日の火曜日、時間は午後4時から5時半である。一般的な職業人にとっては勤務時間中である。ぼくも参加してみたいと思ったが、日時を見て、あきらめた。

昨年の暮れ、代々木第一体育館で開かれた「大集会」もたしか、金曜日の夕方の勤務時間中の開始だった。冒頭に石原都知事と北島康介の対談という目玉企画があったが、普通のサラリーマンは間に合わない時間だった。

こういう時間設定になっているのは、石原都知事が残業や休日出勤をしないためだと聞いたことがある。本当なのだろうか。

「石原都知事と議論する会」という趣旨には賛同するが、もっと参加しやすい日時や方法を考えてほしいものだ。そうでないと、せっかく上向いてきた招致賛成の機運に、水をさすことになりかねない。



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日本 5対1 フィンランド
2009/2/4 東京・国立競技場

代表戦にしては、ややさびいしい観客の入りだったが、試合内容は、なかなか楽しいものだった。

前半、岡崎が相手守備網の裏をついて2得点を挙げた。フィンランドの守備がゆるかった面もあるが、チャンスを確実にものにした岡崎の決定力は素晴らしい。決定力不足と言われ続けてきた日本代表にとって、今さらと言われるかもしれないが、たのもしいフォワードである。

3点目の香川、途中出場ながら5点目を決めた安田ら、代表慣れした若手がはつらつとプレーしていたのも、明るい材料だ。なによりも、得点というかたちで結果を残したことが素晴らしい。

その一方で、得意のヘディングで4点目を決めた中澤や中盤を支配した遠藤、橋本、中村(憲)ら、ベテラン(と呼ぶにはまだ早いか)も、きちんと役割をはたした。

幅広い年齢層に加え、個々に特徴をもったプレーヤーが集まっているのが、今の日本代表「岡田ジャパン」だと思う。海外組も加わると、さらに引き出しは増えることになる。これまで以上に、監督力が重要になってきている日本代表と言えるのではないか。

1週間後のオーストラリア戦は、どんなメンバーで、どんな戦いをしてくれるのだろうか。



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