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 本は私の人生の友・・・

『熱 い 風』

2024年08月10日 | 

著者 小池真理子

 

砂漠の熱い風に全身をさらして、そのうち、肉が全部こそげ落とされて、骨になってしまえばいい……かつて彼はそう言った。

愛する男が異国の地で突然亡くなった。

アルコールと薬物の同時摂取が原因だという。

彼は生きることが辛かったのではなかったか?

愛していると囁きあったのは偽りではなかったか?

ひとり残された女は、死んだ男を追い求め、彼が直前まで過ごしたヨーロッパへと旅立つ。

 

>一寸先は闇だ。人生にはどんなことでも起こる。いいことも悪いことも。

 

小池さんの恋愛小説はステキです……

疑心暗鬼に陥った主人公の女性の心に、最後に光のような思いを与えます。

石造りの建物や運河をわたる風を感じながら、異国と内面の旅を楽しめました。

 

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