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 本は私の人生の友・・・

映画 『長江にいきる 秉愛(ビンアイ)の物語』

2009年03月27日 | 映画


中国を流れる大河、長江。そのほとりで家族とつつましく暮らすお母さん、秉愛(ビンアイ)。
働き者の彼女は、育ち盛りの子どもたちを育て、病弱な夫と連れ添い、つつましく暮らす事で十分幸福だった。
そんな中、政府からの移住命令によって、住んでいる場所から離れなくてはならなくなった。
役人がやってきて、時には甘い言葉で、時には脅迫めいた言葉で追い立てる。
頑固に対抗する秉愛だったが、次第に一家は追い詰められていく・・・。

大地に根ざした生活を貫く女性を、カメラが7年間見つめたドキュメンタリー映画。
監督は、日本でドキュメンタリーを学んだ中国人女性、フォン・イェン。
渋谷のユーロスペースで、今日が上映の最終日でした。


『つみきのいえ』



ほとんどの建物が水没した土地で暮らす老人。
ある日、落とし物を探しに海に潜ると・・・。

アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞した『つみきのいえ』を、作者である加藤久仁生(監督)、平田研也(脚本)の二人が絵本として描きおろしました。

映画を観た帰りに、図書館に寄って借りて来ましたよ。

一人の中国人女性の7年間を淡々と追ったドキュメンタリー、
一人の老人の人生を淡々と描いた絵本。
ダム建設による移住計画に軽はずみに乗らず、これからの生活を考えて強く生きる女性、
海水が上昇するたびに、かつては陸地にあった家の上へ上へと新たな家を積み上げて、同じ所に暮らす老人。

二人共、しっかりと人生を生きています。

今日は心にダブルパンチを受けて、ちょっと疲れ気味・・・。
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