美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

晩夏賦1  青い果実

2008年08月07日 | 風流

  今日7日は立秋。暦の上とはいえ精神的には涼を感じることができる。立秋になったので、今日から「晩夏」とする。  

  さて、たとえば季節の移ろいを端的に示すものには、薄の葉があり、また青い果実がある。未熟なその実は確実に熟して実りの秋を迎える。

  青い実は立秋の証でもあるのだ。

  ※トップ画像は温州蜜柑

 


ポポウ


 
山葡萄

 
栗            林檎


銀杏


椿

 


ゲリラ豪雨(5日)で落下した青柿

 

  俳句の世界では「青柿」は夏の季語。また「椿の実」は秋の季語、これは熟した実の方を採ったからだ。

  つまり「青い実」という一般的な季語はないわけだ。で、勝手に晩夏の季語として使ってみることとする。

  

     青き実をことごとく観て我一人   奏城