図書館へ行こう!

 本は私の人生の友・・・

『嘘つきジェンガ』

2022年08月31日 | 

著者 辻村 深月

 

詐欺をめぐる3つの物語……

『2020年のロマンス詐欺』『五年目の受験詐欺』『あの人のサロン詐欺』

 

著者のコメント……

直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』は身近にある犯罪を描いた小説集

でしたが、その中でひとつだけやり残した題材が「詐欺」でした。

「詐欺」は人の願望や欲望、その人の「今」が色濃く滲む犯罪です。

被害者と加害者、どちらの側にもあなたの今があると

感じていただけたなら、とても光栄です。

 

『五年目の受験詐欺』より抜粋……

>ネットとかで振り込め詐欺のニュースとか見るとさ、

被害者のお年寄りが子どもとか周りに怒られるのが

怖くて言えなかったみたいなこと、書いてあるじゃん。

詐欺に遭ったこと、子どもに叱られて追いつめられちゃったり。

(高校生の息子の言葉)

>誰かを心配したり、不安に思う気持ちに つけこまれて騙された。

>結局 正しかったのは夫だ。 騙された自分は愚かで、

夫こそ正義なのかもしれない。

でも、夫婦や家族は、正しさや道徳だけでは語れないこともある。

 

詐欺に騙されないのが一番ですが、

愛する孫や息子が事故や事件に遭ったと聞き、

動転して正常な判断が出来なくなることもあるでしょう。

騙されてショックなのに、家族から非難されたらショックが倍増します。

家族は騙された人を慰めること、騙された人は愛する人が事故や事件に

遭っていなくて良かった~と思うことではないでしょうか。

 

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アンデス音楽

2022年08月29日 | Weblog

〜フォルクローレとの出会い〜

 

 

先日、府中の森芸術劇場で大好きなアンデス音楽を聴いてきました💕

会場の前面がガラス張りで、緑の森をバックにしての演奏は素敵でした

コンドルは飛んで行く」に出会い、ケーナという楽器が大好きに  

 

私のケーナ……習いに通いましたが挫折(^_^;)

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王 位 戦 ④

2022年08月27日 | Weblog

 

24日(水)・25日(木)、王位戦第4局が徳島市で行われました。

藤井聡太王位と豊島将之九段の対局……

藤井王位が勝利して、タイトル防衛に王手となりました

お二人とも お疲れ様でした_(._.)_

 

対局中のおやつ……和菓子「稲すずめ」


『猫ミス!』

2022年08月25日 | 

気まぐれでミステリアスな〈相棒〉をめぐる、豪華執筆陣による全八篇……

新井素子『黒猫の独白』  秋吉理香子『野良猫見守り隊』

芦沢央『少年名探偵と仔猫』  小松エメル『猫になりたがる妹』

恒川光太郎『妖怪猫ケシヨウ』  菅野雪虫『オッドアイと「死神」』

長岡弘樹『高齢者とペットロス』 そにしけんじ『探偵ニャンロックホームズ』

 

NHKEテレの番組「ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も」が大好きです……

作家さんの私生活も ちょっと覗けて、猫好き、本好きには たまりません

角田光代さんちのアメショ「トトちゃん」は可愛かった~

先日は、長岡弘樹さんが登場……山形にお住まいなんですね。

『教場』シリーズは全て読んでますが、ネコちゃん関係の小説も読んでみようと

こちらの短編集を選びました。

 

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映画『エルヴィス』

2022年08月23日 | 映画

 

スターとして人気絶頂のなか若くして謎の死を遂げたプレスリーの物語を、

「監獄ロック」などの名曲の数々にのせて描いています。

ザ・ビートルズやクイーンなど後に続く多くのアーティストたちに影響を与え、

「世界で最も売れたソロアーティスト」としてギネス認定もされているエルヴィス・プレスリー。

ブラックカルチャーを取り入れたパフォーマンスは世間から非難を浴びてしまいます。

やがて故郷メンフィスのラスウッド・パークスタジアムでライブを行うことになったエルヴィスでしたが、

会場は警察に監視され、強欲なマネージャーのトム・パーカーは、

逮捕を恐れてエルヴィスらしいパフォーマンスを阻止しようとします。

それでも自分の心に素直に従ったエルヴィスのライブはさらなる熱狂を生み、

語り継がれるライブのひとつとなりますが……。

オースティン・バトラーがエルヴィス・プレスリー役に抜てきされ、

マネージャーのトム・パーカーを名優トム・ハンクスが演じています。

 

上り詰めて、最後は悲劇に終わるエルヴィスの人生は、

42歳という短い生涯でした😢

(7月初めに観ましたが、遅ればせながら投稿)

 


『紙の梟(ふくろう)』

2022年08月21日 | 

(グロテスクな表紙です)

「ハーシュソサエティ」(厳しい社会)

著者 貫井 徳郎(ぬくい とくろう)

