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 本は私の人生の友・・・

映画『告白、あるいは完璧な弁護』

2023年06月29日 | 映画

 

IT企業の社長ユ・ミンホの不倫相手であるキム・セヒが、ホテルの密室で殺害された。

第一容疑者となったミンホは犯行を否認し、敏腕弁護士ヤン・シネを雇って事件の真相を探り始める。

ミンホは事件前日に起きた交通事故がセヒの殺害に関係しているかもしれないと告白し、

事件の再検証が始まるが、目撃者が現れたことによって事態は思わぬ方向へと転がっていく。

 

容疑者ミンホの真実は果たして?……

真実に近づくにつれ、ミンホの表情が変化していき、

面白い韓国のサスペンス映画でした。

 


『迷犬マジック 3』

2023年06月27日 | 

著者 山本 甲士

 

迷い犬「マジック」は、どこかうまくいかなくて〝 人生曇り空〟の人々の前にひょっこり現れる。

事故でオリンピックへの道を絶たれた男子陸上選手。

会社の「おやじ病」体質に悩む家電メーカー技術職のアラフォー女性。

得意なことがなく、すぐ人と比べてしまう小学五年生の女子。

市民からのクレーム対応が頭痛の種の市役所職員……

みな、なりゆきでマジックの面倒を見ているうちにシンプルだけど大切なことを思い出し、いつの間にか人生が好転する。

今そこにある幸せに気づかせてくれます。

 

>「マジックがいてくれると、お前ともギスギスしないで話すことができたし、初対面の人とも友好的に話せた。

変化を起こすために年齢なんて関係ないぞって、マジックから教えてもらったよ。

実際、散歩中も家の中でも何度かマジックからじっと見つめられる瞬間があってね。

あんた、もっと力を抜いて生きなよ、正しいかどうかよりも、面白いかどうかを重視して生きてみたらどうだ。

その方が楽しいと思うぜ……そんなふうに言われてるような気がしてきてな」

 

3巻、全て読んでます…… 読みやすく、ほのぼのとした気持ちにさせてくれますよ。

 

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映画『大名倒産』

2023年06月25日 | 映画

原作・浅田次郎の同名時代小説  監督・前田哲  主演・神木隆之介  

 

江戸時代。越後・丹生山藩の役人の息子として平穏に暮らしていた間垣小四郎は、

ある日突然、自分が徳川家康の血を引く丹生山藩主の跡継ぎだと知らされる。

しかも実の父である一狐斎は、小四郎に国を任せて隠居してしまう。

庶民から藩主へと大出世したかに思えたのもつかの間、

丹生山藩が25万両(今の価値で約100億円)もの借金を抱えていることが判明。

頭を抱える小四郎に、一狐斎は「大名倒産」を命じる。

それは借金の返済日に藩の倒産を宣言して踏み倒すという案だったが、

実は一狐斎は小四郎に全ての責任を押しつけて切腹させようと企んでいた。

 

現代のリサイクルやシェアハウスに置き換えられる節約術の描写が分かりやすく、

実直で愛すべき役柄は主役の神木さんにピッタリでした。

沢山の名優さんが出演してますが皆さん素晴らしく、老中役の勝村政信さんも良かったです。

 

(近所の土手から見た夕暮れ)


『主婦 悦子さんの予期せぬ日々』

2023年06月23日 | 

著者 久田 恵

 

就職しない息子、シングルマザーとして生きようとする娘、

定年後の夫婦関係、母親の意外な生活、音信不通の友人・智子……。

悦子は次々と起こる予定外の出来事に、自身の描いていた人生と

現実のギャップに頭を抱える……。

 

>人生は、どうせ放っておいても、自分の想定外な方向へと

ずんずん展開していってしまうのだ。

大事なのは、たじろがないこと。もう それだけよねぇ。

 

サクサク読めて面白かったです

 


映画『探偵マーロウ』

2023年06月21日 | 映画

 

1939年、ロサンゼルス。私立探偵マーロウのもとに裕福そうなブロンド美女が現れ、姿を消した元愛人を捜して欲しいと話す。

依頼を引き受けたマーロウは捜索を進めるうちに、映画産業が急成長するハリウッドの闇に飲み込まれていく。

リーアム・ニーソンが、推理小説の巨匠レイモンド・チャンドラーが生んだハードボイルドヒーロー「私立探偵フィリップ・マーロウ」を演じたミステリー映画。

ブッカー賞受賞作家ジョン・バンビルがベンジャミン・ブラック名義で執筆し、

チャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家より公認された小説「黒い瞳のブロンド」を原作に、

「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン監督がメガホンをとった。

 

レイモンド・チャンドラーの「私立探偵フィリップ・マーロウ」シリーズは、ほとんど読んでいると思います。

映画も良かったですが、なんと言ってもレイモンド・チャンドラーの本の中の「私立探偵フィリップ・マーロウ」がステキ

 


