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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2024/10/27>
女子プロゴルフ・三菱電機レディス最終日のハイライトは、岩井明愛の18番(パー5)の2打目だった。首位の妹・千怜を追う勝負の一打は、いわゆる「直ドラ」での2オン狙い。そして、2オンが成功すると、両手を広げ、上下させ、ギャラリーにアピール。ゴルフでは珍しいシーンだ。岩井姉妹は、来季、米国ツアーに挑戦する意向を表明している。日本ツアーで間近に観られないのは残念だが、姉妹のパフォーマンスは米国向きだろう。


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<スポーツ雑感 2024/10/10>
ティーショットをラフに入れてしまった選手は、「フェアウェイとラフでは、天国と地獄なんですよ」と、ギャラリーにぼやいた。着弾地点でボールの行方を追うフォアキャディは、「ラフに入るとボールが見つからないんです」と、困り顔。コース脇にいたレフェリーは、「ラフは、池ポチャと一緒だ」と、あきれていた。今年の日本オープンゴルフ選手権を制するためには、美しくも深すぎる東京ゴルフ倶楽部のラフを制することが必要だ。





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<スポーツ雑感+ 2024/9/30>
日本女子オープンゴルフ選手権で優勝した竹田麗央の最終18番ホール。近くの観客が電話をしていたため仕切り直しをしてからのティーショットは、優勝を確実なものにする、この日最高の一打となった。報道によれば、携帯電話の音を気にしながら打った12番ホールのティーショットをミスしたので、18番では仕切り直しをしたとのこと。
大会を生中継していたNHKの実況、解説は、12番でも、18番でも、電話の音については、一切触れなかった。確かにTV中継では、その音はわからなかった。放送ブースでも同様だろう。現場にいたラウンドレポーターの服部道子さんも気づかなかったようだ。それだけ微細な音だったのだろう。ただ、18番では、最初のアドレスを解いた際に、竹田のキャディが観客に対して「すみません、電話を切ってください」と、注意をしていた。
この大会は、スマホの無音アプリでの撮影が認められていた。TV中継でも、多くの観客がスマホで撮影している様子が映っていた。にもかかわらず、NHKの中継では、まるでかん口令が敷かれているかのように、スマホ撮影のことには言及しなかった。竹田の12番、18番の実況は、その延長線上にあるようだった。NHKらしい、競技に集中した実況・解説だったとも言える。しかし、NHKはこの大会の共催者である。スマホ撮影を認めた大会側の意図を説明し、そのうえで、撮影の際のマナーや携帯電話の扱いなどを啓発するような場面があってもよかったのではないか。
この大会でもゼネラルプロデューサーを務める戸張捷さんが放送席にいたら、サイドストーリーとして巧みにコメントしていたことだろう。


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<スポーツ雑感+ 2024/9/28>
茨城県坂東市の大利根カントリークラブ西コースで開催されている第57回日本女子オープンゴルフ選手権の初日(9月26日)を観に行った。東京五輪会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部と雰囲気が似た、松の木でセパレートされたアップダウンの少ない林間コースで、神谷そら、竹田麗央らの豪快なドライバーショット、申ジエ、古江彩佳の絶妙なショートゲームを楽しんだ。会場では観る範囲が限られてしまうが、独特の緊張感、空気感は現場でなければ味わえない。

その緊張感に水をさしていたのが、スマホカメラのシャッター音だった。この大会は「スマホの無音アプリ」による撮影を認めている。国内の女子の大きな大会としては初の試みだ。応援している選手の写真を撮れることは来場者増に、またSNSでの情報発信・拡大につながる今の時代に必要な施策だ。ぼくも、特設サイトで知り、普段のカメラアプリとは別の無音カメラをインストールしておいた。会場では、多くのファンが画像や映像を撮るためにスマホを選手に向けていた。そして、その中に、音付きで撮影している人が。直前に決めたためだろうか、「無音アプリ撮影OK」の告知は、特設サイト、会場内の看板(少ない)、スタートホールでのアナウンスだけ。来場者に配る大会プログラムや出場選手・会場地図の入ったチラシには記載がない。無音で撮っている人を見て、音付きで撮ってしまう人が出てくるのは当然だろう。また、関係者によれば、出場選手に対して、事前に「無音アプリ撮影OK」は伝えられていなかったようだ。パフォーマンスに大きく影響することなのに、観客への周知も弱く、選手への配慮もないのは、残念だ。

