令和6年度秋田県高等学校新人サッカー大会 準々決勝 秋田南1-1(PK4-5)本荘

善戦しましたが準々決勝敗退となりました。応援ありがとうございました。

「第93回全国高校サッカー選手権大会1回戦 新屋(秋田)V日章学園(宮崎)」~新春拡大版特集~

2015年01月02日 23時45分14秒 | 高校サッカー

 みなさま。あらためまして~、明けましておめでとうーございまーーーす!
 
 年の瀬から新年にかけて、いかがお過ごしでしたでしょうか?
 ご家族、ご親戚、同級生、地元の友人と…。
 美味しいお酒を呑み、語り、楽しいひと時をお過ごしの方も多いことでしょう!

 さてさて、秋田南高校サッカー部OB会事務局ブログは今年2回目。
 2015年の「事務局ブログ」は”伝わり易い””分かり易い”として”読んで楽しい”ブログをご提供してまいります!
 
 2015年版・事務局ブログ」を何卒、ご愛顧の程よろしくお願いいたしますーーー。(*^_^*)


 さて、告知のとおり…
 本日1月2日(金)の「事務局ブログ」は

 「第93回全国高校サッカー選手権大会 1回戦 新屋(秋田県代表)V日章学園(宮崎県代表)」
 のマッチフォト特集と題して、12月31日に行われた1回戦を振り返ってまいりたいと思います。

 12月31日の試合当日、始発の新幹線で東京へ向けて出発。まだ朝日の昇らない真っ暗な中の秋田発でした。
 そして電車を乗り継ぎ11時頃には試合会場の「駒沢オリンピック公園陸上競技場」の最寄り駅「駒沢大学駅」に到着しました。

 『少し早く着きすぎたな―』と思いつつ、年明けに箱根駅伝への出場を控える駒沢大学キャンパスのあたりを散策しつつ、昼食を採って、いざ12時頃、「駒沢オリンピック公園陸上競技場」へ到着しました。

 この駒沢オリンピック公園は、秋田市の八橋公園を5倍くらい広くしたような、たくさんの森林、ジョギングコース、子供用遊具を備えた公園、そして各種スポーツ施設を備えた複合施設。広い広い敷地でした。
 そして試合会場・陸上競技場へ。


 第1試合「国学院久我山(東京A)-前原(沖縄)」を観戦。


 キックオフのホイッスルから序盤の15分経過までは、圧倒的に国学院久我山のペースで試合が進みます。




 久我山はマイボール時には、後ろから3-1-3-3のようなフォーメーションをピッチ全体に選手を広く配置し、常に2つ以上のパスコースを選択できる組み立て方をしていました。ボールのあるエリアに選手を近づけすぎず(集め過ぎず)、敢えてパスコースの距離を保つことで相手チームのプレスを受けにくくする戦術でした。
 

 相手チームのプレスがあれば、ボールキープやドリブル突破は敢えてせず、ダイレクトや少ないタッチ数でのパス交換でプレス回避を試み、そして相手ゴール方向へボールを運んでいました。
 マイボール時には、3-1-3-3の配置を生かし、相手選手が集まりにくいタッチライン沿いからの展開、崩しを多用していて、何度も何度も決定機を作っていました。


 前半戦は圧倒的に久我山ペース。沖縄代表・前原は、ほとんどボールを持たせてもらえず、またミスパスも相次ぎなかなかチャンスメイクは出来ていませんでした。
 前半早々に先制点を久我山がゲット。
 「これは何点入るのかなぁー」と期待していました。


 しかし、徐々に前原も攻撃の組み立て、チャンスメイクを出来るようになり、
 そして後半に入って久我山の運動量が急激に落ちた事もあって、徐々に一進一退、そして後半終盤は前原が主導権を握る展開に移っていきました。

 しかし久我山は最後まで必死に自陣ゴールを守りぬき、試合終了。1-0で国学院久我山が前原を下しました。
 
 前述したように、
 国学院久我山が実践していたマイボール時でピッチ広く使い、かつ選手を均等間隔で配置しておき、そしてプレスを回避するボール展開は、非常に観ていて参考になりました。

 
 さて第1試合が13時30分頃終了し、14時10分のキックオフを向かえるのみとなりました。
 続々と新屋高校側の応援の方々(生徒・選手・父兄・関係者などなど)もバックスタンドに入場してきます。

 N岡は、弟家族と共に観戦するため、バックスタンドからメインスタンドに席を移し、弟家族たちと観戦することに。
 ちょうど新屋高校テクニカルエリアの真後ろのスタンド座席に座ることにしました。


 そして14時5分。控え選手とスタッフがテクニカルエリアに。
 そして続いて出場選手が入場です。




 キックオフ前の緊張の時間が続きます。




 そして運命の1回戦・新屋-日章学園 戦キックオフです!
 この1回戦をテレビで観戦された方も大勢いらっしゃることと思います。
 それではフォト中心で試合を振り返っていきましょう!
 
