美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

話のネタ「どじょう饅頭」だって!  そこから鈴木貫太郎へ

2011年12月22日 | 無粋

  千葉に行くと売っている「どじょう総理まんじゅう」。中身はどうみても形も落花生まんじゅう。味は「ひよこ」と似ている。小豆のあんこが入っているわけではない。

  TDL近くのホテルで購入。

  

戦後、千葉県初の総理ということですね。

 

 戦前体制下での鈴木貫太郎総理はあえて無視したか。

 鈴木貫太郎はNHK「坂の上の雲」では赤井英和が演じていたが、赤井は大阪出身だった。

 実は貫太郎も出生地は今の大阪である。そこに関宿藩の飛地があり、そこで生まれたわけだ。赤井が貫太郎を演じた理由はそうこともふくまれているだろうか?

 鈴木貫太郎を大阪の出身と思っている方も多いだろうが、正しくは関宿藩の出身ということになる。

 関宿藩は水運が主だった江戸時代には幕府の最重要拠点の一つで藩主は当然ながら代々譜代がつとめ、江戸後期には久世氏が藩主だった。関宿藩主からは多くの老中・京都所司代が出ているんので、その家格がいかに高かったかがわかる。

 千葉県人は初の総理は鈴木貫太郎だと思っているだろうが、貫太郎自身は幼少期と晩年しか関宿で過ごしておらず、彼自身は関宿の者、また旧幕臣という意識が強かったのではないだろうかと忖度する。

  どじょう饅頭をみてそのように話は発展した。