図書館へ行こう!

 本は私の人生の友・・・

よいお年を

2008年12月28日 | Weblog
今日は、今年最後のお不動さんの縁日でしたので行って来ました。
名前に惹かれて「牛若丸」という菊の鉢を買いました。
お不動さんでアルバイトをしている次男を、探してないフリをして探しましたが、見つからなかった~。

まもなく今年も終わりですが、皆様、1年間お世話様になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えくださいますように。
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飛行機雲

2008年12月25日 | Weblog
二階の北側の窓を開けたら、飛行機雲が・・・



昨日、友人とランチの後、お供で「靴下屋」というお店に寄りました。
私は、3足で1,050円也のハート模様の靴下を色違いで購入。
今朝、履いた足を見せて、どお? と息子に言ったら、年寄りくさい、と言われてしまいました・・・

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『 告 白 』

2008年12月21日 | 


著者 湊かなえ

娘を生徒に殺された中学校女性教師は、辞職する前のHRで罪の告発と復讐の告白を行った。
彼女が蒔いた復讐の種は、やがて芽を出し花を咲かせる。
罪が裁かれたとしても、被害者が失ったものは決して取り戻せないという現実。
だとすれば被害者はどのようにして恨みを、その悔しさを、晴らせば良いのだろう?
教師、クラスの女生徒、犯人の家族、犯人、それぞれの告白・・・。

評判の新人作家の本、読みました。
救いようのない、陰湿な登場人物たち・・・先生も生徒も。
犯人である生徒の母親は、クレイマーで、息子に盲目の愛を注いでいる(私も人のことを言えるほど立派な母親ではありませんが)
引き込むように読ませる本かも知れませんが、あと味の悪さが残りました。
第1章の「聖職者」だけでしたら読者に想像できる部分が残されてますが、第6章の「伝道者」で再び先生の本音を読まされ、別に “目には目を” に反対ではありませんが、この先生も救いようのない人だなぁ、と・・・。


『造花の蜜』


著者 連城三紀彦

幼稚園から、息子が蜂に刺されて救急車で運ばれたとの連絡を受けた小川香奈子は、知人とともに搬送先の病院に向かった。
こんな時期に蜂が・・・不審に思った香奈子は幼稚園へ引き返すが、息子はすでに誘拐された後だった。
そして、さらに驚くべきことが香奈子を待ち受けていた。幼稚園の職員は、息子を連れ去ったのは、他でもない香奈子だというのだ。
それは前代未聞の誘拐事件の幕開けにすぎなかった・・・。
想像を絶する事件の真相と犯人とは!?

どんでん返しがこれでもかと繰り返されます。
以前読んだ恋愛物でも、心理描写が裏の裏まで続き、慣れてはいます。
久々の新刊、お母さんの介護をしているからなんですね。


読んだ本はそれぞれ面白いのですが、気分が暗くなる本はもういいかな、と。
なのに、今一番読みたい本は、角田光代著『森に眠る魚』・・・母子小説の衝撃作、ということですが、また気分が暗くなる予感、でも、読みたい・・・。
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写真展

2008年12月17日 | 展覧会
恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館で、写真展を観て来ました。

「ランドスケープ ―― 柴田敏雄展」


写真は、2007年、高知県土佐郡大川村にある赤い橋を写した作品です。
1949年生まれの柴田さんは芸大で油絵などを学びましたが、ベルギー留学中に本格的に写真制作を始めました。
帰国後の1980年代後半に、ダムやコンクリートに覆われた造成地など人工的に変容された風景を捉えたモノクロ写真で注目され、近年ではカラー作品も発表しています。
その作品は環境問題を声高に主張する訳ではありませんが、静謐で抑制された写真は紛れもない私たちが生きている現実を表しています。


「甦る中山岩太 モダニズムの光と影」


写真は、「上海からきた女」(1936年)
中山岩太(1895~1949)は、日本の近代的写真表現を切り開いた重要な写真家とのこと。


「福助足袋」1930年 第1回国際広告写真展1等賞受賞

講演会

2008年12月14日 | 講演会
テーマ 「魂の探求者、小泉八雲」

講 師  小泉凡 (小泉八雲ひ孫 島根県立大学短期大学部准教授)

会 場  不動尊五重塔地階大ホール

小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)のひ孫さんが講師だということで、講演会に行って来ました。
NHKTV連続ドラマ「だんだん」は見てませんが、島根県松江市がいつも出てくるので、観光客がとっても多いとか。
ハーンは、人間の魂に終生、関心があったそうです。
ハーンの作品、『勝五郎の再生』(輪廻転生のお話)と『雪女』は、昔の多摩地区から生まれたお話とのこと。
『雪女』は、西多摩郡調布村(現在の青梅市)の農夫による口承文芸で、それを伝え聞いたハーンが作品化し、『怪談』に収録されて有名なお話に・・・それが、雪国の各地で、その土地それぞれのお話になったとか。

