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THE ARCTIC - オーロラの地を旅する

北欧北極圏、アイスランド、グリーンランドの旅行情報

オフシーズンのハイキング

2012-05-25 | 北極圏旅行2012初夏
朝、7時に起きると、晴れていた。着替えて、さっそく郊外へ歩きに出発。
前歩いた、犬達のところを過ぎて、奥のキャンプ場の方向へ向う。
歩きながらチョコレートを取り出し、封を切ったとたん、鎖に繋がれてない犬が二匹、素早く寄ってきた。
他の犬達も皆こちらを見ている…
よほど腹を空かしているのか、それにしても、さすが犬の嗅覚は鋭い…

やはり、晴れると別世界だ。山々がキラキラ輝いて、その美しさに圧倒される。
チョコレートを頬張りながら、そのチョコレートの甘さと、前面に広がる絶景の美しさが、なんとも言えないハーモニーを醸し出している。



しかし、キャンプ場ってどこだ?なんか、トイレとか炊事施設とか、そろそろ出くわしてもいい頃だが…
冬のオフシーズンは、施設もろとも撤収されるのだろうか…

未舗装の道を、西へと向かう。途中から道が雪で塞がれている。雪の上を歩こうとすると、結構雪が深そうだ。道路脇の盛り土の上を歩くが、そこも雪で、もう前に進めない。右手に湖があって、苔むした岩を降りてゆく。
湖はところどころ融けているが、大部分は雪で覆われている。まだまだ春は先だな…

下の岩を見ると、バーベキューでもしたのか、囲炉裏を組んだ跡もある。夏は、さぞかし気持ちいいだろな…虫が寄って来そうだが…

空が曇ってきて、ぱらっと雪が降ってきた。そろそろ退却の頃だな…

とぼとぼ帰り道、犬小屋の密集地の辺を歩いてると、ヘリコプターの音が聞こえてきた。
見上げると、ヘリが一機、こちらの方に向かって飛んでいる。
グリーンランドエアーの赤いヘリではない。
なんだろうと眺めていると、私の頭上まで来て、降下してくるではないか!
ひょっとして警察か?!何も後ろめたいことした覚えないが…知らない間に立ち入り禁止地区に入ってしまったのだろうか?

不安と好奇心が入り混じって、ヘリが着陸するまで立ちすくんでいた…
ヘリは、私のすぐそばの、犬小屋の密集地の中に降りていった。近づくと、そこだけ舗装されてて、ヘリポートになっているようだ。
着陸してからも、なかなか外に出てこない…
しびれを切らして、私は帰り道を急ぐことにした…

午後遅く、気がつくとまた晴れていた。外に出てまた西へと向かう。今度は舗装道路が終わる先から、キャンプ場への道でなく、南へ下る道を進む。貯水池のような池があり、右に丘がある。



丘の頂上まで登ると、Nasaasaaq山が遮るものなく、目前に聳えている。Sisimiutの街も一望できる。多分この丘が、街で一番高い丘だろう。周りには、ここ以上に高い丘が見当たらない。
十分絶景を満喫して丘を降りた…

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Sisimiutは、まだ雪です…

2012-05-24 | 北極圏旅行2012初夏
今日も雪か…

◎Taseralik(Culture House)



Nalunguarfikという池の畔にある、最近できた施設。絵や写真の展示、コンサート、映画の上映など行われている。
素敵なカフェがあり、池を眺めながら食事ができる。WIFIは30分40DKK、1時間60DKK。

◎Sisimiut Museum



10月1日~5月31日
火、木 10~17時
日 13~17時

6月1日~8月31日
火~金 10~17時
土、日 13~17時

入場料 : 30DKK

博物館のある辺がSisimiutのオールドタウンにあたる。博物館は複数の建物から成っていて、古いもので18世紀の建築だ。
4500年前に、最初にグリーンランドに来た人達(Saqqaq people)の遺跡からの展示が充実している。
英語の冊子が貰えるので、それを頼りに見学する。
青い教会は、グリーンランドで一番古い教会。丘の上の赤い教会は、20世紀の建築だ。

◎市場

郵便局、スーパーBrugseniのそばに、小さな市場があって、生鮮物を売っている。
私が見たときは、昨日食べた小魚、Wolf Fish、アザラシがあった。市場のおじさんは、私が日本人だとわかると、「ありがとう!いち、に、さん…」などと、日本語を披露した。



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採れたてアザラシ販売中!

