井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

小説:ヤンキーウォーズ ヤンキーの逆襲 1話

2023年06月13日 | 枝光地域

ヤンキーウォーズ ヤンキーの逆襲  エピソード1        作:いのうえしんご

 

※この作品は北九州市をより知ってもらおうと、6月議会にあたり、北九州を舞台にしたストーリーができないかと書いたものです。映画化になれば、オール北九州ロケですね。(^^♪

 

北九州はヤンキー文化の街だと言われている。北九州成人式では、派手な格好の若者の衣装が全国的にも有名である。その格好がしたいと、普段、一所懸命働き、お金を貯めて、その成人式の1日のためだけに、すごい準備をする若者もいる。 

 これまで、どちらかというと煙たい目で見られていた、このド派手な北九州の若者が、最近では海外から見ると、日本的でクールに映っている。また、その成人式にかける若者の熱意の裏側のストーリーが広く知られることにより、わが国において、今、日の目があたろうとしている。 

しかし、一方に日が当たれば、またそれとは逆に影の部分も強くなる。北九州におけるヤンキー論争は、長く北九州市政に影を落としてきた。ヤンキー出身の市長が誕生すれば、次は、反ヤンキー派の市長が当選するといった具合にである。しかし、最近は、ヤンキーの格好がダサいとかいう理由で、反ヤンキー派が勢力を伸ばしている。 

 今の市長は、イギリス帰りの帰国子女で、イギリス紳士を地で行ったような人で、びっしっとスーツを決めている。 

 その市長が、NHKの番組で成人式が取り上げられたり、また最近、東京リベンジャーズなどヤンキーを主人公にしたドラマが放映されるなど、ヤンキー文化を見直そうとする動きに危機感を感じ、とうとう、ヤンキー排除条例を北九州市議会で制定してしまった。当然反対もあったが、ヤンキー派の巻き返しの前に、議会の多数派の力で強行採決をしたのである。 

 内容は、リーゼント禁止。ヤンキーを標榜するような服装の禁止。ヤンキー言葉の撲滅などである。飲食店には、リーゼント禁止の標章制度ができ、違反すると、店側にも罰則があるような厳しい内容である。 

 しかも、それを取り締まるのは、AIロボットである。精密な人型ロボットであり、安川君の反乱の反省から、安川電機が、その損害を補填するために、警察ロボットの制作を始めたのである。しかも、安川君の反乱する的な気質をなくし、徹底的に、命令者に忠実に作られてのである。 

 早速、そのヤンキー取締ロボットの始動式の日、しないから、元ヤンなどが集まり、集会をひらき、AIロボットの始動をやめるようデモも起きたが、程なく鎮圧された。 

 お目見えしたぼロボットの威力は激しく、日々、ヤンキー、元ヤン、の取り締まりが続き。ヤンキーもその場凌ぎの、真面目ルックで取り締まりを避けようとした。 

 が、ロボットは見逃さない、有名なロボット会社が作ったものである。ちょっとした仕草や、言葉のイントネーションをキャッチして、徹底的にやられて。 

 あー、俺たちもここまでかという時に、新たなヒーローが現れたのである。もと真面目で、オタクと言われたいたまさしが、40代のいい年をこいて、今まで一度もヤンキーをしたことはないのに、中年デビューしたのである。長年、真面目派の一員として、地下ではそのヤンキー文化を研究していたのである。まさに地下の隠れヤンキーである。 

 まさしは、その長年の地下活動から、現役も、元ヤンも愕然とするようなヤンキースタイルで、ロボット警官隊の前に対峙した。ロボットもその初めてみるスタイルに、これがヤンキーすタイルなのか、判別がつかず、回路がショートするロボットが続出し、そのばで倒れ込んだ。それをみたヤンキー派の面々は、あまりの鮮烈なデビュー戦で、一気にリーダー格へとのしあがったのである。 

 

次週:楠橋・香月の蜂起 


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