ハーンの現代へのメッセージ(共生とシンプルライフの維持)
「コストの高い民族は結果的に全く姿を消すことになるだろう。
自然は偉大な経済家である。
自然は決して過ちを犯さない。
生き残る最適者は自然と最高に共存できて、わずかなものに満足できる者である。
宇宙の法則とはこのようなものである。」
(「極東の将来」1894.1.27.熊本での講演より)


大学1年の次男が、昨日からお不動さんでアルバイトをしています。
講演会場の準備も手伝ったとか。
夫が、働いている次男を携帯で撮って来ようかな、と言ったら、絶対やめてくれ、声もかけないで、と言われてました・・・。
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『 光 』

2008年12月11日 | 
著者 三浦しをん

天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。
20年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。
あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしてた・・・。
                      (「BOOK」データベースより)

暗い小説でした・・・主要登場人物全員が心に傷を抱え、果たして救いはあるのだろうか、どうにか自分の心を誤魔化して生きて行き、死んでからしか平穏が訪れないのだろうか?
天童荒太さんの『永遠の仔』を連想してしまいました。
しをんさんは、いろんな内容の本を書けるということでしょうが、『風が強く吹いている』が1番良かったですよ。
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『悼む人』

2008年12月07日 | 


著者 天童荒太

全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人。
彼を巡り、夫を殺した女、 人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる。 (紀伊國屋書店BookWebより)

1冊の本を書き上げるのに長時間をかけるという天童さんは、この本に7年の歳月を費やしたそうです。
私はTVはあまり見ませんが、興味のある番組がないか、新聞のTV欄はいつもチェックしてます。
そして、11月29日の「王様のブランチ」に天童さんが出るということが分かり、楽しみに見ました。
「オール読物」に連載されてたことも、それが本となったことも知らなかった~。
さっそく本屋さんに買いに行きました。
なのに・・・暗く、重い内容の本だということは承知してましたが、重すぎる~、暗すぎる~、そして、お話の起伏が乏しい~、ということで、なかなか読み進むことができませんでした。
天童さん、伝えたい思いは多々あるでしょうが、もうチョットお話にドラマ性があれば、停滞することなく読み進むことができましたよ。

「どんな人でも、きっと誰かに愛され、誰かを愛し、何かで人に感謝されたことがあるはず・・・」(そういう思いで、静人は亡くなった人を悼みます)

「その人のためになら、自分が少しくらい損をしてもいいって思えたら・・・それはもう、愛でいいのよ」(末期癌で最後を迎えようとしている静人の母のモノローグ)


『黒百合』

 

著者 多島斗志之

父の古い友人に招かれた「私」は、別荘に到着した翌日に一彦とともに向かったヒョウタン池で、池の精と名乗る少女に出会う。
1952年夏、六甲で出会った3人の少年少女・・・。
文芸とミステリが見事に融合した傑作。 (日販MARCより)

久しぶりに多島さんの新刊が読めました。
まもなく連城三紀彦さんの新刊も読めそうですし、天童さんの本も読めたし、何はともあれチョット嬉しいかな・・・。
『黒百合』は、最後で見事だまされていたことに気付かされました。
多島さんの文章は清冽で、大好きですよ。


鳥が最後の柿の実をついばんでました・・・
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映画 『マルタのやさしい刺繍』

2008年12月05日 | 映画
スイスの谷間の小さな村を舞台に、80歳のおばあちゃんたちがランジェリーショップを開くために奮闘する様を描いた人間ドラマ。
閉鎖的な村人の冷たい視線を浴びながらも、マルタおばあちゃんと3人の女友だちが老いてもなお生きがいを見つけ出していきます。

シネスイッチ銀座にて上映中
こちらは水曜日でなく、毎週金曜日がレディースデーで、900円で観られますよ。

マルタがとってもキュートでした。
夫を亡くして9ヶ月、元気がなく、ただ何となく過ごしていたマルタでしたが、目的を持って俄然元気になります。
友だちも行動的で、マルタをサポートしてくれます。
車の運転を習う人、パソコンを習う人・・・みんな年老いてますが、マルタのお店のために必要と考えて挑戦します。
年老いた女性同士にも友情は存在しますし、いくつになっても生きがいを持つことは大切ですね。
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もみじ狩り (2)

2008年12月03日 | Weblog
昨日は1日中どんよりと曇っていましたが、今日は風もなく、空はきれいに晴れ渡っております。
何かと気ぜわしい師走となりましたが、お使いの途中、お不動さんに寄り道してきました。
そろそろ紅葉も終わりです・・・





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