 まずキックオフ前セレモニーで選手が入場してきて、まず感じたのが…
 「日章学園の選手、そうとう鍛えてるな~」ということ。かなりのフィジカルトレーニングを積んでいるであろう体格の選手ばかりでした。新屋高校は小柄な選手が多く、より一層、その体格差が歴然としていました。
 


 試合序盤。
 日章学園がボールキープする時間帯が続きますが、新屋はプレスを掛けられる位置になると、臆することなく果敢にボール奪取を試みにいきます。
 球際の攻防、セカンドボール、ルーズボールの拾い合いは、ピッチそばで観戦していても互角に渡り合っていたと思います。
 本当に新屋の選手たちは、この点においては非常に頑張っていました。




 攻守で劣勢が予想されるがこそ「この点(球際の攻防、セカンドボール、ルーズボールの拾い合い)」こそ負けなければ、決して一方的にはならない、一進一退の展開に持ち込める、とは試合前から予想していました。
 新屋の選手は良く走っていましたし、ボールを持たない時の頑張り・献身は互角以上だったと思います。






 ただ、新屋高校がマイボールになってからの、日章学園のプレスが強烈でしたね。(早かった)
 新屋のDF選手間のパスには決して深追いしてきませんでしたが、そこからの縦パスがMFやFWに入った時はまったく自由にさせてもらえず、ボールキープさせてもらえませんでした。
 新屋高校の特徴である(県予選でも存分に披露していた)DFラインからのパス交換を多用するビルドアップも簡単にはさせてもらえず、パスが寸断されること、インターセプトされることもしばしば。


 ゆえに、時間の経過と共にやむなく中盤を省略する形での縦パス、クリアでマイボールを失ってしまうことが多くなっていきましたね。
 
 前半の失点は、そのクリアミスを高い位置で拾われて2対2の状況になり、右深い位置からのクロスを背後のフリーだった選手にダイレクトで合わせられてしまいました。必死に耐え抜いていただけに、悔しい先制点献上でしたね。

 これまで日章学園の攻撃に耐え抜いてきた上での失点。耐え抜いた末の、痛恨の失点ゆえに、先週の緊張の糸が切れてしまわないか不安がよぎった失点直後でしたが、そのまま前半は0-1のスコアのまま終了。
 守備の局面、セカンドボール、ルーズボールの局面では互角以上に渡り合いましたが、いかんせんマイボールを自由に展開させてもらえず、相手陣内までボールを運べることがほとんどなかったのが残念でした。

 前半終了時の監督インタビューで、N岡N志監督が「これも想定内」とおっしゃっていましたが、おそらく本心でしょう。



 そして後半開始。


 後半開始から序盤の攻防、この時間帯、テレビで観戦されているみなさんもお気づきになったのではないでしょうか?
 『もしかしたら新屋が同点に追いつけるのではないか?』と。

 まさにその通りでして、
 後半開始早々に不用意なアフターファールで直接FKを献上し、後半も日章学園ペースになるのかと思いましたが、
 その後半序盤は、新屋が相手パスに対して、ルーズボールに対しての出足が日章学園よりも早く、何度もインターセプトし攻撃に転じる事が出来ていました。

 そして新屋9番君、7番君、10番君が起点となり、決定機も作りだします。
 相手GKと1対1となる局面も作りだしますが決め切れず。
 アウトMF11番君が、右サイドでフリーでシュートした決定機も枠外へ。

 後半15分くらいまでは、まさに”新屋高校同点に出来るか?”というような主導権を握った展開が続いていました。
 この後半開始から15分までの”奪ってから縦に素早く攻める”展開を得点に結びつかなかったのが、大きく悔やまれます。
 結果としてこの15分間の攻防が、勝敗を分けたのでは、と思っております。






