ルーツを掘り下げよう#3~Sam Cooke #155

2007年01月13日 | soul,r&b
   
  ====最近のSam Cookeフォロワー達====



最近のシンガーでは90年代後半にSOLOと言うグループがSam Cooke節をかなり聞かせてくれた。1stではインタルードで"Cupid"と"Wonderful World"をアカペラでやっていて、ラストナンバーで"A Change Is Gonna Come"(フルコーラス)をやっているが、かなり素晴らしい出来であり、さらにオリジナル曲もイケている。10年程前に来日した時見に行ったが、今まで行ったLIVEの中でも指折りで良かった。とにかく昔のR&Bの名曲を畳み掛けるように、それもアカペラでメドレーだ。バンドも連れてきていたが、ハイライトはストリートで磨いたアカペラスタイルなのだ。最高でした!

2nd(これもかなりいい!)を'98年に出した後音沙汰がないのは全くもって寂しい限りだ。



もう一人若手ではCalvin Richardsonと言うシンガーがSam節で歌い上げている。2ndの1曲目が"A Change…"そっくりのバックで別のメロディーをSam節で歌っている。Samフォロワーと言うワクにはハメられないが、Soulの伝統を引き継いでいる貴重なシンガーだ。

   
   ====マイナーなそっくりさん達====



Sam Cookeのフォロワーとしては南部のDeep Soulレーベル、『GOLDWAX』の『The Ovations』が有名である。彼らと言うかリードのLouis WilliamsはDeepファンには人気であるが、技術的にはちょっと荒さが目立つ。もちろんかなり似ているがSamはもっと柔らかい。20年以上前に来日した時見に行ったが、オリジナルメンバーだと言う二人のサポートメンバーが思いのほか年食っていたのに驚いた。もちろん見た目よりは歌はよかったが、Louisは残念ながら2002年に60歳で亡くなったらしい。

あとWillie Hightowerと言うシンガーもいたが、彼もかなり似ている。

さらにSamの実弟であるL.C. Cookeもデビューしていたが残念ながら実力不足であった。WillieやL.C.は昔P-VineかVividからLPが出されていたなあ。WillieはCD復刻されているみたいです。





Al GreenやRonald Isleyあたりを聞いていると非常に個性的な中にSam Cookeの影響が節々に見えてくる。そしてここに取り上げていないそっくりさんはまだまだいるし、影響を受けた人なんか星の数以上いるだろう。

むろん私もその一人である。


   Sam Cooke最高!