図書館へ行こう!

 本は私の人生の友・・・

映画 『続・深夜食堂』

2016年11月30日 | 映画


立川シネマシティで『続・深夜食堂』を観てきました。
小林薫主演で描いたテレビドラマの映画版『深夜食堂』の続編です。
都会の路地裏にたたずむ深夜営業の小さな食堂「めしや」を舞台に、
個性豊かな客たちが織り成す悲喜こもごもを描いています。
オダギリジョー、渡辺美佐子、佐藤浩市といったベテラン俳優さんの他にも
個性的な演技者がたくさん出演していました。
テレビ版も ほとんど観ました。
ドラマの初めに、夜の都会を映しながら、ギターの伴奏で
何とも言えない哀愁を帯びた歌が流れます。
立川シネマシティでは今日が上映最終日ですので、
昨日あわてて観に行きましたよ。

『遠い唇』

2016年11月28日 | 


著者 北村 薫

小さな謎を解く短編集ですが、
さすが名文、さくさく読めるのに読み応えがありました。

7つの短編の中の『パトラッシュ』では、
辛い時にすがりつきたくなる、大型犬のような彼氏と同棲中・・・

>「ねぇ、パトラッシュ・・・
わたしのことも、パトラって呼んでいいよ」
「何それ?」
わたしは、あの人に向かって、いい顔をする。
「・・・クレオパトラ」
あの人は、ドライヤーをかけた わたしの髪を、くしゃくしゃと撫で、
呆(あき)れたようにいった。
「勝手だなあ」
~~~わたしとあの人はーーーといえば、結婚し、
ーーーチーム・パトラーズ。
になった。

『ゴースト』という短編は、女性編集者が主人公・・・
人付き合いがいいと思われているが、そうでもありません。
極彩色のペイントを塗られたようなタイプの、濃い人との接触が続くと ぐったりします。

>そういう後、運よく遠くへの出張があったり、あるいは近県でも電車に乗ったまま、
長く一人で座席に座っていられると、ほっとした。幸せな気持ちになれた。
イソップのウサギも、{相手がカメの時くらい、せめて横になりたい}と思ったのではないか。
周りから{ウサギ}は四六時中、走るものと きめつけられ、疲れ果てていたのではないか。

以上、面白かった箇所を抜粋させていただきましたが、
謎解きも面白かったですよ。


『中をそうぞうしてみよ』

2016年11月26日 | 


著者 佐藤雅彦 十 ユーフラテス(慶應義塾大学 佐藤雅彦研究室出身メンバー)

椅子、針山、ぶたの貯金箱、マトリョーシカ、赤青色鉛筆、ボールペンなど
身近にあるものをエックス線写真を使って透かして見ると、中は どうなっているか?
大人も楽しめる面白い絵本です。

初 雪

2016年11月24日 | Weblog
東京では54年ぶりに11月に初雪が降りました・・・


もみじ灯路

2016年11月22日 | Weblog
最寄り駅前で毎年 開催される「もみじ灯路」を久しぶりに見て来ました。
昼間には、お不動さんで紅葉も見ましたよ。

  

  

  

近所の池にはカルガモが・・・


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講演会

2016年11月20日 | 講演会


世田谷区成城ホールで平成28年度文字・活字文化の日記念講演会がありました。
講演者は作家の沢木耕太郎さんで、テーマは『旅の不思議、書物の不思議』でした。

第1部は、子ども読書リーダーによる発表

小学5年生女子3人それぞれが・・・
・『蔵王の ちょう』朗読
・バナナの たたき売り口上
・落語『堀の女』(ピアノの椅子が用意され、何に使うのかと思っていたら、小柄な女子がチョコンと正座して、落語を始めました)

そして3人で狂言『ぶす』を演じました。

次に、中学生3人(女子2人、男子1人)と小学5年生女子1人で
・朗読劇『ぐり と ぐら』
・沢木さんの『深夜特急』の香港フェリーの部分を朗読(小学5年生女子の朗読が とても上手でした)
・4人の おすすめ本の紹介

子どもの発表だからと あまり期待していませんでしたが、とても素晴らしかったですよ。

第2部は、沢木さんの講演

沢木さんは中学生時代に、本好きな父親から2冊の本を いただいたとのこと。
結局、父親からは生涯その2冊の本しか いただかなかったそうですが、
今から思うと、その2冊の本が自分の人生に大きな影響を与えたとのこと。
1冊は小田実の『何でも見てやろう』
もう1冊は太宰治全集・・・特に『晩年』と『哀蛾(あわれが)』
その2冊の影響で旅好きになり、物を書く仕事をするようになったのではないかとのことです。
さっそく『哀蛾』を読んでみたいと思います。
とっても お話が上手で、面白い講演でした。

映画 『PK(ピーケイ)』

2016年11月18日 | 映画
立川シネマシティでインド映画『PK(ピーケイ)』を観て来ました。
日本でもロングランヒットを記録したインド映画『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラーニ監督と、
インド映画界のスターであるアーミル・カーンの再タッグ作。
本国インドでは『きっと、うまくいく』を超える興行成績を記録し、全米公開もされました。

[あらすじ]
留学先のベルギーで大きな失恋を経験したジャグーは、今は母国インドのテレビ局で働いている。
そんなある日、ジャグーは、地下鉄で黄色いヘルメットを被って大きなラジカセを持ち、
あらゆる宗教の装飾を身に付けてチラシを配る奇妙な男を見かける。
男は「PK」と呼ばれ、神様を探しているということを知ったジャグーは、
男になぜ神様を探しているのか話を聞くのだが・・・。

[感想]
「PK」は「酔っぱらい」という意味のようです。
『きっと、うまくいく』も とても面白くて良い映画でしたが、
今回の映画は、それ以上に面白く良く出来た映画だと思いました。
こういう映画を作る人が存在するんですね、インドにも・・・。
宗教問題は あまり触れてはいけないような面がありますが、
インド映画ならではの歌あり、踊りありで おもしろ可笑しく描いて、
実は深い問いかけをしていました。
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映画 『誰のせいでもない』

2016年11月16日 | 映画
久しぶりの投稿ですが・・・
今日は、ヒュウマントラストシネマ渋谷で映画『誰のせいでもない』を観て来ました。

[あらすじ]
カナダ、ケベック州モントリオール郊外。
作家のトーマスは仕事がうまくいかず、一緒に暮らす恋人サラとの関係がぎくしゃくしていた。
ある大雪の日、車を運転していたトーマスが目の前に飛び出してきた何かに慌てて急ブレーキをかけると、
そこには虚ろに座り込む1人の少年がいた。
少年の無事を確認し胸をなでおろしたトーマスが少年を自宅まで送ると、
母ケイトは息子の姿を見て何故か半狂乱になってしまう。
そしてこの事故が、トーマスと恋人サラ、編集者のアン、少年の母ケイトの人生を大きく狂わせていく。

[感想]
とても良い映画でした。
交通事故で人が亡くなったときの
被害者家族、加害者、加害者の周辺の人々の心の動きを描いています。
加害者に対しての警察や被害者家族の対応が、日本よりも優しいように感じました。
被害者の大学生になった兄と加害者のラストシーンがとても良かったです。
3D映画でしたが、3Dメガネは必要なかったような・・・