一昨日、高幡不動尊の裏山で彼岸花を見てきました。
著者 ペーター・ヴァン・デン・エンデ
小さな紙の舟が大海原を超えていく旅を描いた、
文字のない絵本です。
鬱蒼と生い茂る森を抜け、葉っぱの影をくぐり、
氷山の間を、魚たちの集団を通り抜け、
嵐や大波に飲まれそうになりながら、
恐ろしい海の怪物たちの間も抜けて進む小舟。
小さな舟はいつも独りぼっち。
でも、独りだからこそ、
波の上にも下にも広がる驚異的な自然の美しさ、
素晴らしさに気づくことができます。
壮大な夢物語を驚くべき緻密さで描き出した絵本です。
著者 ホリー・ジャクソン
訳者 服部 京子
女子高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で5年前に起きた
17歳の少女の失踪事件を調べている。
交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。
その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、
無実を証明するために、自由研究を口実に関係者にインタビューする。
だが、身近な人物が容疑者に浮かんできて……。
イギリスの小さな町の住民たちが持つ偏見に反発しながら
公平で快活な主人公は、インターネットやSNSなどを駆使して
事件を調べて行く内、町の暗部や若者が抱える問題などを知ることに。
海外の面白いミステリーを もっと読みた~い
原作 東野圭吾著『沈黙のパレード』(ガリレオシリーズ)
主演 福山 雅治
数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。
警視庁捜査一課の刑事・内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の
同期でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、
無罪となった男だった。 男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、
女子高生が住んでいた町に戻って来る。 憎悪の空気が町全体を覆う中、
夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。
福山雅治演じる、天才的な頭脳を持つ物理学者・湯川学が、
不可解な未解決事件を科学的検証と推理で見事に解決していきます。
真相の行方をやや複雑にしたように思えますが、面白かったです。
将棋記者が迫る〜
著者 村瀬 信也(朝日新聞記者)
藤井聡太の登場から激動の5年間、数多くの戦いを最も間近で見てきた記者が、
棋士たちの胸に秘める闘志や信念に迫ったノンフィクション。
第1章 天才棋士の異次元の強さ 藤井聡太
第2章 最強棋士だけに見える前人未到の世界 渡辺明/羽生善治
第3章 時代を築いたトップ棋士の新たな戦い 佐藤康光/森内俊之/谷川浩司
第4章 勝負師たちの苦悩と矜持 木村一基/藤井猛/先崎学/深浦康市/久保利明/山崎隆之
第5章 若き将棋指しの不屈の闘志 豊島将之/永瀬拓矢/佐藤天彦/広瀬章人/斎藤慎太郎/佐々木勇気/里見香奈
第6章 語り継がれるレジェンドの勝負哲学 米長邦雄/加藤一二三
>カメラに映らない光景や対局室のマイクが拾わない言葉から、
彼らが胸に秘める闘志や信念に接したことは一度や二度ではない。
「自分が文章にしないと、後に残らない」。
将棋界を10年以上取材してきた新聞記者の1人として、
自分にそう言い聞かせながら日々記事を書いている。
とっても興味深く面白く読みました🙂
(ヒオウギ)
著者 読売新聞社会部「あれから」取材班
かつて日本中が注目したニュースの「あの人」は、いまどうしているのか。
赤ちゃんポストに預けられた男児、本名「王子様」から改名した18歳、
バックドロップをかけた対戦相手の死に直面したプロレスラー、
日本人初の宇宙飛行士になれなかった26歳、万引きで逮捕された元マラソン女王 etc.
山で「13日間」の死線をさまよった 当時30歳の多田さんは、
救助後 一度も山に登っていないそうです。
>遭難時、自分が死んだ後の幸せを祈った当時の恋人とは32歳で結婚し、
2人の子供に恵まれた。今も妻とは つまらないことでケンカするし、
嫌なことは嫌だし、文句も言う。
ただ、嫌なこともうれしいことも、生きているからこそだと実感している。
「周りに人がいてくれることが、どんなに幸せでありがたいか。
それに気づける自分になった」
普通の幸せを今、かみしめている。
赤ちゃんポストに預けられた想定外の男児(身長1メートル、体重14キロ)……
>ゆりかごがあって、自分は救われた。当事者だからこそ、
「ゆりかごから先の人生も大事だよ」と伝えたい。
預けられるまでの期間に比べたら、それから先の人生のほうがずっと長い。
一番言いたいのは、「ゆりかごの後」をどう生きるか、だ。
(サンゴジュ)
原作 伊坂幸太郎著『マリアビートル』
主演 ブラッド・ピット
いつも事件に巻き込まれてしまう世界一運の悪い殺し屋レディバグ。
そんな彼が請けた新たなミッションは、東京発の超高速列車で
ブリーフケースを盗んで次の駅で降りるという簡単な仕事のはずだった。
盗みは成功したものの、身に覚えのない9人の殺し屋たちに列車内で次々と命を狙われ、
降りるタイミングを完全に見失ってしまう。
列車はレディバグを乗せたまま、世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デスが
待ち受ける終着点・京都へ向かって加速していく。
日本が舞台ですが日本で撮影せず、ハリウッドで作られた映画……
ハチャメチャですが、気分転換には適しています。
ブラピ、真田広之、相変わらずカッコいい~
著者 永井 玲衣
>気がついたら わたしはここにいて、わたしはわたしであり、他の誰でもない。
わたしはわたしを見ることができず、わたしはこの視点でしか世界を見ることができない。
わたしは生を知らないうちに与えられ、どこかでそれを閉じる。
それを体験するのはこの紛れもないわたし、わたし、わたし……。
>人々の口から まろび出る問いは、いろいろなかたちをしている。
なぜ ひとは生まれるのでしょうか。 大人って なに。
なぜ ひとの恋人は良さげに見えるのか。わかっちゃいるけど、やめられないのはなぜか。
嫉妬はわるい感情なのか。 社会を変えるには。 ゆるしは必要か。
エゴイスティックでない生き方はありえるのか。 無ってなに。
なんで冬にアイスが食べたくなるの。
人々と問いに取り組み、考える。哲学はこうやって、わたしたちの生と共に
ありつづけてきた。借り物の問いではない、わたしの問い。
ささやかで、切実な呼びかけ。 手のひらサイズの哲学。
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」
それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、
ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。
著者は、学校・企業・寺社・美術館・自治体などで
哲学対話を幅広く行っています。
堀本 裕樹 編著
ゲスト審査員 町田康・新井素子・角田光代
「猫俳句大賞」に寄せられた約3万句から選んだ猫俳句
>去年今年猫は髭から眠るもの
>何してもほめられてゐる子猫かな
>新聞を読ませぬ猫や文化の日
>顔うずめ猫の心音聴く冬至
>白猫に金柑載せて鏡餅