2012-05-23 | 北極圏旅行2012初夏
朝、起きると、相変わらず雪が降っている…

図書館に寄って、外に出ると、雪が止んで少し空が明るくなっていた。
キャンプ場の方へ歩いてみる。15分ぐらい歩くともう町のはずれだ。遠くからイヌの鳴き声が聞こえる。さらに進むとイヌがそこらじゅうに鎖に繋がれて大人しくしている。博物館のお兄さんの言った通り、ここはソリ用のイヌが買われている専用の場所のようだ。
ここまで来て、おなかが空いたので戻ることにする。

午後、雪がまた降りだした。今度は結構本格的だ。雪の中、長靴を買いに行く。199DKKで、手頃なのを手に入れて、Royal Greenlandのエビ加工工場へ見学へ行く。しかし、工場へ着いたのはいいものの、入り口がわからん。あまり、自由に見学できる雰囲気ではないな…

見学は諦めて、とぼとぼ帰り道を歩く。雪が激しい。すると港でなにかやりとりしている人がいた。近づくと、路上で何か販売しているようだ。
台の上に肉の固まりが置いてある…



「これなに?」
「マタック(クジラの脂肪)」
それだけ言って、おじさんは船の方へ歩いて行った…売る気あるんだろうか?
横には大きな魚も並んでいた。

昨日の旅行代理店に寄る。
聞くと、Royal Greenlandは工場見学は、もう受け付けてないようだ。
先ほど撮った肉塊と魚の写真を見せて、なんなのか聞いてみた。
「これは、アザラシとWolf Fishだな。」
「おじさんは“Mattak”といっていたが…」
私は写真を拡大して見せた。「いや、これはアザラシだ…」
なぜ、おじさんはマタックと言ったのだろう?

Community Centre で、水曜日午後6~7時まで、グリーンランド料理が格安でいただけるという話なので、行ってみる。



今日は、ししゃものような魚と、ジャガイモ、ニンジンにホワイトソースがかかったもの。
飲み物付きで25DKKと、グリーンランドでは破格の値段だ。
どうせなら、グリーンランドらしく、クジラやアザラシを食したかったが、ししゃもがやたら美味いんで、十分満足した。



このCommunity Centreというのは、だれでも食べに来たり、ソファに座ってテレビ見たり、まあ公共のリビングルームのようなところということだ。まあ、読んで字のごとくだが…
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Sisimiutも雪…

2012-05-22 | 北極圏旅行2012初夏
今日は、晴れの予報だったのだが、起きたら曇っているなぁ…

朝10時、昨日予約しておいた図書館のパソコンでメールチェックやらで、30分過ごす。OSはWindows7で、サクサク動いてくれる。日本語表示も問題ない。日本語入力はできないが…

近くの体育館に入ってみる。入るとカフェがあって、トレーニングジムを探すが見当たらない…
カフェのお姉ちゃんに聞くが、英語が分からないようだ。
おばさんが出てきて、案内してもらう。奥になかなか立派なトレーニングジムがあった。一応一通り揃っている。こないだの冬よく使った小樽の体育館のトレーニングジムより充実しているな…しかし値段は50DKKと、小樽の3倍だ…

トレーニングしてると、掃除のスタッフの女性が入ってきてマシンを掃除しだした。器具の下まで這いつくばって、非常に念入りに拭いている。
毎日そこまでしているのだろうか…?それとも、今日は念入りに掃除する日なのか…?
マシンが故障でもしたら、ここのような僻地だと、部品を調達するのも大変だし、修理を依頼して来てもらうのも大変だ。
だから、メンテナンスには、特別力をいれているのか…?
それとも、こちらの人は特別清潔好きなだけなのか?
NUUKもそうだったが、町は吸い殻やら、ペットボトルやらゴミが結構落ちている。しかしこういった公共施設は、どこも非常に清潔にしてある。





SISIMIUTの街並

ロンプラを頼りにインフォメーションを探すが見当たらない…で、博物館に寄ってみた。若い愛想のよいデンマーク人のスタッフが出てきた。
彼は、いろいろ手軽にいけそうなハイキングコースを説明してくれた。今日は、晴れのはずなんだか、グリーンランドはコロコロ天気変わるんでね…と、彼も言った。どうやら天気が前倒しになってきている、と言う。予報では明日から天気が崩れるとなっていたのだった。
NUUKもそうだったが、ここもインフォメーションというのはない、と言う。
ただ、旅行代理店や土産物屋がインフォメーションを兼ねているのだ。
それは、出発前にグリーンランド関係の情報収集しているうちに、気づいていたが…

雪がパラパラ降っている…やはりグリーンランド旅行は日程に余裕持たせないと、十分楽しめない…

スーパーに行く。Pisiffikという、グリーンランドにどこにでもあるスーパーだ。7~19時のオープンで、昨日は閉店ギリギリにいったのだが、ワインを買おうとしたら買えなかった。なんでもアルコールは午後6時までの販売だそうだ。
宿のキッチンが充実していて、泊まり客もあまりいないので、昼はステーキにしよう、と思いついたが、デンマーク語やグリーンランド語が分からないので、どれがなんの肉か分からない…
牛なのか豚なのか、羊なのか、それともクジラなのか、あるいはアザラシ、トナカイ、セイウチ、Muskox…
ここならではのものにしたいのだが、素人が下手に調理したって、美味しくできる可能性は低い。その肉ならではの調理法があるはずだ。
無難に、今日のメインディッシュはポークになった…