 日章学園の中央からの崩しに対しては、新屋高校のDF、MFの各選手が集中してボール奪取を試みていたので、何度も事前にピンチの芽を摘んでいましたし、互角に対応できていたと思います。
 
 ゆえに、後半戦の途中からは、日章学園はその左サイド(新屋高校の右サイド)からの攻撃ばかり仕掛けてきました。
 おそらくベンチからの指示があったのではないかと思われます。
 その比は、左7:中央2:右1 くらいではなかったでしょうか。
 圧倒的に日章学園の左サイド(この試合で2得点の9番選手のいる再度)からの攻撃一辺倒でしたね。


 各選手のドリブルのスキルも多種多様で、”この間合い、距離感、スピードなら相手を抜ける”という”確信”と”スキル”があるのでしょう。バリエーションに富んだスキルでサイドからの突破を何度も試みそして成功し、チャンスを作っていました。

 そして後半30分頃、その左サイドの突破から日章学園9番選手に左足で豪快に決められて0-2。
 試合終了まで残り10分ほど。新屋高校も全身全霊のプレーを最後まで発揮し続けましたが、得点はできず、そのままのスコアで試合は終了しました。




 ”秋田県での戦いの舞台”と”全国の舞台”。

 そのレベルの違いは大きく、そして一目瞭然でした。
 決して秋田県では体験できない、まさに”至高の舞台”と言えるものでした。

 この日のピッチに立った秋田県代表・新屋高校の選手たち。そしてスタッフ、応援に駆け付けたみなさま。
 そしてテレビで応援された秋田県民のみなさま。
 「12月31日・1回戦・日章学園戦」に挑み、応援し、観戦した記憶を決して忘れないでしょう。


 特にこの日のピッチに立った新屋高校の選手のうち…

 2年生と1年生たちは、もう一度、二度、三度と全国に挑めるチャンスがあります。
 しかもこの日得た”悔しい替えがたい経験”を得ています。

 秋田県の舞台に戻りそして再び全国への挑戦に臨む選手たちです。
 全国の舞台で得た経験は、秋田県では経験できないかもしれません。

 その秋田県と全国との間にある、”大きな差”を埋めていくのは、全国を経験した”彼ら”が主導してくれなくてはいけないのです!

 数秒たりともボールをキープさせてくれない、強烈なハイプレス。
 サイドを攻略するための自在なボールスキルとドリブルテクニック。
 近距離と遠距離のパスコースを瞬時に見極める視野と、そのパスコースを瞬時に選択する判断力。

 この日観た、日章学園・国学院久我山・水原に共通しているのが…
 相手プレスの受けにくいサイドのエリアを起点にするビルドアップ、得点機につなげるサイドの突破に関して、たくさんの戦術を用意しアイデアを持っていたということでした。

 さらに付け加えるなら…
 日章学園と久我山の各選手は、
 ダイレクト・ツータッチのパス交換における短い瞬時の間や、
 相手プレスを瞬時に受けているその瞬間にも、次のプレーを決断する素早くて的確な判断力を持っていました。
 ダイレクトプレーやハイプレスを受けていても、慌ててミスやロストをすることなく、的確で正確な次のプレーを実行する。
 簡単のようで決してすぐに体得できるものではありませんよね。
 たくさんの練習と実戦、経験を積み重ねなくては体得できないものです。

 『得た経験を学習・吸収し、足りないものを少しずつ少しずつ克服し、スキルアップを達成し、全国に近づく。』


 来年度の全国高校総体(インターハイ)と高校選手権。
 2つの秋田県予選があります。いったい、どの高校が出場できるのでしょうか???
 全国を経験した新屋高校が先頭を切るのか?それとも全国の常連秋田商・西目が待ったをかけるのか?
 それとも秋田南やそれに続く強豪校が立ちはだかり優勝を遂げるのか???

 半年も先まで期間は空きますが…、N岡は”その瞬間=秋田県代表決定の時”を楽しみに待ちたいと思います。

 もちろん、母校・秋田南高校を全身全霊で応援しバックアップしていきますよ!
 なんてったって、南高校OB会の事務局長ですからねーーー! (^-^) 
 県大会開催中は、N岡が先頭切ってOB会を盛り上げますよ~!


 秋田南が全国の舞台に立つ、その日まで! その瞬間まで!!