songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

太田さんの意見に反応はなしか?久々に見た「サンデージャポン」

2018-05-27 13:00:05 | マスコミ関係
もちろんど素人の意見です。スポーツに関しては。

アメフトの問題がずいぶん広がってしまいました。

俗っぽさが売りで、悪乗りがひどいと思うので「サンデージャポン」はめったに見ないのですが、27日の放送は思わず前半時間を見てしまいました。

爆笑問題の太田さんは大事なところで茶化してしまうので、どうかと思うところもあるのですが
この日のコメントは、日本中襟を正して聞くべきと感じ、計画性もなくにブログに書き込んでしまっております。
太田さんは最も大事なところで警告を発していたと思います。しかしそれに対する反応があまりにも薄すぎたように思うので、ここに書きとどめておきます。

まあ、多少の評価は番組内ではありましたけどね。


1.海外、特に生粋のアメフト好きは日本の世論風潮をおかしいと感じている
いろいろ事情はあるかもしれないが、選手がやった反則行為は極めて悪質である。
「なんか日本は、やった選手にも事情があってやってしまったことだから、彼を無罪にしようとするような意見でまとまっているようだが、クレイジーじゃないか?
 そんなこと考える国とこそ、プレーしたいとは思えないよ。」

が一般的な意見です。
どのような事情があるにせよ、やってしまった本人に責任があることは免れない。そこをはっきりさせた上で、しかも、残念だが責任を深く追求したという土台に立ったうえで
指導者、監督などを追求しなくてはならない。
そうでなければ、日本という国は、同情できる状態であれば、選手がいかなる反則を犯しても許されてしまう国である。
とてもそんな危険な思想の国とは、危なくて一緒にプレーなどできない。

と、言われているのです。番組では「それは、戦時中上官の命に沿って虐殺した日本軍に対する、日本人の評価の仕方と全く同じですよね。」とまで付け加えられていて、
まったく反論できないな、と思いました。

戦争に導きそうな政治家ばかりを大悪党に仕立て上げ、戦時中「仕方なく」殺りくに加わった自分のひいおじいちゃんたちは悲劇の人であると
情に流されて一番大事な責任問題には極めて鈍感で無知な国民。戦争のたとえは極論だが、この点については、正直「笑いもの、ヒンシュクの対象」になっていることを、絶対に自覚しておかなくてはならないのです。

「でも」の反論はいけません。論理の順番を逆にしてはいけません。状況によっては「でも」以前の主張をゼロにしてしまう威力があるからです。
内容の重さで考えなさい、ということです。


2.そのうえで、情状酌量と、教育的責任を問うべし
もちろん、監督、コーチ、教育体制に対して大きな問題があることは間違いなさそうです。
こういう指導方法の問題点がいっぱい報じられています。
密室内の人権無視の指導。

ただしこの場合も、「こういう指導では、今までどのようなメリットがあったのか」も同時に語られないといけません。


3.具体的な疑問点は、一つ一つ、はっきりとさせるべし
私としては、個人的には、
・あの反則は、どの程度までの具体的な指示の上に行われたものだったのか
・あれだけの行為があったのに、審判はなぜ止めなかったのか
・監督の「見てなかったが」がもしも本当だったとしても、周りの目から、素早い報告があったはず。彼のプレーに対し、ベンチはその時どのような評価をしたのか

4.(どさくさに紛れてここは個人の意見ですが)「選手の声を聞いてほしい」に騙されるな
選手たち学生の声を聞くことは大事です。
しがらみのない学生のほうが、真実を語ってくれそうです。
しかし、一言で「選手」「学生」とひとくくりにしてしまうことは危険です。いろんな立場の学生がいるからです。
現場近くにいた学生、あの選手とチームメートでありつつも、プライベートまではあまり詳しくない学生、彼の一面しか知らない学生、
また、言葉は悪いですが、善意の学生が全員とは限りません。
私たちは、報道の流れから、あの選手のいる、選手側、学生側がすべての真実を語ってくれると期待してしまいます。
でもすべての選手にすべての視点があり、それらすべてが全部真実とは限らない可能性も、いつも頭の中に入れておかなくてはなりません。

これは同時に、監督、コーチ、運営側にも言えることです。
すべてがごまかし、という視点で話を聞いていれば、見えるべき真実も見えてこなくなる。


第三者委員会というものがあるそうです。ここがしっかりと機能するのならば、ここがそれぞれの意見をすり合わせて、客観的な真相を浮かび上がらせるべきなのでしょう。


5.スポーツマンシップ?感動?なにそれ?が本音の当事者のほうが多い
前の時間の「サンデーモーニング」で、久々に関口さんが大ポカをやらかしておりました。
「見る側の僕たちとしては、感動したいんだよね。」と。
やっている本人たちの気持ちになってみなさいよ。そんなこと考えてプレーできるのは、プロ中のプロ、長嶋さんぐらいのものです。
本人たちは必死で、「感動を味わってもらいたいです」と口に出す選手もいるものの、そんなことを目当てに競技をしている選手なんて、誰もいません。

言うならば、「楽しみたい」にするべきでしたね。

勝利至上主義がよく叩かれますが、勝利がなければ誰も認めてくれないでしょう。
特にチーム、学校単位の話ならば。
だいたい「作戦」なんてものは、ずるさと紙一重のもので、本当に紙一重で「スポーツマンシップに反する」ものになりかねません。

学校を運営する立場ならば、「フェアプレーだけど勝てない学校」「ブラックっぽいけど常勝名門校」どちらを選び、保護者や生徒がどちらの学校への進学を希望するか、またmレベルの高い選手が集まるか
考えるまでもないことでしょう。


6.最大の病原、究極は進路、就職
この点を深く掘り下げるマスコミが少なくて残念ですが、まあここが「おおもと」です。

いくら立派な選手であろうと、最大の課題は卒業後の進路です。
そういうところに顔が利き、口が利き、進路を有利に進めてくれる人が監督、コーチにいるのならば、
選手はわらにもすがる気持ちになるでしょう。
アメフトを続けさせてくれる企業や部署、または実力を認めてくれる就職先を紹介してくれるところに
選手は殺到するのです。

認められれば充実した未来が約束されるが、見捨てられたものには、長年の努力は全て無となる。

それが現在の大学サークルの実情です。
ずぶずぶのコネ社会、生涯にわたるカースト、先輩後輩関係

好きなことをしていきたいならばこの世界の流れに入れ、と。
これだけ働き方改革、規制緩和どうたらと言っているのに、全く改善されない悪しき慣習
最大の問題で、ここからすべてが発せられているというのに、なぜ誰もメスを入れない?自分たちにその刃が向かってくるからか?
だとすれば、すべてのマスコミ関係者は、あの勇気を奮って会見した「有罪」選手以下ということになるのです。
私たちもそのことを知っておかなくてはならないのです。
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