『サイケデリック・マウンテン』

2023年06月19日 | 

著者 榎本 憲男

 

国際的な投資家・鷹栖祐二を刺殺した容疑者は、新興宗教「一真行」の元信者だった。

マインドコントロールが疑われ、NCSC(国家総合安全保障委員会)兵器研究開発セクションの井澗紗理奈と、

テロ対策セクションの弓削啓史は、心理学者の山咲岳志のもとへ。

 

>量子力学はオカルト的な机上の空論ではない。

実際、テレビ、パソコン、携帯電話など数多くの電子機器が量子力学の応用で動いている。

聞いたところによると、先進国のGDPの三分の一以上は量子力学の応用技術に依存しているらしい。

つまり、実感できない理論によって成り立つ現実を生きながらも、

精神を調整して なんとか この現実を実感しようとしているのが現代人なのだ。

もっとも、いま言った実感なんてものも、文明社会が はじまってから人類が戸惑いがちに調整した感性なのかもしれないが……。

 

マインドコントロールという心の深いところに横たわる闇のようなものが、

ミステリー形式の中で見事に表現されています。

 

いつの間にか雪がほとんど無くなった富士山🗻


紫 陽 花

2023年06月17日 | Weblog

お不動様で紫陽花を見てきました……

 

 

 

 


『永遠と横道世之介』上下巻

2023年06月15日 | 

著者 吉田 修一

 

『横道世之介』シリーズの第3作で完結編。

38歳になり、フリーのカメラマンとして暮らしている世之介の日常がつづられてます。

 

>私が誰かに生まれ変わる。そしたらその生まれ変わった誰かは、きっと今、

私が愛している人たちの生まれ変わりの人たちにとても愛されるんだと思います。

(ブータン人のタシさんの言葉)

 

>何でお前が生まれてきたかって言うとね、前世でお前がいろんな人を大切にしたんだよ。

そのいろんな人たちがまた生まれ変わって、今のお前を大切にしてくれてるんだよ。

……だから、何が言いたいかって言うと、なんで人間が生まれてくるか、それは、ご褒美だよ。

前世でお前がいろんな人にやさしくしてやったご褒美に、今のお前は生まれてきたんです。

(引きこもっている年下の同居人に問われて、タシさんを思い出して答えた世之介の言葉)

 

>この世で一番カッコいいのはリラックスしてる人ですよ。(世之介の言葉)

 

>「……俺もいつか死ぬんでしょうね」(世之介の言葉)

「まあ、死ぬでしょうね。……でも、安心なさい。

あなたが死んでも、世の中はそれまでと変わらず動いていきますよ。

二千花ちゃんが亡くなってからもそうだったように。

……でも、もうあなたになら分かるでしょ?同じように見えても、やっぱり少し違う。

二千花ちゃんがそこにいた世界と、最初からいなかった世界ではやっぱり何かが違う。

それがね、一人の人間が生きたってことですよ」(和尚さんの言葉)

 

最終話となり、ちょっと残念……

でも、世之介さんに出会えて嬉しかったです。

 

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岩手県盛岡市

2023年06月13日 | Weblog

昔、長男と新幹線往復の日帰りで盛岡市を訪れたことがあります……

長男は「わんこそば」に挑戦するため、私は岩手県立美術館で舟越さんの彫刻と萬鉄五郎の絵を観るため。

今回は「チャグチャグ馬コ」の前日に1泊しました……

岩手銀行赤レンガ館……

盛岡八幡宮……

宮沢賢治が生前に刊行した童話集『注文の多い料理店』を出版した光原社……

ニューヨーク・タイムズ紙「2023年に行くべき52カ所」に盛岡市が選ばれました。

推薦したライターのクレイグ・モドさんが特にお気に入りの場所(鶴が池)……

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チャグチャグ馬コ(うまっこ)

2023年06月11日 | Weblog

昨日、岩手県盛岡市で「チャグチャグ馬コ」を見てきました……

毎年6月、馬の休耕日が いつしか馬の労をねぎらう お祭りに。

2時間 歩く「てくてくツアー」に参加して、最後はチャグチャグ馬コの行列を見物。

馬具店特製の綺麗な音がする鈴をいただきました

宮沢賢治が使用していた共同井戸……

北上川と岩手山……

盛岡城跡……

河原でお休み……

 

新聞の連載小説『風に立つ』(著者・柚月裕子さん・岩手県出身)では、

チャグチャグ馬コを見て、将来 動物と触れ合える仕事がしたいと思い、

非行少年が立ち直ろうとするシーンがありました。

私は そのシーンを読んで、チャグチャグ馬コを見に行きたいと思った次第です

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