美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

同窓会  Ⅱ

2008年08月08日 | 教育

  今夜、29歳になる教え子たちが20数名集まる。遠くは北海道、大阪からである。12歳だった子供たちが若いおじさん、おばさんに変貌しているわけだろう。きっとタイムマシンにのったような感覚がするだろう。

 

   さて、結局集まったのは26名(?出入りがあり)だった。

 考えてみれば、この子たちはいわゆる就職氷河期の子供たちだった。ロストジェネレーションでもある。しかし、集まった彼らはそんなことを乗り越えしっかりと社会を支え創っていた。

 ある子は「二十歳をすぎれば怒られたことは感謝に変わる」といい、ある子は「授業プリントを今でも持っているといい」・・・・・・。元担任を共通のネタに3時間を語り合った。

 街ですれ違うとわからないくらいの変貌をとげた子もいれば、そのまま大きくなった子もいて、それぞれだった。お店のドアが開くたびに入ってくる人を見ていた。

 なんと充実した時間であったろうか!

 

       再会の時めぐりけり走馬燈  奏城

       ドア越えて未来はここに現れり   奏城

 

      ※季語は「走馬灯」で夏。2句目は無季。