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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2014/12/31>
2014年のスポーツシーンで一番印象に残っているのは、ブラジルW杯・準決勝でのブラジル代表の惨敗だ。1対7という結果ではない。前半の23分からドイツが立て続けに4ゴールを決めた7分間。テレビに映る信じがたい光景に「もう、やめてくれ!」と叫びたくなるような、恐ろしさを感じたのだ。ときに予想を超える何かを届けてくれるのがスポーツだ。だから、ぼくは追い続ける。2015年はどんなシーンに出会えるだろうか。

(暮れのごあいさつ)
思いつきで、200字&スポーツ限定コラムを始めてから約1年。スポーツを楽しんだり、スポーツについて考えるヒントを、多少なりとも提供できたと思っています。来年も続けていきますので、ご愛顧のほどよろしくお願いします。
それでは、みなさま、よいお年を! 


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<ブラジルW杯雑感2014/7/16>
ドイツ優勝を報じた新聞記事の下に、なにやら暗めの広告が載っていた。見慣れない外国人モデルは、ドイツ代表のレーヴ監督と選手たちである。サッカー・ドイツ代表の公式スーツ、ドイツ生まれのファッションブランド“HUGO BOSS”の広告だ。ブランドロゴ以外には、“SUCCESS BEYOND THE GAME”というコピーのみ。連日、テレビ観戦していても、上に記事があったとしても、ピンとくる読者は多くないだろう。



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<ブラジルW杯雑感2014/7/14-2>
ブラジルの逆転勝利で開幕し、翌日のオランダのゴールラッシュで勢いづいたブラジルW杯。アメリカ大陸の中堅国の奮闘が大会の中盤を盛り上げ、4強には伝統国がそろい踏み。そして、まさかのブラジルの歴史的大敗。南米の危機を救ったのがアルゼンチンの守備陣。最後は、ジンクスを破って総合力のドイツが優勝。終わってしまえばあっと言う間だったが、サッカーのおもしろさが詰まった大会だった。サッカー王国のなせる技だろう。


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<ブラジルW杯雑感2014/7/14>
延長後半に、アルゼンチンの守備の集中力の隙をついて、ドイツが勝利を掴んだ。ドイツの最大の勝因は、ベスト(に近い)メンバーで決勝戦を戦えたことだろう。アルゼンチンには、メッシには、けがで出場できなかったディマリアが必要だった。最後の10分だけでも、ディマリアがいるアルゼンチンを、メッシを見たかった。そういえば、90年イタリア大会決勝では、マラドーナの相棒のカニージャが出場停止だったことを思い出した。

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<ブラジルW杯雑感2014/7/13-3>
いよいよ、ブラジルW杯の決勝戦だ。ドイツ対アルゼンチンは1990年イタリア大会以来(当時は西ドイツだった)。現地ローマで見たその決勝戦は、イタリア大会を象徴するかのように、低調で、残念な内容だった。今度はどうだろうか。開催国ブラジルの大敗はあったものの、熱戦が続き、ゴールシーンが多く、各国のサポーターも盛り上がり、これまでにないおもしろいW杯だった。その最後を飾るにふさわしい試合内容を期待したい。


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<ブラジルW杯雑感2014/7/13-2>
結局、今大会のブラジルの武器は、開催国としての意地と王国というイメージしかなかったのではないか。華麗で多彩な攻撃サッカーを想わせるブラジルだが、決勝トーナメントの4試合(3決を含む)であげた2ゴールは、コロンビア戦のセットプレーからのものだ。途中、ネイマールを欠いたとはいえ、その攻撃は酷かった。W杯は終わったが、ブラジルの復活は、世界のサッカーシーンにとって必要だ。中盤の指揮官の発掘が急務だろう。

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<ブラジルW杯雑感 2014/7/13>
3位決定戦後のインタビューで、3位になったオランダのロッベンが、優勝できなかったことを悔やんでいた。世界一を目指してきた精鋭にとって、W杯3位の価値はそんなものだろう。一方、ドイツ戦の大敗に続き、オランダにも0対3と完敗したブラジルの主将、T・シルバは、ブラジル国民に謝罪した。3決は、ブラジルの現在の位置を、あらためて、残酷なほどあきらかにした。こういう試合を見ると、W杯の3決は不要に思えてくる。


