もう、一部ではだいぶ言われていることを後追いで書くので気が引けますが。
今までさんざん、IOCの悪口を書いてきました。すべてはアメリカの放送局の言いなりであると。
しかし、なぜ日本のマスコミが動かなかったのか。金のあるアメリカの放送局や、IOCの犬だから、と思っておりました。
それを否定するつもりはありません。
しかし、日本も、とんでもない弱みを握られていたんですね。
今回の写真は、2013年、東京が二オリンピックを招致するときに作って配布した資料の16ページ目に書いてあるものです。
私がこの記述を紹介してもらったのは、オリンピックが開幕して2日後のことでした。
非常にショックでした。 知らないことは、やっぱり罪です。 私も罪人の一人です。ただただ申し訳ないし、情けなくも腹立たしいです。
「開催時期は、(IOC理事会がその他の日程に合意した場合を除き)7月後半から8月の中で選択するものとする。東京が予定する開催時期と、その根拠について述べてください」
の問いに対し、
「この時期の天候は晴れが多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である。(後略)」
と答えているという…
おそらく、招致に少しでも有利になるように、はったりをかましたわけでしょう。「できれば10月に」とでも書いたものならば、候補から外れることはわかりきっていたのでしょう。
知らなかった。
なんという大ウソ。 これは詐欺です。
アスリートのことなんか何にも考えていなかったのは、私たちだったのではないか
予想通り、多くのアスリートが、現在、憤っています。「なんでこんなに暑い時にやるんだ?」
「いやいや、アトランタも北京も暑かったじゃないか」「鍛えればなんてことない」「こんな時でも工事現場で外で働く人たち云々、甘えるな」と反論する人もいますが
やはりスポーツをするのに(特にこういうレベルのスポーツ)適しているとは到底思えません。狂気じみています。
理想的な気候だ、なんて思う人、いますか?あのアトランタの暑さの悲劇を見てきていたから、てっきり今回の東京は、それを教訓に10月ごろにやるものだとばかり思っていました。
どう言い訳しようと、日本は、不誠実な嘘で、アスリートを裏切ったのです。このことは、閉幕後、きちんと責任を追及しなければなりません。
そして「無知の罪」を犯した私(だけではないと思いますが)も、責任を感じなければなりません。
日本人が一番嫌う、不誠実な嘘をついたのですから。
しかし、そうはいってもやはりこの開催時期に関して、金を持っているアメリカの放送局の言いなりになっていることは、世界中が知るべきだという考えに変わりはありませんし、
IOCの、やはりアスリートファーストになっていない考え方、放送局への犬ぶりも間違いのないことです。
もう二度と、日本はオリンピックを呼ぶべきではない。
コロナの心配の付きまとうこういう時期
こんな中でも、スタッフの皆さん、選手の皆さん、ボランティアの皆さんなどが最大の努力をして、感動の絶えないオリンピックを展開してくれていることには、全く頭が下がります。
前回書かせてもらった通り、できるだけ存分に応援させていただいております。素晴らしいアスリートのパフォーマンスを見ることができて、幸せです。
この期になってまだ会場外で「五輪をやめろ」のシュプレヒコールを上げている人たち
いろんな立場の方がいます。お気持ちお察しします。
それどころじゃない方、今いっぱいいらっしゃいますもんね。
でも、今、このパフォーマンスは、誰にとってもマイナスでしかない。
もしかして感染者が大爆発を起こしたら、ロックダウンでスケジュール変更もあるかもしれませんが
通じない方法では、やるべきではないです。もう遅い、と前回私は述べました。
楽観論と言われるかもしれませんが、今は医療スタッフの見解を信じ、せめて大会中は精一杯応援したいです。
その後、改めて考えなおしていきたいですね。そんな余裕もないほど感染症で追い詰められないことを、今はただ祈りながら。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます