図書館へ行こう!

 本は私の人生の友・・・

去る3月

2009年03月31日 | Weblog
1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、とか・・・
アッという間に3月も去ろうとしています。



お不動さんの池には錦鯉がいて、その奥に口から水を出している龍を発見。 
25年以上前から時々行っている所なのに、今まで知りませんでした・・・



シャガの花や紅白のボケの花が咲いていましたよ・・・



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映画 『長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語』

2009年03月27日 | 映画


中国を流れる大河、長江。そのほとりで家族とつつましく暮らすお母さん、秉愛(ビンアイ)。
働き者の彼女は、育ち盛りの子どもたちを育て、病弱な夫と連れ添い、つつましく暮らす事で十分幸福だった。
そんな中、政府からの移住命令によって、住んでいる場所から離れなくてはならなくなった。
役人がやってきて、時には甘い言葉で、時には脅迫めいた言葉で追い立てる。
頑固に対抗する秉愛だったが、次第に一家は追い詰められていく・・・。

大地に根ざした生活を貫く女性を、カメラが7年間見つめたドキュメンタリー映画。
監督は、日本でドキュメンタリーを学んだ中国人女性、フォン・イェン。
渋谷のユーロスペースで、今日が上映の最終日でした。


『つみきのいえ』



ほとんどの建物が水没した土地で暮らす老人。
ある日、落とし物を探しに海に潜ると・・・。

アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞した『つみきのいえ』を、作者である加藤久仁生(監督)、平田研也(脚本)の二人が絵本として描きおろしました。

映画を観た帰りに、図書館に寄って借りて来ましたよ。

一人の中国人女性の7年間を淡々と追ったドキュメンタリー、
一人の老人の人生を淡々と描いた絵本。
ダム建設による移住計画に軽はずみに乗らず、これからの生活を考えて強く生きる女性、
海水が上昇するたびに、かつては陸地にあった家の上へ上へと新たな家を積み上げて、同じ所に暮らす老人。

二人共、しっかりと人生を生きています。

今日は心にダブルパンチを受けて、ちょっと疲れ気味・・・。
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『観月観世』

2009年03月23日 | 
―― 或る世紀末の物語 ――

著者 曽野綾子

戦時中、ボルネオで病死しかけた宇佐美暁照(あきてる)は現地人に救われ、今は都内のテニスクラブの会長をしています。
宇佐美の招きで満月の夜に集った人びとのうち、毎回誰かが体験した人生に耳を傾ける形で八つの物語は続きます。

この本は去年の12月に出版されましたが、「新潮」1982年2月号に掲載された1話目から、「すばる」2007年12月号に掲載された8話目まで、25年間にわたって書かれた作品をまとめたものです。

宇佐美暁照を主人公にした『テニス・コート』という長編小説があるようですが、ずいぶん前なので読んだ記憶が定かでないので、読んでみたいと思っています。
若い頃、曽野さんの本をよく読みました。
か細く色白の恋人が修道院に入り、恋しくてこっそりのぞきに行った男性は、ぶくぶく太った彼女を目にします・・・悩みが無くなって彼女の姿がすっかり変わっていたという短編小説は、とても面白かったので今でも覚えています。
曽野さんの初期の頃の短編小説が特に好きですよ。
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『エバーグリーン』

2009年03月19日 | 
著者 豊島ミホ

漫画家になる夢をもつアヤコと、ミュージシャンを目指すシン。
別々の高校に進学することになったふたりは、中学校の卒業式の日に、10年後にお互いの夢を叶えて会おうと約束をします。
そして10年。再会の日が近づきます。
そのとき、夢と現実を抱えて暮らすふたりの心に浮かぶものは・・・。

シンとアヤコの心模様が交互に書かれています。
シンがそう思っていたとき、アヤコはこう思っていたのね、と、男女両方の思いがわかって面白かったですよ。
アヤコの憧れのような片思い。
シンの方はアヤコを恋してはいないんでしょうが、でも特別な存在となってるよう。
東京で漫画家になったアヤコ。
ミュージシャンを目指してたことなど忘れ、そのまま地方に暮らすシン。
ふたりはそれぞれの思いを抱えて、約束の10年後に会うことになります。

優しい文章で書かれていて、心暖まる小説でした。
よかったですよ~。


我が家のすぐ近くには桃の畑がまだ残っていて、今、満開の花を咲かせています・・・

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フラワーパーク

2009年03月17日 | Weblog
昨日は父の命日でしたのでお墓参りに行き、帰りに姉達と「ぐんまフラワーパーク」に寄って来ました。
赤城山がすぐ近くに見えました・・・







蘭、熱帯植物、サボテンなどの温室が・・・


ミッキーマウスプラント


タコノキ


タコノキの実




クロッカス
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チェロ コンサート

2009年03月14日 | Weblog
チャリティーコンサート 「ふるさと ~プラハの春~」

チェロ ヴラダン・コチ     ピアノ 有吉英奈

お話 鎌田 實(諏訪中央病院名誉院長)

