美島奏城  豊饒の海へ

豊饒の海をめざす、教育と文芸と風流に関する備忘録

稲穂と迎火

2008年08月13日 | 風流

  今日は旧盆で迎火の日。新盆(にいぼん)の家では、この1年に亡くなった祖先の霊を家に迎えこむ日となる。霊が迷わずに家に帰れるようにt焚くのが迎火である。送火はその逆となる。

  本来は麻がらを琺瑯にのせ、燃すのだが、地方によっては藁で代用することが多い。麻がらを手に入れるのは大変だからである。一緒に胡瓜の馬と茄子の牛をつくる。これも祖霊の乗物などとなる。

   江戸時代は、稲は米・藁にいたるまで使いつくすものであるが、今ではそこまでは使わないので、藁を代用することも許されるのだろうと思う。

 

 

 

迎火や稲穂はつとに実りけり    奏城