 

これは、人ひとりを殺したら死刑になる近未来社会の五つの物語です。

判決の傾向は大きく変容し、疑わしきは罰するように……

それだけではなく、厳罰化を望むようになりました。

試行錯誤を経た結果、人ひとりを殺したら死刑判決となり、

市民に歓迎される近未来社会。

ツイッターで死刑制度に疑問の声をつぶやくと猛攻撃されます……

 

>死刑を望ましい制度と考えている人々は、自分が正義の側にいると信じて疑っていない。

死刑制度が正義であるなら、それに反対する者は悪だ。悪ならば、正さなければならない。

悪の存在を許してはいけないのだ。社会を平穏に保つには、悪を撲滅する必要がある。

そんな大義があるなら、どうして非難にブレーキがかけられるだろう。

 

私たちは厳しい社会(harsh society)に生きているのではないか?

そんな思いに駆られたことはないだろうか。 一度 道を踏み外したら、

二度と普通の生活を送ることができないのではないかという緊張感。

過剰なまでの「正しさ」を要求される社会。

人間の無意識を抑圧し、心の自由を奪う社会のいびつさを拡大し、

白日の下にさらした小説です。

 

夕暮れのNTTドコモ代々木ビル

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青い空💙💙

2022年08月19日 | Weblog

数日 曇りや雨でしたので

昨日の午後からの青い空が嬉しく

スマホを空に向けていたら

通りがかった人に「何か見えるのですか?」と言われ

「青い空を撮ってます」と答えました(^_^;)


『隠 し 剣』

2022年08月17日 | 

 

著者 藤沢 周平

 

主人公は毎話ごとに違い、話もそれぞれ独立しています。

各短編の内容は、「隠し剣」と呼ばれる秘伝の絶技を身に着けた武芸者が、

周囲の状況に巻き込まれて「隠し剣」を披露するまでを描いてます。

 

『孤 影 抄』

運命の悲哀に涙し、卓越した剣技描写に酔う「隠し剣」シリーズ8篇。

 

『秋 風 抄』

剣の遣い手は さらに多彩になり、深い余韻を残す9篇。

 

宮部みゆきさんの おススメ本です……

>二冊合わせてたったの十七 。十七篇の短編に、

人生で起き得る全ての心模様が描かれている。

全ての隠し剣に真実があり運命があり、

愛があり憎悪があり忠誠があり裏切りがある。

「剣」のタイトルで 躊躇ちゅうちょ する女性読者の方には、それはホントにもったいないから

ぜひ読んでくださいと申し上げたい。

藤沢周平ワールドでは、剣は男だけのものではありません。

時代小説の巨匠・藤沢周平は、ミステリー界にとっても至宝だ。

この十七篇に描かれている人生の謎と解は、読む者の目を洗い、

心の ほこり をはらい、清らかな気を与えてくれます。

 

ということで、さっそく読みました……

宮部さん、ありがとうございます_(._.)_

とっても面白く、イッキ読みしました~

 

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『地球 ーその中をさぐろうー』

2022年08月15日 | 

文・絵 加古 里子(かこ さとし・男性)

 

四季により変化する地上の自然、地下の生物から始まり、

人間が作った地上のビルや地下の下水管などから、

地質学的な地層、地震、造山運動、地球の中心のことまで、

だんだん地下深く説明を進めていく大型絵本です。

ていねいに生物や岩石なども たくさん書きこんであります。

初版は1975年1月発行。

 

かこ さとしさんは、日本の絵本作家、児童文学者、工学博士、技術士。

ペンネームの「里子」は俳号とのこと。

2018年5月、92歳で亡くなりました。

絵本『だるまちゃん』シリーズで有名ですね。

著者が中学2年の地理の時間、先生が語った「大陸漂移説」を聞き、

科学に興味を持たれたそうです……

「アフリカとアラビアをちょっと おしつけてみい、

ぴったりと くっついてしまうじゃろが」

太古の昔、地球の陸地は一つに かたまっていて、

それがいくつにもわかれ、移動してゆくうち、

南北アメリカやオーストラリア大陸が はなれ、

その間に大洋ができあがったという、

気宇壮大なお話に、たちまち とりこになられたそうです。

 

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『おいしい旅』

2022年08月13日 | 

 

           

『初めて編』

初めて行く土地、見知らぬ料理や文化、その土地の人々……。

きままなひとり旅も、大切な誰かとの旅行も、その先に意外な出会いが待ってます。

様々な「初めて」の旅を描いた7名の作品を収録。

 

『想い出編』

昔住んでいた街、友人と出かけた思い出の土地、子どもの頃の懐かしい旅の記憶……。

大切な思い出と記憶を巡る旅を描いた7名の作品を収録。

2冊同時刊行。

 

坂木司さんの『下田にいるか』……

「サフィール踊り子」に乗って、下田に行きたくなりました~