会場 津田ホール

ヴラダン・コチさんは、チェコスロバキアが旧ソ連の占領下にあった時代、兵役を拒否して投獄されていました。
89年ビロード革命の恩赦と国際アムネスティの仲間からの支援で演奏家として復帰しました。
困難を乗り越えた経験から、普段クラシック音楽を聴く機会のない人々のために演奏をしたい、音楽を楽しんでほしいとホスピタルコンサートなども行っています。
チェルノブイリやイラクに医療支援活動をしている鎌田さんは、諏訪中央病院のホスピタルのボランティアコンサートに、イラクからギリギリ間に合って帰って来たことがありました。
コチさんが、どこから帰って来たのか尋ね、事情をお話すると、協力を申し出て、今回のチャリティーコンサートの開催となったそうです。

イラクを時々訪問している鎌田さんは、現地でポール・ニューマンの名前をよく耳にするとのこと。
ブッシュ政権のとき、戦争に反対したけれど止められず、戦後、お詫びに多大な援助をし続けているそうです。
イラクの子供たちまでポール・ニューマンを知っていて、敵国だったアメリカにも暖かな人がいると思っているようです。

私はカザルスの「鳥の歌」が大好きですが、映画『おくりびと』にもチェロが出てきて、いいなぁ、と思いましたよ。



写真は、プラハを案内してくれたコチさんと鎌田さんです。
鎌田さんは現在60歳ですが、70とか80歳に思われることが多いとか。
コンサートが始まる前にコチさんをチラッと見ましたが、手を保護するためか、冷えないためか、黒手袋をしてましたよ。
今の季節にふさわしい「さくら さくら」の曲も取り入れて、演奏は素晴らしいものでした。
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『ジョーカー・ゲーム』

2009年03月11日 | 
著者 柳 広司

結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。
「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」
これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。
軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。
だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」――結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。
東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。  (紀伊國屋書店BookWebより)

久々にとっても面白い本を読みました。
テンポが良くって、洗練されてて、クール。
荒唐無稽な内容かも知れないけれど、小説として、とっても楽しませてもらいました。
優秀なスパイたち、それを束ねる結城中佐はまさに「魔王」のようでしたが、魅力ある魔王でした。
面白かったですよ~。    
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ヴァイオリン コンサート

2009年03月08日 | Weblog
7年前、A寺隣接の公園墓地の小さなお墓を購入しました。
我が家から徒歩で15分位の所にあり、年を取って車椅子になっても毎日お墓参りに行けるからと夫に購入をすすめたら、夫が先に逝くことを想定して、私が楽にお墓参りしたいからではないか、などと言われてしまいました。
どちらが先に逝くかなんて、神のみぞ知る、ですよね。
いつかお墓が必要になったとき、都合よく近くにお墓を買える可能性は低いと思い、早々と購入しました。
すぐに墓石を建立することになっており、お墓の開眼供養をA寺のご住職にしていただきましたが、その後、幸い、まだ誰もお世話になっておりません。
先月、墓地の近くにある税務署に医療費控除申告に行った帰り、ずうっと我が家のお墓とご無沙汰なので(誰も入ってないので)覗いて行こうと足を伸ばしたら、A寺でのコンサートのポスターが・・・。
ご住職の奥様がピアニストで、長年、どなたかを招いてコンサートを開いていたようですが、お不動さんに行ってばかりで知りませんでした。

A寺は小さいお寺ですが、中へ入ってビックリ・・・
本堂よりもさらに古いという客殿は、元禄時代の姿のままだとか。
黒光りする重厚な柱や階段のある客殿の地下にはコンサートホールがあり、日本フィルハーモニー交響楽団のソロコンサートマスターのヴァイオリン演奏を無料で聴かせていただきました・・・お寺のご奉仕だそうですよ。





清朝最後の皇帝 溥儀の自筆が廊下に




馬酔木の花
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映画 『シリアの花嫁』

2009年03月03日 | 映画
イスラエル占領下のゴラン高原のある村。
今日はモナが嫁ぐ日なのに、姉のアマルの表情が悲しげだ。
それというのも、一度「境界」を越えてシリアへ行けば、二度と戻る事はできないのだ。
やがて長男ハテム、次男のマルワンも結婚パーティにやってくる。
しかし父は、ロシア人女性と結婚して家を出たハテムを許さない。
パーティが終わり、モナの一家は「境界」へ向かう。
無事、出国スタンプが押されるが、思わぬ出来事が待っていた。
                             (goo映画より)
岩波ホールにて上映中。

昔の日本のよう・・・地域の“長老”が敬われ、結婚パーティで振舞うご馳走作りを近所の人々が手伝い、モナは結婚相手を写真でしか知りません。
アマルは、出て行ってしまった兄達と違い、地元に残って結婚してますが、これから殻を飛び出そうとしてます。
結婚式を撮っている写真屋さんは、なぜ結婚しないの?と聞かれ、
「結婚はスイカと同じ。 割ってみるまでは分からない」
だから結婚しない、という言葉に、観客席から笑い声が。
映画の最後で、「境界」で待たされ続けたモナは、果敢な行動をとりますよ。

国境の間には、ノーマンズランドという緩衝地帯があり、ゴラン高原は、イスラエル、シリア、ヨルダンの三国にはさまれた緩衝地帯で、ここで生きる人たちは、無国籍になってしまうそうです。
民族分断という厳しい現実を、一人の女性の結婚を通して伝えてます。
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サンシュユ

2009年03月01日 | Weblog
今日は薄日が差してますが、一昨日は雪が少し降ったりして、寒い日々が続いてます。
アッという間に、もう3月ですね。

サンシュユ(山茱萸)の花が春を告げてます・・・


枝垂れ梅も
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