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<ブラジルW杯雑感2014/7/12>
ブラジルW杯も3位決定戦と決勝を残すのみ。頭の中には、早くも次のイベントが浮かび上がる。2015年は、サッカーアジア杯(豪州:1月9日~31日)、サッカー女子W杯(カナダ:6月6日~7月5日)、ラグビーW杯(イングランド:9月18日~10月31日)。2016年はサッカー欧州選手権(フランス)にリオ五輪。2017年のサッカー・コンフェデ杯(ロシア)を経て、2018年はロシアでW杯。きりがないな……。


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<ブラジルW杯雑感2014/7/11>
W杯に3位決定戦は必要なのか。かつては燃え尽きたチーム同士の試合に、エースが出場しないこともあった。しかし、最近は白熱した面白い試合が多い。W杯3位という地位を欲する新興チームがでてきたのと同時に、それほど勝負にこだわらず、のびのびプレーするからだ。だが、ブラジルW杯の3位決定戦はブラジル対オランダだ。見ていて痛い試合になりそうだ。代わりに、過去のW杯出場選手によるレジェンド戦でもやったらどうか。

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<ブラジルW杯雑感2014/7/10>
汚いファウル。つまらないミス。そしてゴール。準決勝のオランダ対アルゼンチン戦の120分間になかったものだ。かつて、こんな緊迫した守り合いの試合を観たことがあっただろうか。ゴール前の攻防がほとんどないにもかかわらず、目を離すことができなかった。特に、アルゼンチンの中盤マスチェラーノのパフォーマンスに魅了された。決勝のドイツ戦でも彼が輝きを見せてくれれば、アルゼンチン優勝というぼくの予想が現実になる。


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<ブラジルW杯雑感2014/7/9-2>
W杯開催国が準決勝で敗れるのを、過去2度体験した。1990年と2006年。1990年はイタリアがアルゼンチンにPK戦で負けた。イタリア人はまったく無言で家路についた。試合があったナポリはまるでお通夜だった。2006年はドイツがイタリアに延長戦で突き放された。まわりのドイツ人たちは涙しながら選手に拍手を送っていた。ドルトムントの街も静寂に包まれた。衝撃的な敗戦を喫したブラジルはどうだったのだろうか。


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<ブラジルW杯雑感2014/7/9>
こんなかたちで64年前の「マラカナンの悲劇」の記憶が払しょくされることになるとは。「ベロオリゾンテの悪夢」。エースと主将を欠くブラジルが1対7でドイツに完敗した。自国開催のW杯の準決勝戦である。ブラジルの敗戦は想定内だったが、試合展開はあるはずのない、あってはならないものだった。日本時間の早朝5時30分ごろに起きたドイツのゴールラッシュを見ながら、サッカーの恐ろしさを感じたのは、ぼくだけだろうか。

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<ブラジルW杯雑感2014/7/7>
7月7日と言えば、ふつうは「七夕」だ。でも、もはやオールド・サッカーファンという表現がふさわしくなりつつあるぼくらにとっては、何と言っても1974年西ドイツW杯の決勝だ。東京12チャンネルが、日本で初めてW杯の決勝戦を衛星生中継してくれた。そのW杯のテレビ中継に奮闘された白石剛達さんが、W杯の最中の6月に亡くなられた。日本サッカー史にとって貴重な出来事の裏話などを聞いておきたかった。ご冥福を祈る。

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<ブラジルW杯雑感2014/7/5-3>
ブラジル中が大騒ぎになっていることだろう。ブラジル対コロンビア戦は、朝早く出かけなければならなかったので、コロンビアのハメス・ロドリゲスがPKを決めて1対2になったところまでしか見ていなかった。まさか、その後、ネイマールが重傷を負い、以後の試合を欠場することになってしまうとは…。前半終了したところで早々にネイマールとユニフォームを交換していたコロンビア選手は、こうなることを予感していたのだろうか。

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<ブラジルW杯雑感2014/7/5-2>
決勝トーナメント1回戦は、優勝を狙う(まだピークにない)チームとグループリーグを勝ち上がった勢いをもったチームによる熱戦、接戦ばかりだった。しかし、8強が争う準々決勝になると、さらにワン・ランク上の成熟した試合内容になる。優勝するチームはその完成形を見せ始める。フランス対ドイツ戦も、そんな戦いだった。堅守のGKノイアーと多彩なゴールゲッターを擁するドイツが、頂点にふさわしい雰囲気を醸し出してきた。

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