さらに悪いことに、ギャラリープラザで昼食をとりながら、午後、どこで、誰を観ようか考えるために、特設サイトのリーダーボードを見ようとしたら、アクセス過多で特設サイトが閲覧できなくなっていた。まだ、初日なので、スコアにこだわることはないが、どの選手が、どのホール辺りにいるか、進行がわからないのが困る。また、撮影に関する注意も見ることができないし、翌日以降の前売りチケットも購入できない。結局、不完全ながら復旧したのは、初日の競技が終わって4、5時間後の夜10時ごろだった。ぼくら観客も不便をこうむったが、運営面、営業面で大きな痛手だったのではないか。初日の入場者4640人に対して、2日目は3661人だった。2日目は天気が悪かったとはいえ、サイトのトラブルの影響もあったはずだ。

特設サイトへのアクセスが増えた背景には、大会の放送事情があったのではないか。この大会は、大会を共催するNHKが、4日間、午後の時間に、地上波とBSをリレーして生中継し、ゴルフ専門チャンネルのゴルフネットワークが、決勝の2日間、1番ホールのみ生中継している。普段のトーナメントで長時間生配信しているDAZNやU-NEXTによる放送・配信はない。試合経過を知りたいファンがサイトに集中するのは当然のことだろう。この放送体制には、放送権に関わるNHKの意向が大きく反映していると思われる。

運営サイドの意欲、思惑、混乱、力不足が垣間見えた、「日本一の女子ゴルファーを決めるナショナルオープン」初日の振り返りとなった。






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<スポーツ雑感+ 2024/8/26>
AIG全英女子オープンゴルフの最終日の優勝争いは、現在の女子プロのトップ中のトップ4選手による我慢比べとなった。世界ランク1位のネリー・コルダ、前年優勝者のリリア・ヴ、パリ五輪優勝のリディア・コ、そして過去、この大会を2度制している申ジエ。これだけの選手をしても、スコアを伸ばすことを許さないセント・アンドリュース・オールドコース。おなじみの強い海風や天気の急変もあり、スーパーショットに驚かされるシーンはあまりなかったが、着実にカップに迫るトッププロの執念と技術が随所に表れていた。中でも、優勝したリディア・コは、強風の影響を避けるために徹底的に低いボールで攻め、確実にパーを拾い続けながら、チャンスをものにし、最後18番のバーディーで首位に立つというしぶとさだった。リディア・コのプレーぶりに、プロゴルファーがよく口にする「耐えるゴルフ」の真骨頂をみた。


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<スポーツ雑感 2024/8/25>
AIG全英女子オープンゴルフの3日目に、申ジエが首位に躍り出た。2日目まで首位のN・コルダがいきなり2連続ボギーで波乱の予感。その前でプレーをする申ジエが序盤にロングパットを決めスコアを伸ばす。さらに、難関ホールの17番で圧巻のセカンドショットから、この日2人目となるバーディー。世界の申ジエの久々の優勝を、そして、後輩の韓国選手と日本ツアーでしのぎを削る日本選手が一緒になって祝福する光景をみたい。


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<スポーツ雑感+ 2024/8/22>
今週末は、女子ゴルフ三昧となりそうだ。今日から、スコットランドで「AIG全英女子オープンゴルフ」が、国内では北海道で「ニトリレディスゴルフトーナメント」が始まる。
「全英」には、結局19人の日本勢が出場する。全米ツアー組からは、今季のメジャー覇者、笹生、古江ら7人。先週のスコティッシュオープンで棄権した全英覇者、渋野の復調に一安心。国内ツアーからは4勝の竹田、3勝の川崎ら、2勝以上している6選手全員が出場。そして、まだ優勝はないものの、全米女子プロで2位、パリ五輪で4位の山下もいる。みな、海外でも堂々と戦える選手ばかりだ。顔ぶれ、実績をみて、いつの間に、日本の女子プロはこんなに強くなったのかと思う。聖地セント・アンドリュースでの「全英」が、今季、日本勢が制する3つ目のメジャー大会となるか。
国内の有力選手が「全英」に出場するため、「ニトリレディス」の「空洞化」は否めない。しかし、出場する選手にとっては大きなチャンスが広がる。ツアー未勝利の選手にとっては、優勝のタイトル、賞金以上に、優勝という経験を得る絶好の機会だ。また、今季の優勝はすべて20代(優勝時点)の選手。このあたりでベテランの巻き返しも期待したい。そして、13歳のアマチュアながら、トッププロ以上にスポンサーをつけている須藤弥勒が満を持してツアーに初出場する。幼少のころからその天才ぶりは知れ渡っているが、レギュラーツアーでどこまで通用するのか。まずは、予選を通過できるのか。大注目である。