しかしNUUKのPisiffikもそうだったが、開くのが早い。なんで?
Pisiffikの前にもBrugseneeragというスーパーがあるが、ここは昼からの営業で、夜は11時までだ。

昼食後、博物館のスタッフに聞いた1時から営業する旅行代理店に行ってみる。
旅行代理店というよりお土産屋って感じだが、ツアーなどやってるか聞いてみた。
どうやら1日ボートツアーやハイキングツアーなどはオフシーズンでないらしい。
ハイキングは、まだコースに雪が残っているし、ボートもSisimiutにはないらしい。シーズンになれば南から持ってくるとのことだ。
天気もこんな具合だからツアーが開催されてても参加はしないが、そんなに今の時期観光客がいないのか…

博物館のスタッフが言うには、5、6月は晴れ間も多いし、いい季節だという。7月や9月は小さなハエが発生して、刺されるとひどく痒いらしい。モスキートネットみたいなのを頭から被るか、刺されても痒くならない薬を飲むしかない、と言う。
…いわゆるSandflyというやつか…?私も前、中米の浜辺や中央アジアで遭遇した、恐ろしく痒くなるやつだろうか…こんな、極北地方にもいるのか…?

…夜中、といっても全然明るいのだが、雪がまだ結構降っている。
外を見る限り、真冬の昼間の光景にしか見えん…
明日晴れても雪積もってるから、ハイキングするなら長靴買わんと…



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SISIMIUT

2012-05-21 | 北極圏旅行2012初夏
ロンプラに Home Rule Government が見学できると書いてあるので、8時過ぎ訪れる。
玄関を入ってすぐ左に、受付のようなところがあるので、お姉さんに議場を見学できるかどうか、聞いてみた。すると、今使用中なので、午後1時に来てほしい、と言う…

12:41宿近くのバス停で、空港行きのバスに乗る。バスにちゃんとLUFTHAVENと表示されてるが、一応、運転手に空港行きかどうか確かめてみる…
どうやら、NUUKの一つは、どんな人でも英語は多少話せるようだ…
空港まで15DKK。200円ぐらいと安い。
6年前の東グリーンランドの印象が残っているので、日本並みだったら安いと感じてしまう…

しかし雪が止まない。定刻通り出発するだろうか…

チェックインを済ませて、時間があるので、付近を散策する。
空港裏は、スキー場になっていて、近づいてみると、リフトが2本確認できた。もちろん、今はオフシーズンで人影はないが。
今度来る時は、冬、オーロラの空の下滑ってみたいものだ…(ナイターやっているかどうか分からないが…)



グリーンランド航空GL496便
14:40NUUK発
15:30SISIMIUT着

のはずだったが、どうやら20分遅れになったようだ。

DASH-8 37人乗りのプロペラ機は、雪降る中、満席の乗客を乗せて飛び立った…

DASH-8の窓から、山々が見えてきた。どうやら下は晴れのようだ。雪を被った山々が太陽の光を反射して聳えている。あまりの美しさに、デジカメのシャッターを途切れず押しまくる。



そうこうしてるうちに、無事着陸。滑走路に出ると、快晴の空の下、山々がすぐ傍まで迫っている。



ロンプラには空港バスがあるように書いてあるが、Birteおばさんは、バスなどないからタクシー使いなさい、と言っていた。
そこで、せっかくの天気なので、町までの舗装道路を歩いて行くことにする。
しかし、素晴らしい天気で、素晴らしい眺めだ。雪でどんより曇ったNUUKとは別世界に来てしまった。ヒマラヤのベースキャンプを歩いているようだ…途中、私のために設けられたかのように、眺めのよい道路脇にベンチとテーブルのあるスペースがあって、一息つける。
天気がいいからか、ジョギングする地元の人とよくすれ違う。
写真を撮りながら、ときには寄り道しながらのんびり歩いて、2時間かけて、やっと宿に着いた。



Sisimiut Hostel 
Kaalikassap Aqq.25
po.box 270 ,3911 Sisimiut

1泊225DKK
スリーピングアコモデーションだと175DKK

Birteおばさんも、前泊まったことあるそうだ。

Sisiniutはグリーンランド第2の都会…というか、日本の感覚では全然村なんだが…
NUUKは、北緯66°より南なんで、厳密には北極圏外だったがSisiniutは北緯66°より上なので、北極圏内だ。NUUKでは、真夜中、かなり薄暗くなったが(天気が悪かったせいもあるが)北極圏のここまでくると、真夜中でもかなり明るそうだ…



Sisimiutの図書館

パソコンが2台あって、1日30分のみ無料で使える。会館時間は変則的で、だいたい10時から18、19時まで開いているが、昼の休憩が12~14時まであったりする。



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