songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

秋元氏の考えとは?6

2011-07-18 12:15:15 | 音楽
<つまらん利権にもの申す>

 AKB関連のユニットを新人扱いして、レコード大賞新人賞を目指す…
 いっそやってしまってはどうかと。

 レコード業界では、CDが売れなくなって久しく、業界内部の体質が腐りきっている。
 ずっと言われ続けていることです。でも、結局誰も何の改善もできないまま、事態は悪化の一途をたどるのみ。私たち全体が、愚痴るだけの無能っぷりをさらけ出し続けていたということです。
 三年ねたろうの周りで騒ぐ百姓、大塩平八郎のまわりの人たちのようなものです。

 そういえば25年前もそうだった。
 レコードが売れない売れないとみんなが愚痴ばかり言って腐っていく中、おニャン子は空前のブームを巻き起こしました。
 麻生香太郎さんさんの本ではありませんが、「おニャン子なんか、音楽じゃない。何が悲しくて、こんなもの売らなければならないんだ」と息巻くレコード屋のご主人の横で、奥さんは、「おニャン子は神様です。私たちの救いの神です。」とホクホク顔。

まずは、売れること。売れないと、何も動き出すことはできない。

前述通り、私にとっておニャン子は、腹立たしいばかりの記憶ではありますが、確かにあの時期を機に、音楽業界の体制は、一度リセットされたように思います。
それがよかったことなのかどうかはともかく、当時の音楽的な権威にだけ乗っかっていた人たちは、一気に発言力を失ったことだと思います。

しかし当時は、あくまでもフジテレビが主導。結局音楽よりも、テレビ的な変化のほうが成果として残ったのではないかと思います。

今回、今までにない勢いで発言力を持った秋元氏。彼が今までにぶつかってきた「つまらねえ壁」はいくつもあったと思います。
特に、ソニーから移籍せざるを得なかったAKB商法。
「売れない売れないって慢性的に愚痴ってるんじゃねえよ。そんなにつらいなら、売れるようにするしかねえじゃねえか。売れてから次を考えろよ。」

…ちなみに私はAKB商法はかなり嫌いなのですが、それ以上にレコード大賞をいまだに権威としているレコード業界はもっと嫌いです。

このくだらない音楽業界、レコード業界を、秋元氏はもう一度「内側から」リセットしようと考えているに違いないと、私は睨んでいるのです。
レコード大賞のようなものがいかにくだらないものであるかを、本当にすべての人に知ってもらって、終わらせたい、と。
もう、つまらない利権がらみで、やりたいことのできない体制はやめたい、と。

そして、私には全く分からないジャンルではありますが、「著作権」についても、ちょっとしたメスを入れようとしているようにも思えるのです。

秋元氏の考えとは?その5、またまたちょっと脱線

2011-07-10 12:14:43 | 音楽
<思い出したよ、レコード大賞>
 AKB商法は、全くえげつないものですが、それをはるかに上回るえげつなさは、レコード大賞でしょう。
 もう、まともに見なくなって何十年たつやら。
 
 かつて、レコード大賞の利権、接待、不正などが問題になった時期がありました。1970年代後半です。私はちょうどそのころテレビばかり見ていた世代ですので、よく覚えています。76年の「北の宿から」間違いなく名曲ですが、他にもいろんなヒット曲のあった年。自宅で母が「今年は北の宿からが大賞になるよ」と言っていたのを聞いて、「なぜそんなことが分かるの?」と疑問に思ったのが私にとっての疑念のきっかけでした。
 次の年「勝手にしやがれ」沢田研二さん。これは妥当だと思いました。そして次の年、78年のピンクレディー「UFO」。ここでみんなが疑問を持ったようです。
実はUFOは77年の12月に出た曲。確かにレコード大賞の規定は、前年の11月以降に発売された曲だから対象になるのですが、当時の世間からのピンクレディーに対する評判は、既に下り坂に差し掛かっており、「UFO」は売り上げこそ断トツだったものの、一般的な評価は、お子様ソング。更に、過去の曲、という印象もありました。
 この年も山口百恵さんや沢田研二さんなどの秀曲がひしめいており、「UFO」が大賞をとると考える人は少なかったようです。まあ、「UFO」がつまらない曲とは言いませんが、それ以前の曲に比べれば、明らかにターゲットがお子様に向かっており(自分がお子様だったので、余計に不満だったのかな)、これ以後一気に曲がつまらなくなってくるのです。

 今から考えれば、この時にピンクレディーが大賞をとっていなかったら、ピンクレディーは無冠の女王、というレッテルを張られていたかもしれません。それほどこの時期のピンクレディーは、失速の真っただ中にいて、その中でのレコード大賞。世間が運営側への強い疑念をぶつけ始めました。レコード会社、芸能プロダクションとの癒着や圧力、協定などによって、こういう賞は決められているのではないか。庶民の意識とは違うところで決められているのではないか、と。当然審査委員会やTBSにも疑念の声がふりそそぎ、ちょっとした騒ぎになっていた記憶があります。

