著者 佐藤正午
物語は、最初から最後まで主人公ミチルの夫の独白で構成されています。
ある地方都市で書店員をしている平凡な独身女性ミチルが、昼休みに外出し、そのまま不倫相手を追って東京に行ってしまいます。
そして、高額宝くじの当選という出来事が彼女を思わぬ事件に巻き込んでいきます。
語り手の夫とは誰なのか、ラスト近くまで明らかになりません。
その夫が誰に向かって、何のためにミチルの身の上を語っているのかがわかるラストは重いですが、とても感動しました。
罪が発覚しなくても、自分が犯した罪は自分自身が知っています。
隠し通したとしても、自分の心は一生、罪から逃れることはできません。
人畜無害だとミチルが思っていた幼なじみの男性は、実はとてもイヤなヤツで恐ろしい人間だということが徐々にわかりますが、
それに対してのミチルの夫の決断、というよりも、著者・佐藤正午さんの物語の終わらせ方に、大々納得でした。
ミチルの優柔不断さにイライラしながらも、読むのをやめられませんでした。
身の上話が延々と続きますが、
読み終わったとき、なんてウマイ、面白い小説なんだろう、と感じ入りました。
とってもとっても良かったですよ~。
物語は、最初から最後まで主人公ミチルの夫の独白で構成されています。
ある地方都市で書店員をしている平凡な独身女性ミチルが、昼休みに外出し、そのまま不倫相手を追って東京に行ってしまいます。
そして、高額宝くじの当選という出来事が彼女を思わぬ事件に巻き込んでいきます。
語り手の夫とは誰なのか、ラスト近くまで明らかになりません。
その夫が誰に向かって、何のためにミチルの身の上を語っているのかがわかるラストは重いですが、とても感動しました。
罪が発覚しなくても、自分が犯した罪は自分自身が知っています。
隠し通したとしても、自分の心は一生、罪から逃れることはできません。
人畜無害だとミチルが思っていた幼なじみの男性は、実はとてもイヤなヤツで恐ろしい人間だということが徐々にわかりますが、
それに対してのミチルの夫の決断、というよりも、著者・佐藤正午さんの物語の終わらせ方に、大々納得でした。
ミチルの優柔不断さにイライラしながらも、読むのをやめられませんでした。
身の上話が延々と続きますが、
読み終わったとき、なんてウマイ、面白い小説なんだろう、と感じ入りました。
とってもとっても良かったですよ~。