美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

晩夏賦9  ダヅラ

2008年08月22日 | 風流

  ダヅラが咲いた。繁殖力の強い種で、そこかしこに根を張り、種を遺している。トランペットのような白花が優雅である。下を向くものは“エンジェルトランペット”と呼ばれる。

 しかしながら有毒植物ですので、とりあつかい注意。


どこまで本当なのか? “歴史の常識を疑え”を疑え!

2008年08月22日 | 歴史

 本の帯に、あなたの歴史の知識は間違っているとか、歴史解釈は古いとか謳われると、つい買ってしまう。

 今日は最近出たその手の本を2冊斜め読み。(買った本はまず斜め読み、面白ければ姿勢をただして読み直し)

  

その1 ※トップ画像のもの

別冊歴史読本16号「間違いだらけの歴史常識」新人物往来社

 老舗の歴史雑誌「歴史読本」の別冊なので多少学術的である。 (私は学生時代に歴史雑誌の3大誌を読んでいた。「歴史と旅」「歴史と人物」今ではどちらも休刊、季刊「歴史と文学」というのもあった)

 本書は副題に“あっと驚く歴史常識193のウソ疑問”を掲げ、193のテーマにそって流布している史実を読み物風に論じているものである。

 すでに知っていた内容も多いが(たとえば蘇我氏の蝦夷・入鹿などは本名ではない、鎌倉将軍は3代で終わっていないなど)、中にはやはり「へ~っ」というものあった。 (たとえば、四谷怪談のお岩は自殺だった、真剣白刃取りはできない、日露戦争は国際法違反など)

 中には単に異説を述べたものもあったが、総じて歴史好きには物足りない内容である。

 

その2

  宝島SUGOI文庫異説日本史99の謎』宝島社

 

 

  こちらは諸説・先行本からの寄せ集め集である。その意味でまったくの読み物であって、真偽は読み手の判断にゆだねられている。かつて「八切史観」が流行したが、それに近いものを感じた(上杉謙信女性説など)。

 しかし歴史の真実は何かという知的刺激をあたえる文庫本ではある。 

  さて内容で一番気になったのが日航ジャンボ機墜落事件に関する記述で「日航機123便は墜落させられた!?」であった。

  確かに御巣鷹山に墜落したこの事件の墜落原因はいまだ不明な点が多いというから、この説は今のところ“あり”なのだろう。内容は書かないので本屋で確かめてもらいたい。

  現代のことも確実にわからないに、昔のことが詳細にわかるはずがない。でも、だから歴史は面白いのだろう。