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<スポーツ雑感 2024/8/17>
8月22日から始まるAIG全英女子オープンゴルフには、18人の日本人選手が出場する予定だ。その中には、アマチュア時代に一緒にまわったことのある(プチ自慢)佐久間朱莉の名前もある。そして、その18人の中で、国内ツアーの優勝がないのは佐久間だけ。コンスタントに好成績を残し、ランキング上位を維持し、今回の出場権を得た。「プロ初優勝が海外メジャー」なんていう、ビッグ・サプライズを起こしてくれないだろうか。


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<スポーツ雑感 2024/7/14>
全米女子プロゴルフのメジャー大会、アムンディ・エビアン選手権で、古江彩佳が鮮やかな、夢のような逆転優勝を飾った。首位と3打差だった14番で長いバーディーパットを決めてからが凄かった。15,16番でもバーディー。古江の勢いに気圧されたかのように、首位争いをしていたコフリン、キリアコウがミスをする。そして、最終18番パー5では、ぎりぎりの2オンから見事なイーグル。終盤の展開に鳥肌が立ちっぱなしだった。


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<スポーツ雑感+ 2024/6/29>
WOWOWオンデマンドで、全米女子プロゴルフツアー唯一のペアマッチ大会・ダウ選手権を楽しんでいる。1つのボールを交互に打つ「フォアサム」と、各ホールで2人のうち良い方のスコアを採用する「フォアボール」を予選、決勝と2日ずつおこなう。予選2日目の「フォアボール」では、勝みなみとコンビを組んでいる渋野日向子が18番でホールインワンを決めると、キャディを含めて4人で輪になって喜ぶ、ペアマッチならではのシーンがあった。畑岡奈紗&コ・ジンヨンはともに切れ味のよいショットを披露し、初日に4オーバーと出遅れた笹生優花&セリーヌ・ブティエは、後半9ホールで8バーディーを奪う12アンダーを記録。3組とも、2日目を終えて8アンダー22位タイで予選を通過。そして、その上の10アンダー9位タイには、ソン・ユジン&西郷真央も。先週の全米女子プロゴルフ選手権に続いて日本勢が活躍していることに加えて、ツアー競技ではあるものの、なによりも選手たちがとても楽しそうなのがいい。日本のツアーでも取り入れてみたらどうだろうか。


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<スポーツ雑感 2024/6/15-2>
全米オープンゴルフの第2ラウンドを、松山英樹が4アンダーでまわり8位に浮上した。松山以外の日本勢5人は予選落ち。先の全米女子オープンで、優勝の笹生を含めベスト10に日本勢が5人いたのと比べると、残念でならない。たしかに、ウェイストエリアと呼ばれる砂地と低木林に囲まれ、グリーンがお椀型の「パインハースト2」は、日本にはないコースで、対応が難しいのはわかるが…。世界の松山に続く選手は、どこにいるのか。


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<スポーツ雑感 2024/5/5>
女子プロゴルフ公式戦「ワールドレディスサロンパス杯」は、15歳のアマチュア選手、リ・ヒョソン(韓国)が大どんでん返し優勝を果たした。日韓大混戦の最終日の終盤。最難関の16番で、この日2人目のバーディーを奪った佐久間朱莉が、悲願の初優勝を手繰り寄せたかと思ったが、17番で痛恨のボギー。18番もパーとし、クラブハウスリーダーのリ・ヒョソンに1打とどかなかった。しかし、佐久間の初優勝は、すぐそこにある。


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