 私の尊敬する、当時の東京芸術大学教授小泉文夫さんが急きょ審査委員会に任命されたのは、そんな流れの中でした。1979年のことです。
 この年、受賞した曲はジュディ・オングの「魅せられて」。この曲はロングヒット。今聴いても音楽的に非常に優れた曲です。ヒットとしては地味でした。西城秀樹さんの「ヤングマン」の年です。ただしこの曲は外国曲ということで、もともと受賞対象曲ではありませんでしたが。ゴダイゴの「銀河鉄道999」など、実力派の音楽が見られた年でした。

 小泉さんはこの年の審査員体験を振り返り、「世間で言われるような癒着とか不正というのは見られませんでしたね。妥当な結果だったと思います。楽しい体験でした。」と語っておられます。しかし、私に言わせてもらえれば、世間に叩かれて、この年に限って、裏工作をしなかったものと思うのです。「魅せられて」は、どちらかと言えば通、玄人、クラシック畑好みの曲。小泉さんはご満悦だったかと思いますが、世間は前年以上の混乱に陥りました。「なぜ、あの曲なの?」と。それはおそらく、各レコード会社、プロダクションも同じだったのではないかと思います。

 小泉さんの任期は79年限りで、次の1980年の大賞は、八代亜紀さんの「雨の慕情」でした。「八代亜紀さんなら、前の年の舟歌がもらうべきだろ、常識的に考えて。」が世間の意見だったのではないかと思うのです。まあ、つまり、小泉さんが去ったこの年から、レコード大賞は、元の体制に戻ったということなのでしょう。

 それ以後、アイドルの時代になり、レコード大賞は長い長い迷走を続け、現在に至ります。
 秋元さんが関係したおニャン子関係はフジテレビだったため、当然無視されました。
 ここ10年以上は、受賞拒否する「アーティスト」続出とか、avexのごり押し、ジャニーズのごり押しなど言われて久しく、それはそれは醜いものです。

 ここに、秋元さんはメスを入れるのか?

秋元氏の考えとは?その4

2011-07-03 12:08:27 | 音楽
ちょっと前に、まことしやかにささやかれたうわさがあります。

「今年のレコード大賞新人賞は、AKBのユニットグループがもらうんじゃないか。」と。
私は耳を疑いました。ノースリーブス、フレンチ・キス、Not yet、DiVAなど、昔から大所帯グループには、派生ユニットができるのは自然のことだったのですが、確かに調べてみると、どのユニットもレコード会社が違うのです。

ちなみに、

ノースリーブス→エピック
フレンチ・キス→avex
Not yet→コロムビア
DiVA→avex
渡り廊下走り隊→ポニーキャニオン

ソロだと
板野友美・前田敦子→キング

となっています。ソロで出す人は、AKB所属ということで、キングなのかな?
SKEはクラウンだったそうですが、avexへ移籍のようです。


で、ハロプロ、おニャン子と調べていくと、こういった多くのレコード会社をまたにかけるやり方は、当時からあったことを改めて認識させられました。
ことの発端はおニャン子だったのですね。そういえば、おニャン子のレコードは、フジテレビ御用達ともいえるポニーキャニオンから出ていたこと、それでありながら国生さん、河合その子さんたちはソニーから出していたし、同じソニーでも真里奈さんはエピックなど、思い出しました。
ハロプロ系は、あまり詳しく知りません。

この慣習は、よくも悪しくも日本人ならではだな、と感じてしまいます。
特に、CDがここまで売れなくなってしまった時代、AKBはレコード会社にとって、「神様」になっているわけです。
派生ユニットであろうがなんだろうが、AKBブランドがあれば、ある程度売れることは保証されているようなもの。そこにすがるしか、会社の存続はない状態。

だからといって、このユニットを「新人」扱いするのは、さすがにえげつないでしょう。
レコード大賞か…見なくなったなあ…。だれの目から見ても、腐りきっていること、明白ですからね…。
みんなきっと同じことを思っている。でも長年の慣習で、誰もそこにメスを入れることができないでいる。
もしも、そこに、内部からメスを入れようとしている人がいて、動き始めたとしたら?

そしてここに、古巣ソニーレコードの名前がないことに気づいて調べていたら、数年前に、ちょっとしたいざこざがあったみたいなのですね。知らなかったの、自分だけなのかもしれませんが。

以下、引用しますと、(wikiより)
シングル「桜の花びらたち2008」の劇場で販売するCDに期間限定で44種のソロポスター1枚をランダムで付け、44種のポスターを揃えれば特別イベントに参加できるという企画が設定されたが、後日独占禁止法(不公正な取引)に抵触するおそれがあるとして、ソニー・ミュージックエンタテインメントならびにデフスターレコーズ社内の法務担当の指摘によりこの企画は中止、未開封の商品とポスター持ち込みにより払い戻しが行われた。

なお、1回も同じポスターが出ることなく全44種のポスターが揃う確率は、計算上で77京1468兆8909億1789万4000分の1とされ、ネット上をはじめとして批判が相次いだ。さらにポスター付のCDが販売されたのはAKB48劇場カフェのみで、販売期間は2008年2月26日から28日の3日間のみと限られたものであったことも批判の対象となった。



よくも悪しくも、AKB商法。この時期に、AKBはソニーを離れたわけですね。でも、それがもとになったのか、あまりにも露骨な、レコード会社分配商法。
転んでもただでは転ばない。
秋元氏は、何かをしたがっている。

続きます。